いよいよ第11期PWCも本日が最終日!

ということはつまり、今期最もPWCで勝ったプレイヤー、ミスターPWCが決まる瞬間でもある。


現在ポイントレースのトップを走っているのは、なんと現ミスターPWC、三宅恭平だ。534ポイントを稼ぎ、2位のプレイヤーと35ポイント差をつけてレースを牽引している。

三宅の持ち味である安定感は今年も健在で、常に好成績を残し続けてのこの点数はさすがミスターだ。

そしてそんな三宅の背中を追うのは、ご存知9代目ミスターPWCの中道大輔だ。所持しているPWCポイントは499。追いかけるには少し遠い…と他のプレイヤーならば思ってしまうところだが、その座を狙うのが中道となれば、話は少し変わって来る。

自身がミスターに輝いた第9期PWC。最終日で梁瀬要との30点のビハインドがあった中道は、予選ラウンドを全勝で通過し、準々決勝を勝利して、見事ミスターPWCに輝いたのだ。

30点を逆転した中道にとって、35点も変わらない…ということはないだろうが、土壇場で勝負強い中道なだけに、大逆転を期待せずにはいられない。


果たしてリードを保った三宅が連続でミスターPWCの座を射止めるのか、中道が阻止するのか。

今日、明らかとなる。

【Round1 三宅恭平VS大井雅貴】
http://62655.diarynote.jp/201603051247592976/

【Round3 瀧村和幸VS佐藤健治】
http://62655.diarynote.jp/201603051431086314/

【Round5 中道大輔VS仲田涼】
http://62655.diarynote.jp/201603051617369540/

【準々決勝 中道大輔VS松下純也】
http://62655.diarynote.jp/201603051911334652/
準々決勝 中道大輔VS松下純也
準々決勝 中道大輔VS松下純也
準々決勝 中道大輔VS松下純也
By Yuya Hosokawa


第11期PWCポイントレース最終日。35ポイント差をつけてポールポジションだった三宅恭平は、0-2スタートながらもそこから5連勝し、30点を獲得した。
これにより65点となった三宅と中道のポイント差。普通ならば三宅のミスターPWCが、決勝ラウンドを前に決まっているところだった。

中道が、この決勝ラウンドのテーブルに着いていなければ。

現在中道は5-1-1でトップ8に残っている。順位に応じてボーナスが得られる決勝ラウンドは、中道が大量にポイントを獲得するチャンスだ。優勝すればボーナスだけで40ポイント。それまでの勝ち点もきちんと乗るため、勿論逆転出来る。

優勝はハードルが高い。それならば4位の場合はどうだろうか?計算したら54点。足りない。
準決勝も勝ち、2位ならばどうか?得られるポイントは64点。

二人の差は65点。
得られるポイントは、64点。

つまり、中道にとってミスターPWCになるためには、優勝するしかないのだ。

優勝すればミスターPWC。
2年前を超える奇跡を、中道は起こさなければならない。

まずは関東の強豪、松下純也を。

松下純也はトーナメントの上位でゲームをしている姿を見たことがあるという方も多いのではないだろうか。BIG MAGIC Openでもトップ8に残った経験があり、スタンダードフォーマットには一家言あるはずだ。

相手にとって不足なし。

中道。絶対に負けられない戦いに挑む。


GAME 1


《燃えがらの林間地/Cinder Glade(BFZ)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》というスタートの松下に対し、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》から2ターン目に《強迫/Duress(M14)》を打つ中道。手札にある唯一の呪文である《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。

だが中道に異変が訪れる。土地が2枚のまま止まってしまったのだ。松下は《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をもう一度使い変身させると、攻撃して4マナを立ててターンを終える。

《集合した中隊/Collected Company(DTK)》には《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせるも、未だに土地が引けない中道。

松下は打ち消された《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》でもう一度使い、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り込む。

未だに土地を引けない中道は、ディスカードフェイズに入る代わりに第二ゲームに移ることにした。


松下1-0中道


GAME 2


今度は5枚の土地と2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という、先ほどのゲームとは対照的な7枚。嫌な予感を憶えていたであろう中道は、それでもこの手札をキープすることに決めた。

この《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》が松下の《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》で即座に対処されてしまうと、少し苦しい顔。

だがここで中道のドローが《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》。すぐにこれを唱え、手札を補充する。

松下の《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を《焙り焼き/Roast(DTK)》で処理し、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすると、残りの手札は全て土地の中道。祈りながらターンを返す。

松下がプレイした《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》を送り込み、続くターンに松下は2枚目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を唱える。

ここに中道が《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせると、松下からも《払拭/Dispel(BFZ)》が。一度これを解決させ、中道は《集合した中隊/Collected Company(DTK)》のスタック中に更に《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。

《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は解決する。ライブラリーのトップからは《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が松下のコントロール下に現れ、更に松下は《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》をキャストし、長期戦に備える。

一見絶体絶命だが、中道には策があった。《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で手に入れていたのだ。これで《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を奪い、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》の忠誠値を落としにかかる。

松下はドローして《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》で攻撃すると、変異をキャスト。《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》を墓地から使い、奪われた《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を除去。

そしてこの変異が、中道にとっての癌となった。

逆転の一手として中道が用意したのは《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》と、そして《光輝の炎/Radiant Flames(BFZ)》。変異の正体は、《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》。

これにより《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》でゾンビトークンを出すプランもなくなってしまった中道。

《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が盤面をなんとか支えるも、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》を2体めくると、中道を守るものは12枚並んだ土地だけとなった。


松下2-0中道


松下Win!


そしてこの瞬間、三宅恭平が二年連続のミスターPWCとなった。
Round5 中道大輔VS仲田涼
Round5 中道大輔VS仲田涼
By Yuya Hosokawa


有言実行の男、中道大輔は三宅との35ポイント差を逆転すべく、今日も全勝街道をひた走る。

中道は今年も例年通り好調だ。PPTQの決勝で友人と当たり、「もし今日勝ってしまったら明日のPWCに参加出来ないからトスします」と言って勝ちを譲り、翌日に本当に優勝してしまうという離れ業をやってのけた。RPTQでもトップ8に残り、惜しくもプロツアーの権利を得ることはできなかったが、中道はその構築力とプレイングが確かなものであることを、改めて示してくれた。

勝てば勝つほど相手が強くなるのはトーナメントの常。そしてこのラウンドで立ちはだかったのは、文句無しの強豪だ。

反対側に座るは、グランプリ静岡チャンピオン、仲田涼。

近頃は多忙ゆえにマジックが出来ていなかったようだが、それでもここまでの成績は4-0。さすがグランプリチャンピオンだ。今日は緑赤エルドラージランプを使用している。

そしてランプを使用していることを知っている中道は、仲田とも知人であるため、苦い表情を浮かべながら軽口を飛ばす。

「ランプ相手は運、運、運。頼む~」

そして祈るようにダイスを振る。是が非でも先手が欲しい中道、再びつぶやく。

「先手欲しい~」

だが意地悪な神様は、仲田に先手をもたらした。


GAME 1


マリガンスタートとなった仲田は《森/Forest》が1枚しかないものの2枚目の土地さえ引けば回る初手を熟考の末キープした。占術で見えた《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》をそのまま積み、、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を唱える。返す刀で中道が放った《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》には目もくれず、《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》でまずは土地を確保。

中道は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で捨てるカードに大いに悩み、結果選んだのは《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を戦場に送ってターンをパスする。

《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を唱えてそのまま追加の《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》とマナを伸ばし続ける仲田に、中道は《強迫/Duress(M14)》を打ち込む。

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》、《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》、《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》という3枚から《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を抜き去り、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で処理と、完璧な対応。

更に続くターンに手札が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》のみとなった仲田に《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》から《強迫/Duress(M14)》を打ち、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》にも《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を浴びせる。この間、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》がトークンを生み出し続け、中道の押せ押せモードに。

このままではあっという間に《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とモンクの群れに飲み込まれてしまう仲田。ここでドローしたのは《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして祈るようにめくった3枚の中には《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》!

《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークン3体が戦場から消える。

だが次なる脅威として中道がプレイしたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。再び仲田はトップデッキを強いられる。

仲田のドローはまたしても《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして開示したのは――《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。一見するとハズレだが、そうではなかった。続けて《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を生け贄に捧げると、そこには《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》の姿が。アンタップしている土地は6枚。そのうち1枚は今プレイした《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。ぴったり7マナだ。

《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》で中道の唯一の赤マナを奪うと、《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》で《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をサーチする。

赤マナか除去さえ引かれなければまさかの大逆転。

だったのだが。

中道は落ち着いて《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。

そして2枚を決めるまでもなく《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を開示したのだった。


中道1-0仲田


GAME 2


今度は無事に7枚でゲームをスタート出来た仲田だったが、中道の《強迫/Duress(M14)》に襲われる。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》があるために1ターン目にあえてプレイしなかった《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》を抜き取られてしまう。

《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》には《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》、2枚目の《強迫/Duress(M14)》で《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を捨てさせながら《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と、ゲームは早くも中道のペース。

《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は変身し、仲田の《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》もきちんと6枚目の土地をセットする前に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で焼き払う。

と、ここまで完璧な動きの中道だったが、今回は仲田に分があった。中道は仲田のカードに対処してはいたものの、クロックが一切なかったのだ。

《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》に《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、おかわりにも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》にも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》。さばくたびに中道の手札は減っていく。

ようやく《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を引き込むも、仲田の戦場には既に墓地から戻った《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》。

オーバーキル気味の《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の土地と《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を食らいながら仲田の配下に加わると、中道は第3ゲームにすべてを託すことに決めた。


中道1-1仲田


GAME 3


このゲーム初めての先手となった中道だが、先に動いたのは仲田。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》の返しで中道は《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイする。

3ターン目に《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》を唱える事が出来た仲田は、4マナを立ててターンを返してきた中道に対して、大いに悩む。

たくさんの選択肢がある中から仲田が選んだのは《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》。少考の末に中道はこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》で打ち消す。更に《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を処理し、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークンで一気にダメージを与え始める。

仲田は前のターンに温存していた《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》をプレイし、マイナス能力を起動。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をトークンごと焼き払う。《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》は2枚目の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処されるも、《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》は無事戦場に降り立ち、そのまま変身する。

更に《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》が《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》をめくり、次のターンのアクションを中道に教えた。

この《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》は《強迫/Duress(M14)》で抜くものの、仲田の公開した手札には《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の姿。

そして予告となった先発《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を追放する。

《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイして逆転に一縷の望みを賭けるも、仲田のドローは《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》。

《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の二度目の攻撃が、中道のライフとライブラリーを削り取った。


中道1-2仲田
Round3 瀧村和幸VS佐藤健治
Round3 瀧村和幸VS佐藤健治
Round3 瀧村和幸VS佐藤健治
By Yuya Hosokawa


既に1敗を喫し、後がない戦いを早くも強いられてしまった二人が、フィーチャーテーブルに座る。

まずは説明不要のこの男。BIG MAGIC所属プロ、プロツアーチャンプでプラチナレベルプロの瀧村和幸。コンボデッキを好む瀧村は、勿論4色ラリーを携えてトーナメントに参加している。

そんな瀧村と対峙するのは佐藤健治。PWCの常連であり、BIG MAGIC Openで優勝経験したこともある強豪だ。スタンダードは最も得意なフォーマットだろう。大会の上位に名を連ねている事が多い。

BIG MAGICに由縁のある二人が、PWCで火花を散らす。


GAME 1


《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》と《平地/Plains》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》というバントカンパニーを思わせる初動の佐藤。

対して瀧村は《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》で《沼/Swamp》をサーチしつつ、《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出す。

佐藤は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をバウンスし、変異クリーチャーを呼び、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》をコントロールするのみの瀧村を攻め立てる。

毎ターンフェッチランドでデッキを圧縮する瀧村だが、ここまでのドローは全て土地。手札には2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。

そしてこのターンでも土地を引いた瀧村。3枚しかない墓地を見やり、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイして、なんと2枚目の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を唱える。これにより次のターンの変身を確定させつつ、ライフを13に上げるという絶妙なプレイングだ。場のクロックは現在6点で、ここでの1点ゲインで13になるのは非常に大きい。

だが佐藤の猛攻を防ぐには、戦場にも手札にも、クリーチャーが足りない。

残り7となった返しで引き込んだ《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で寝かされると、《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》を含めた総攻撃を耐える事は出来なかった。


佐藤1-0瀧村


GAME 2


2枚の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》に《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》という微妙な手札に悩む瀧村。先手という事もありこれをキープすると思われたが、瀧村はこの手札をマリガンする。

ゲームは瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で幕を開けた。

続けて《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》を呼び出した瀧村は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を起動し、手札に《集合した中隊/Collected Company(DTK)》と《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を残し、《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》をディスカード。

1度の起動は許したものの、《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を戦場に出していた佐藤は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を処理する。

迎えた4ターン目。《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持つ瀧村は佐藤の立たせる《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(M15)》に視線を落とす。勿論考えているのは、《払拭/Dispel(BFZ)》を構えているのかどうか、だ。

《神聖なる月光/Hallowed Moonlight(ORI)》の可能性も考えてメインで《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を打つことにした瀧村。佐藤の手札には《払拭/Dispel(BFZ)》がなく、これは解決され、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》が戦場に加わる。

ドローゴーの佐藤に対して瀧村は《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》のみで攻撃を行う。スルーを見送った後、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と並べる。

勿論佐藤の手札には《集合した中隊/Collected Company(DTK)》がある。だがめくれたのは表で出るには寂しい《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》。

《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対処しつつ5点クロックを作り上げるも、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》を擁する滝村のライフは見た目よりもずっとある。

ブロッカーとして佐藤が立てた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》を《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスすると、ライフレースは一気に瀧村が優勢に。

そして佐藤がフルタップで《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を展開した隙に、瀧村は《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》で残りのライフを全て削り切った。


佐藤1-1瀧村


GAME 3


後手の瀧村が《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出し、早速起動するスタート。タップインにより遅れた佐藤の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスする。

3枚目の土地を引くことの出来た佐藤は、こちらも《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を手札に送り返す。

ならばと今度は手札を攻める瀧村。《強迫/Duress(M14)》で《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。そして続くターンには《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と展開。

戦場の寂しい佐藤はドローし、とりあえずクリーチャーを展開――することなく、4マナを立ててターンを終了する。ということは、《強迫/Duress(M14)》で見た時はなかったはずのあのカードがあるのだろう。

勿論それを理解している瀧村。まず《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を変身させると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》のみで攻撃を行う。佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》をライブラリーから引き連れる。瀧村は《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が手札に戻るのを嫌い、自ら生け贄に捧げる、そして手札から2枚目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》をキャスト。

佐藤はカードを引き、またしてもターンエンド。

この構えに対してまず《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》のマイナス能力で《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を対象に取る瀧村。《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》で攻撃し、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を佐藤が唱えたところにスタックして、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》2枚と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げて《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》。2ドローで《払拭/Dispel(BFZ)》を引きに行くプレイだ。

だが願いは叶わず、佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は許可される。戦場に現れたのは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。瀧村はホッとしたはずだ。

佐藤が3回目のドロー、ゴーをするまでは。

考えを巡らせるものの、瀧村は果敢に攻撃する。3回目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》の攻撃に、3回目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が合わせられる。《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》が現れ、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》がチャンプブロックに向かう。

今回は瀧村も《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持っていた。戦闘後に唱え、《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を場に出す。

佐藤は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》で《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を退けると、《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》をプレイ。気付けば3枚の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》により瀧村は押される側となっていた。

と思ったが矢先、瀧村が動く。

ターン終了時に《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げ、《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》をX=2で打つ。これで《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》とトークンは佐藤を守れない。

そして3枚目の《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》がブロッカーを排除すると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》は佐藤のライフを一瞬で上回った。


佐藤1-2瀧村


瀧村Win!
Round1 三宅恭平VS大井雅貴
Round1 三宅恭平VS大井雅貴
Round1 三宅恭平VS大井雅貴
By Yuya Hosokawa


早速第一回戦でフィーチャーマッチに呼ばれたのは、今期ミスターPWCにして、なんと現在のPWCポイントレースで首位を走る三宅恭平だ。
三宅といえば安定して好成績を出し続けているプレイヤーで、その安定感には定評がある。この最終日に大量リードを迎えていても、ただ勝ち星を積み上げ続けるはずだ。

そんな三宅と対峙するのはPWCの強豪、大井雅貴だ。

昨年のPWCチャンピオンシップでもトップ8に入った大井は、PWCに参加するプレイヤーならば誰もが一度は目にしたことがあるだろう。今期も調子は良く、ポイントレースは9位だ。

三宅と大井はとても親しい間柄で、友人として三宅に是非ともミスターPWCになってほしいと思っているはず。だが真剣勝負の場では友人すら、刃を交えなければならない。

大井が、文字通り巨大な壁となって三宅の前に立ちはだかる。


GAME 1


先手の大井はダブルマリガンながら2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という好スタートを切る。更にこれが除去されることなく、まずは1度目のルーターで手札を整える。

一方の三宅はタップインと後手が重なり、3ターン目にようやく《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を戦場に呼び出す。

手札の少ない大井だが、動きは完璧だ。まずは3枚目のフェッチランドを起動して《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》の変身を行うと、捨てたばかりの《焙り焼き/Roast(DTK)》を墓地から使い三宅の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を焼く。続くターンの放浪する森林には《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を合わせる。

更に《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を追加。無表情の三宅だが、胸中穏やかではないだろう。

次の《放浪する森林/Woodland Wanderer(BFZ)》も《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処した大井。三宅の手から飛び出してきた《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》をゾンビトークンで受け止めると、ドローをし、思案に耽る。

ここまでゲームを有利に進めていて忘れかけていたが、初手はわずか5枚。手札には2枚の《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》のみなのだ。

《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》に対して墓地の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使うか悩む大井。三宅の立たせている《大草原の川/Prairie Stream(BFZ)》が、《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》を脳裏に映させる。

それでも大井は《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を唱える選択を取った。三宅の手札から《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》は――なかった。

《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》で守りを固める三宅に対し、《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を引いた大井はフルアタックを敢行する。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》をブロックした《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》にこれを打ち込むが、三宅が引き込んでいたのは《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》!《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》は生き残り、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》は墓地に置かれてしまう。

一気に劣勢となってしまった大井。変異を唱えて三宅が守りを強化する間、2ターン連続で土地を引き続ける。大井が優位な点は、ライフのみだ。現時点で大井のライフは29で、三宅は6。だがこの6点は果てしなく遠い。大井もそう思っていただろう。

《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を引くまでは。

戦場には7枚の土地と《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》。まずは《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使いまわし、三宅のライフを4とする。

この《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》は《焙り焼き/Roast(DTK)》で除去されてしまうものの、手札に戻った《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で三宅のライフは2。

そして《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》が、最後のブロッカーを排除した。


大井1-0三宅


GAME 2


獅子奮迅の活躍を見せた《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を、今度は三宅がキャストする。が、大井は即座に《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》をここに打ち込む。

3ターン目にはお互いにアクションがなかったが、大井は《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をきちんと構えている。だがここで三宅がプレイしたのは《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(BFZ)》。手札に除去のない大井は、僅かに眉を動かす。

三宅はひたすらに《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をケアして動く。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》を打ち、これがカウンターされるのを受け止め、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》。《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》には決して手を伸ばさない。

大井が《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打ち《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》を除去して2マナしか残っていないところに三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》を呼び出し、大井がこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》でカウンターしようとすると、狙い澄ました《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》が突き刺さる。

そして追い打ちをかけるように三宅の手札から現れる2枚目の《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》。

《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》でも除去はなく、《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》を連打しても対処出来ない。その間にどんどんと量産されていく5/5飛行のドラゴン。

増えていくドラゴンには豊潤な手札でも対処出来ない。
次のターンにライフが0になることを悟った大井は、「負けました」と丁寧に告げた。


大井1-1三宅


GAME 3


ここまで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を2ターン目に唱えたプレイヤーがそのままゲームに勝利している。

そして大井は、先手2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすることが出来た。そしてこの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対して三宅は除去を打てない。

盤面に脅威の出てこない三宅に対し、大井は手札を攻め立てる。《強迫/Duress(M14)》で《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を抜き取ると、続けて《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》で《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》、《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》という3枚から後者をリムーブする。

力なくドロー、セット、ゴーを繰り返す三宅を尻目に《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》で手札を補充した大井は《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を唱え、エンジン全開だ。

ただひとつの不安要素は、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打つための白マナがないということだけだ。

《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》に目もくれず、墓地の《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をもう一度使用する。5枚目の土地は引くものの、白マナには巡りあえず。三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》の2枚目をプレイし、ライフは12。白マナを引く猶予は、実はほとんどない。いや、実は白マナでなくとも、6枚目の土地さえ引けば良い。手札には《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が控えているのだ。

祈るような大井のドローは――《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》!

《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》以外のクリーチャーを道連れにする。

これで心配事が全て無くなった大井。

間もなくして、無人の荒野を驅ける《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が、三宅を介錯した。


大井2-1三宅


大井Win!
去年10月に『プレミア・イベントの合同開催に関する新しいポリシー』が発表されました。
http://wpn.wizards.com/ja/article/new-policy-combining-premier-events

これによりGPTやPPTQの賞品として他イベントの参加権利の配布が禁止されることになりました。このポリシー発表時点で既に申請・告知済みのイベントは例外なのですが、GPT名古屋以降のイベントは全てこの対象となります。

なお、この他イベントの参加権利とはどこまでを指すのか(例えばMTGと関係のないライブチケットを渡すのは?)という点について主催である店舗さんが問い合わせをしておりまして、個別案件だったりWizards本社確認中だったりするのですが、このたび改めて基本的に全て非推奨という回答を受けました。

つきましては、今後のGPTやPPTQでPWCC参加権利を配布することはできません。
また、PWCポイントによるPWCC2016参加権利につきましても、新しいポリシー適用前の1月11日時点ポイント上位100名までとさせて頂きます。

今回の「その1」では取り急ぎご報告までになりまして、「その2」では私自身の所感を含め今後のPWCCがどのように扱われるかをお伝えしたいと思います。
以上よろしくお願い致します。
クイックインタビュー#5「戦乱のゼンディカーのプレインズウォーカーを順位付けするなら?」
クイックインタビュー#5「戦乱のゼンディカーのプレインズウォーカーを順位付けするなら?」
クイックインタビュー#5「戦乱のゼンディカーのプレインズウォーカーを順位付けするなら?」
By Yuya Hosokawa

【Q5】
 戦乱のゼンディカーから入ったプレインズウォーカー、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を順位付けするなら?

【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】

1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はダントツで強いね。とにかく堅い…堅すぎる。落とせる気がしない。不利な場面で出しても最低限の働きはするし、文句なしの強さ。

 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は少し難しい。カードパワーとしては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に軍配があがるのだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を使ったデッキのほうが強そう、ということでこの順位。

 今回のプレインズウォーカーはどれも強いし使われると思う。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》以外はどっちも4枚使うカードだから、そういう意味でも本当に順位をつけがたいね。


【Dig.cards所属プロ、行弘賢】

1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》が一番この中で強いのは間違いないんだけど、重いから4枚は入らないんだよね。一方、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は使うデッキは絶対に4枚投入が必須。だから《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のほうが上かな。

 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はかなりデッキを選ぶカードだから順位としては一番下だけど、かなりカードとしては強い。マナクリーチャーを使ったデッキで使うと2マナのプレインズウォーカーみたいなもんだし。逆に言うとマナクリを使わないデッキではあまり強くないだろうから、汎用性という意味で3位。


【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】

1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はとりあえず強すぎる。もう他になんて説明すればいいかわからない。5マナ払う価値がある。なんでもできる。

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は最強の4マナカードになるかもしれないね。使うとなれば4枚。

 一番下に《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が来ちゃったけど、他のプレインズウォーカーが強すぎるだけで、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も肩を並べる強さだね。二色であることと入るデッキが限られる、という二つの理由でこの順位付けだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も凄く強いのは間違いない。


【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】

1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はもう言うまでも無く強いね。デッキに入れるなら絶対に4枚だしさすがに1位。

 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はすごくテクニカルなカードで、是非使いたい1枚だね。デッキを選ぶとはいえ、緑を使うデッキのほとんどは《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》になると思う。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はそれぐらい強いし、使いやすい。

 勿論《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》も強いんだけど、上の二つと比べたら少し能力が地味なんだよね。後ちょっと重いかな。あ、でも強いよ。今回のはみんな強い。


【シルバーレベルプロ、和田寛也】

1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はどう使ってもすごく強い。生物を展開し続けるデッキの4マナ圏としてそもそも強いし、《対立の終結/End Hostilities(KTK)》を打つような守るデッキが4ターン目に出しても強力。

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は重いカードだけど、それだけの価値があるね。手札にあってプレイしたくないと思うことがあまりない。5マナのアクションとしては最強といっても過言ではない。

 この二つと比べて《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が見劣りするわけではないよ。ただやっぱり二色だから使うデッキを選ぶというだけであって。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》もかなり強いカードだと思う。


 ▼


 まるで示し合わせていたかのようにプロたちの考えは共通していた。

 文句無く4枚投入されるであろう《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、少し重いが出す価値のある《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、そして汎用性ではそれらに劣るものの、専用デッキでは間違いなく強い《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》。

 全てのプレインズウォーカーが「使われる」とここまで断言されるのは珍しい事ではなかろうか。

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は手放しに強いと賞賛されるほど。強くなった《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》というには強くなりすぎている、と言う褒め言葉も。

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は4枚は使われないにしろ、黒いデッキならば必ず入るという評価。黒単色のプレインズウォーカーといえば《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》以外は特別活躍したとはいえない、少し不遇のカラー。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》級の出世を果たすのか。
 
 そして前回は「使えないプレインズウォーカー」という不名誉な烙印を押されてしまったキオーラ。プロプレイヤーたちの《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》への期待の声を聞くに、名誉挽回してくれるであろう。

 久しぶりに主人公に返り咲いたギデオン。トーナメントで見なくなって久しい勇者の活躍をプロツアーで見たいと思う人たちは、ゼンディカーで彼を支持する同盟者と同じぐらい、きっとたくさんいるはずだ。
 
クイックインタビュー#4「戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?」
クイックインタビュー#4「戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?」
クイックインタビュー#4「戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?」
By Yuya Hosokawa

【Q4】
戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?

【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】

・《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》

 追放する除去、カウンターのせいで《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》はかなり使いにくくなると思う。そもそも地上を止める価値も少し薄くなってきたんだよね。

 《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はもう対象が本当に少なくなってしまった。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を倒すために入れざるを得ないけどね…。


【Dig.cards所属プロ、行弘賢】

・《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》

 カマキリやね。なんといっても土地が弱い。ミシュラランドが使えない上に占術ランドが全てゲインランドに変わってしまうのが弱すぎる。元々ジェスカイは噛み合いデッキで、相手によって強弱がはっきりしているカードがたくさん入っているから、占術はものすごく重要なんだよね。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体は強いだろうけど、ジェスカイはあかんと思う。


【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】

・《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
・《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》

 軽いスペルが落ちたことで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は少し弱くなると思う。裏返してフラッシュバックして美味しいものがあまりないんだよね。

 同じく《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》もちょっと弱くなったかな。《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えてるときに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出されるとキレそうになるし。今回のプレインズウォーカーはどれも強いんだよね。それに触れないのがちょっと弱そう。

 
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】

・《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》

 勿論使われ続けるとは思うけど、実は《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》はあまり強くないかもしれない。地上に止めたいクリーチャーがいないんだよね。空飛んでるか、エルドラージか、ってゲームになるから。赤単ぐらいしか生物を出して来ない。

 《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はダメだね。使いたくない。何も殺せない。


【シルバーレベルプロ、和田寛也】

・特になし

 タルキールブロック、オリジンのカードはどれも強い。例えば《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》にしても、今までのようにアブザンが環境に溢れているという状況にはならないかもしれないけども、5色で使われるかもしれない。それは《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》にも言えること。


 ▼


 興味深いのはやはり、「地上を止める意味があまりない」という見解が共通認識であることあろう。それは同時にスタンダード環境において《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》がいかに支配的な存在かを教えてくれている。

 そしてジェスカイの強みだった部分にも言及した行弘。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体が強いカードだということもまた、誰もが口にしていた。だが「ジェスカイが強い」と誰も言っていなかったのもまた事実。

 これほどまでにトーナメントを荒らし続けた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が弱くなるかもしれないなど、誰が考えたであろうか?

 第一線で活躍し続けていたカードたちが突然その機会を失うのもまた、ローテーションの面白さだ。
 
クイックインタビュー#3「今まであまり使われていなかったが、今後活躍するかもしれないカードは?」
クイックインタビュー#3「今まであまり使われていなかったが、今後活躍するかもしれないカードは?」
クイックインタビュー#3「今まであまり使われていなかったが、今後活躍するかもしれないカードは?」
By Yuya Hosokawa

【Q3】
 タルキールブロック、オリジンのカードの中で、今まではあまり使われていなかったが、今後活躍するかもしれないカードは?

【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】

・《幽霊火の刃/Ghostfire Blade(KTK)》
・《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》

 いずれも今回の欠色というシステムによって大幅に強化されたね。特に《幽霊火の刃/Ghostfire Blade(KTK)》は装備する対象が増えて、これまでよりも見る機会は確実に増えるんじゃないかな。

【Dig.cards所属プロ、行弘賢】

・《アブザンの隆盛/Abzan Ascendancy(KTK)》

 生贄にすると美味しいカードが増えたのが大きいね。具体的には《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》と《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》。

【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】

・《蔑み/Despise(NPH)》

 少し地味だけど。アブザンが《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion(THS)》、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》と軽いアクションを失ってしまったから、《蔑み/Despise(NPH)》を使うことになるかもしれない。クリーチャーとプレインズウォーカーはどんな形でも使われるから、《蔑み/Despise(NPH)》は十分カードだよ。

【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】

・《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》
・《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》

 除去が重たくなったから強いんじゃないかな。前者は《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》が《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》になっただけで全く違うし。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》にいたっては《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》、《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》、《神々の憤怒/Anger of the Gods(THS)》と、天敵と呼べるものがほとんどなくなったね。

【シルバーレベルプロ、和田寛也】

・《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ORI)》

 サーチできるのが平地というのがミソだね。戦乱のゼンディカーの新ランドをサーチできる。色マナの安定にも一役買う2/2先制攻撃は強い。


 ▼


 多種多様な回答が出揃った。
 
 渡辺と行弘、和田は戦乱のゼンディカーで登場したカードとのシナジーにより強化されたものを。

 瀧村は強力な除去がスタンダード落ちしたことに着目し、軽く強い能力を持っていたにも関わらず使用率が低かったカードを。

 井川はローテーション落ちの代替品を。

 プロプレイヤー達がいかに広い視野でカードを見ているかということを再認識させられる回答となった。
クイックインタビュー#2「現在活躍していてこれまでも使われるであろう1枚は何?」
クイックインタビュー#2「現在活躍していてこれまでも使われるであろう1枚は何?」
クイックインタビュー#2「現在活躍していてこれまでも使われるであろう1枚は何?」
By Yuya Hosokawa

【Q2】
 タルキールブロック、オリジンの中で、今まで活躍していてこれまでも使われるであろう1枚は何?

【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】

・《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》

 とりあえず絶対にいる。《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》は使われる。アブザンはなんだかんだいるだろうし、それは《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》が存在するから。


【Dig.cards所属プロ、行弘賢】

・《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》
 
 言うまでも無くスタンダード最強の1枚。とはいえ、昔よりは少し使われる頻度は落ちるかもしれないね。《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を使ったデッキに余り強くないから。

 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion(THS)》、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》が落ちたことでアグロ気味なアブザンが組みづらくなっちゃって、それのせいで《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》に食われやすい立ち位置になってしまったと思う。


【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】

・《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》

 とにかくこのカードは強いよ。書いてあることがおかしい。《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》はスタンダード落ちするまでずっと使われ続けるカードだけど、《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》が存在する限り《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》というカードはプレイアブルだよ。

 エルドラージランプの存在を支えるのは《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》ではなく《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》だよ。


【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】

・《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》と《集合した中隊/Collected Company(DTK)》の組み合わせ

 《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder(M15)》のスタンダード落ちなんて関係ないぐらいラリーデッキは強くなったね。《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》みたいな、相性が良いカードが増えたし、ラリーの時代はこれからだよ。


【シルバーレベルプロ、和田寛也】

・《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》

 これまではジェスカイや青白という《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》パッケージとして使われていたけど、今後はアブザンと使うことが多いと思う。新しいランドのおかげで色を増やすのが用意になったから、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》はありとあらゆるデッキで使われることになるはず。


 ▼


 渡辺と行弘がタルキール覇王譚最強と名高い《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》をあげる中、井川はそんな《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》に強い《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》の名を口にした。
 
 ラリーデッキはアブザンに強いという立ち位置を確保し続けていたし、和田が《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を選んだ理由のひとつには、アブザンに組み込むことが出来るからである。
 
 つまり、世界は依然として《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を中心に回っているのだ。

 戦乱のゼンディカーの《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》包囲網に注目していきたい。
クイックインタビュー#1「戦乱のゼンディカーの注目カードは?」
クイックインタビュー#1「戦乱のゼンディカーの注目カードは?」
クイックインタビュー#1「戦乱のゼンディカーの注目カードは?」
By Yuya Hosokawa



 プレリリーストーナメントはその名の通り、エキスパンションのカードに発売前に触れ合うトーナメントであり、言うまでも無くカジュアルイベントである。

 和気藹々と新しいカードに触れ、カードリストだけでは気付かないシナジーに一喜一憂する。戦乱のゼンディカーでは更にそんな楽しさを倍増させる【トレジャーカード】というお祭り要素もある。プレリリーストーナメントはお祭りなのだ。

 一方で新しいカードにいち早く触れることの出来る機会でもある。それは、三週間後に控える【プロツアー 戦乱のゼンディカー】の出場者達にとっては、貴重な練習場所でもあるのだ。

 この川崎のプレリリーストーナメントにも、プロツアー戦乱のゼンディカーへの出場権利を持つプレイヤー達がちらほらと姿を見せている。

 フルスポイラーが公式サイトに上がってからちょうど一週間。既にこの168時間でプロプレイヤーたちは戦乱のゼンディカーのカードに触れているはず…ともあれば、こんな機会を逃す手はない! というわけでプロプレイヤーたちに、戦乱のゼンディカーの注目カードなどについて、クイックインタビューを行った。




【Q1】
 戦乱のゼンディカーでの注目カードは?


【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】

・《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》

 今回(戦乱のデゼンディカー)のカードってわかりやすく強いカードと、分かりにくいけど強いかもみたいなカードがはっきりしてるんだよね。前者で言うなら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》とか《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》とか《風への散乱/Scatter to the Winds(BFZ)》とかね。

 で、プロツアーでどんなデッキが勝つと思うかというと、こういう分かりやすいカードじゃなくて、分かりにくい強さのカードだと思う。その筆頭が《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》だね。


【Dig.cards所属プロ、行弘賢】

・《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》

 少なくとも最初のほうではこの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を使ったデッキが勝ち組になるんじゃないかな。

 スタンダードに存在するほとんどのデッキのコンセプトを粉砕するような強さ。早いデッキ以外の全てのデッキに悪夢を見せること間違いなし。


【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】

・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》

 とにかく強すぎる。「《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》と似ている」という見方をする人もいるけど、出したターンにすぐにアドバンテージが取れる点で全く違う。

 採用されるデッキとも噛み合う。アブザンは地上がとてもガッチリとしているから《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》を生かしやすく、また《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》が退場したことにより、アドバンテージを獲得する手段がなくなってしまったから、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は打ってつけ。というより非の打ち所が無い。


【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】

・《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》

 ランプ系では間違いなく使われるであろう1枚。書いてあることが直感的に強くないと感じる人が多いかもしれないが、実は書いてあることはかなり強い。

 ちょっとパワータフネスが弱そうに見えるよね。タフネスがめっちゃ高いカードって何か弱そうなカード多いじゃん。《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》は5/8だけど、5/5とか6/6だと強そうだけど5/8って弱く見えない?

 まあ使うとしたら間違いなく4枚だよ、これは。


【シルバーレベルプロ、和田寛也】

・《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》

 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の強さは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》級の強さ。白ければ4枚。とにかくいつ引いても、どんなシチュエーションでも強い。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》から4ターン目にマイナスしても強いし、4ターン目に出して5ターン目に全体除去を打ってもいい。

 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》もかなり強い。もしかしたら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》よりも強いかも。とにかく使いやすいし、5ターン目にプレイするカードとして裏目を引くことが少なすぎる。本人がとにかく忠誠値が高くて落ちづらいのが良いね。《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》の返しに出したとしても強いんだから凄いカードだよ。





 現在戦乱のゼンディカーのトップレアとなっている《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をあげたのは和田のみという意外な結果となった。

 ほぼ全員が共通してまず口にしたのは《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は強い、ということだったが、そこで思考を止めることなく可能性を模索するのはさすがのプロプレイヤー。

 渡辺のおすすめする《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》、行弘イチオシの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》、そして声を揃えて全員が賞賛する《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》。プロツアーで活躍するのは一体どのカードなのだろうか?
 本日はホビーステーション横浜店主催となる戦乱のゼンディカーのプレリリーストーナメント!

 そして同時に! バンクーバーマリガンが正式に採用される初めてのトーナメントとなります。

 土地による土地のための土地のエキスパンションであるゼンディカーならではの遊び心【トレジャーカード】により前代未聞の盛り上がり間違いなし!

 本日は川崎からプレリリーストーナメントの模様、プロプレイヤーたちの戦乱のゼンディカーに関するインタビューなどをこちらからお届けいたします!



クイックインタビュー

#1【戦乱のゼンディカーの注目カードは?】http://62655.diarynote.jp/201509261501235638/

#2【現在活躍していてこれまでも使われるであろう1枚は何?】http://62655.diarynote.jp/201509261530215549/

#3【今まであまり使われていなかったが、今後活躍するかもしれないカードは?】http://62655.diarynote.jp/201509261618132313/

#4【戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?】http://62655.diarynote.jp/201509261700204658/

#5【戦乱のゼンディカーのプレインズウォーカーを順位付けするなら?】http://62655.diarynote.jp/201509261754045874/
10月5日(日)に新宿にて新宿PWC426th兼GPTボルティモア兼The Last Sun2014予選が開催されました。

参加者数:105名(スイスドロー7回戦+Top8シングル3回戦)
優勝者:Hatfield Austin
ブースターパック以外の副賞補足

優勝者・・・PWCC2015の参加権利と1bye、GPボルティモアの2bye
Top8入賞者・・・PWCC2015の参加権利
Top12入賞者・・・The Last Sun2014本戦の参加権利(※)
(※)The Last Sun2014本戦の参加権利を既に持っている人がTop12入賞している場合、代わりに同大会の1byeが与えられます。



【上位デッキリスト】
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20141005


【Twitterまとめ】
http://togetter.com/li/727864
気がつけば、1年近くも更新を止めておりまして申し訳ありません。以前のような【大会レポ】はTwitterによるリアルタイム更新にシフトしておりましたので、こちらのDiary Noteでは軽めの【イベント報告】を中心として更新を再開させて頂きます。


9月28日(日)に新宿にてタルキール覇王譚解禁後はじめての新宿PWCが開催されました。
参加者数:75名(スイスドロー7回戦)
優勝者:カネキヨ リュウスケ

併催イベント:午後からシールド戦
参加者数:24名(スイスドロー5回戦)


【上位デッキリスト】
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20140928


【Twitterまとめ】
http://togetter.com/li/725403
9月20日(土)に川崎にてタルキール覇王譚プレリリーストーナメントが開催されました。

【Twitterまとめ】
http://togetter.com/li/725411



9月21日(日)に新宿にてタルキール覇王譚プレリリーストーナメントが開催されました。

【Twitterまとめ】
http://togetter.com/li/725410
9月13日(土)に川崎にて川崎PWC424th(3人チームスタンダード戦)が開催されました。

タルキール覇王譚の環境直前、「最後のラヴニカブロック&M14」という方も多かったかもしれません。

【Twitterまとめ】
http://togetter.com/li/725412
【大会レポ】PTQ神々の軍勢(シールド戦)
【大会レポ】PTQ神々の軍勢(シールド戦)
【大会レポ】PTQ神々の軍勢(シールド戦)
11月30日は本みりんの日。
みりんって「本みりん」「みりんタイプ」「みりん風調味料」があることを最近知りました。


GP京都を終えて、シールド戦は一休みかなと思う間もなくPTQ神々の軍勢の開催です。このシールド戦がPTQシーズンのラストになりますので、本当の意味で最後の現環境最後の大型リミテッドイベントでしょうか。

つい先日、カナダで400名に迫る勢いのPTQが開催されたことで、ここ川崎でのPTQも定員数292名を超えるのでは?という心配も一部で囁かれました。

さすがにそれは杞憂でしたが、実際の参加人数221名。一昔前のシールド戦では考えれなかった規模で、スイスドロー8回戦+Top8シングル3回戦のスタートです。

当日は写真を撮ってTwitterで速報をお伝えすることが頻繁にはできませんでしたが、1回戦目から最終戦まであちこちでギリギリの攻防がそれぞれのテーブルで繰り広げられ、その結果として最後のドラフトテーブルに着くことできる8名が決定しました。


厳かに進む決勝ドラフト、そして大勢のギャラリーを背負いつつ進む決勝トーナメント。
決勝戦は会場を移動しつつ、実に23時近くまで続いたプロツアー予選大会は優勝者を決定しました。プロツアーの参加権利と往復チケット、またPWP1000点ボーナスを手にしたのはヒロセ ユウキさんです。おめでとうございます!


『詳細な写真付き大会レポートはこちらをご覧ください』
http://togetter.com/li/598096
【大会レポ】川崎PWC-394th-3人チームシールド戦
【大会レポ】川崎PWC-394th-3人チームシールド戦
【大会レポ】川崎PWC-394th-3人チームシールド戦
11月17日は将棋の日。
将棋好きな徳川吉宗の制定に由来とのことです。同じボードゲームという括りでMTGを盛り上がりましょう。


「GP京都=3人チームシールド戦」
2013年のグランプリ開催予定が発表された時、まさか日本で、しかも京都で、そしてフォーマットが開催されるなんてことは誰も想像しなかったと思います。

しかし、いざ3人チームシールド戦という遊びに目が向けられ始めると「楽しい」「もっとやりたい」「(他のイベントは無理でも)京都は行く」といった声があちこちで上がりました。


今回のPWCでは、このGP京都を目の前に据えて、3人チームシールド戦をWPNプレミアムイベントでお送り致します。

『WPNプレミアムイベントって?』
特定の条件を満たすとことで開催が可能となるイベントです。
このイベントはルール適用レベル競技、PWP3倍となります。

第394回目となったPWC in 川崎に、今回は62チーム(実に186名)もの方々にお集まり頂きました。スイスドロー7回戦でのスタートです。

会場内を見渡してみるとマジックの年間最優秀者であるPOYだけで構成されたチームPOY(チーム名はYasooka Shouta Fan Club)が目撃されたり、数年ぶりにマジックに触ったという方がいたりと、色んな意味で実に多種多様の方がチームでのシールド構築を楽しんでおります。

そして、楽しすぎる構築時間を終えれば真剣勝負のスタートです。
スイスドロー7回戦という決して短くはない大会はあっという間に終わり優勝チームが決定しました。圧倒的な7勝0敗という成績を見せつけたチーム「AAA Kimuratactics」の優勝です。おめでとうございます!


『詳細な写真付き大会レポートはこちらをご覧ください』
http://togetter.com/li/593331
【大会レポ】GPT静岡 in 新宿
【大会レポ】GPT静岡 in 新宿
【大会レポ】GPT静岡 in 新宿
11月10日は断酒宣言の日。
全日本断酒連盟の結成記念大会が開かれた日であり、11月のNovemberを「もう飲めんばー」とした語呂合せ。
色々な語呂合わせがあるけど、この発想はなかった。おっさんぽい。


GP京都という一弾イベントがついに再来週へと迫ったわけですが、まだまだGPT静岡は続きます。だって年末のスタンダード戦だから!

というわけで、テーロス環境のスタンダード戦も良い感じに煮えて来た11月中旬に、GPT静岡 in 新宿が開催されました。
多くの方がGP静岡を見据えて、もっと多くの方が競技イベントを求めて、さらにもっと多くの方はスタンダード戦が好きだから!という動機で参加されたのではないかと思います。
そして、総勢162名によるスイスドロー8回戦+シングル3回戦という長丁場がスタートしました。

大会中にもよく受ける質問がありますので、この機会に分かりやすい公式と共に説明を致します。

Q.今日の僕の成績でPWPは何点入りますか?
A.今日はスイスドロー8回戦です。この8という数字から3を引きます。それが参加点です。あとは勝ったら3点、引き分け1点を足して、最後にGPTなら3倍にすればOKです。
(回戦数 引く 3 足す マッチポイント) 掛ける 倍率
※3回戦の時は3-3=1として下さい


※このイベントの結果反映が3日ほど遅れてしまいました。開催日の次の水曜日には反映されたことが確認できましたが、不安にさせてしまった方々には申し訳ございませんでした。

参加点数5×3=15点がPWPに加算されるスイスドロー8回戦が終了し、8人の猛者が出揃いました。
そして、決勝戦までの全ての試合が行われ、162名の中にたった1人となったのはサイジョウ ユウイチさんです。おめでとうございます!


『詳細な写真付き大会レポートはこちらをご覧ください』
http://togetter.com/li/589176


『上位デッキリストはこちら』
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20131110

【大会レポ】GPT静岡 in 葛西
【大会レポ】GPT静岡 in 葛西
【大会レポ】GPT静岡 in 葛西
11月4日はユネスコ憲章記念日。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が発足した日とのこと。


文化の日を挟んで3連休となった11月上旬、その最終日に葛西にてGPT静岡(スタンダード戦)が開催となりました。
葛西という場所については、声優アニメ専門学校さんでのPWCチーム戦を覚えている人もいるかもしれません。
http://62655.diarynote.jp/201210301734496384/

今回は都合により会場を変えまして、東京メトロ東西線「葛西駅」から徒歩5分程度の、初めての会場にてスタンダード個人戦イベントです。

駅から近いとはいえ、初めての会場ですので参加者が無事に辿り着けるのか不安がありましたが、ヘッドジャッジが無事にたどり着けないという事件があっただけで、参加された皆さんからは概ね好評のご様子。特に「トイレが綺麗!」という感想を何度か頂きました。

そんなこんなで参加人数94名によるスイスドロー7回戦+Top8シングル3回戦のスタートです。

会場全体を見回すと、やはり信心にスポットを当てたデッキが多く見られます。ただ《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》が必ず入っているわけではないですね。また、エスパー主体のコントロールや火力を目一杯詰め込んだデッキなど、まだまだ現環境での模索しがいがある様子を目の当たりにしました。


そしてTop8のプレイヤーたちが決定され、いよいよ決勝トーナメントが始まります。
今回は決勝戦を含む全試合が行われましたが、上記の通り信心を中心とする早いデッキがそこかしこで2-0というスコアで試合を終了させまして、シングルエリミネーション開始からわずか1時間半で優勝者が決定しました。
沼21枚から始まるという近年で聞いた覚えのないデッキリストを引っさげ、ナカミチ ダイスケさんの優勝です。おめでとうございます!


『詳細な写真付き大会レポートはこちらをご覧ください』
http://togetter.com/li/586188


『上位デッキリストはこちら』
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20131104

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