PWC第500回記念大会カバレッジ⑥
PWC第500回記念大会カバレッジ⑥
500回記念PWCは、最終ラウンド時点でなんと全勝チームがなく、5勝1敗が5チーム並ぶという大混戦。

どのチームが優勝するか全くわからない第7ラウンドでフィーチャーマッチを戦うのは、現在1敗の2つのチームだ。

まずはPWCの強豪で何度もPWCCのカバレージなどで登場している守屋 大輔と、妻である守屋 恵理香、そして三角からなる『3M』。

一方、こちらもPWCでお馴染みの『重鎮組』の3人。舘野、伊達、来栖のチーム『Zyuchin Gumi』だ。


カバレージテーブルに腰掛ける守屋 恵理香と来栖 一輝。勝てば優勝が限りなく近づくだけに、和やかなチーム戦と言えど、僅かな緊張が伺える。

PWCを愛する二チームが優勝を争い、今衝突する。


GAME 1


先手の守屋は《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》で《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》を公開しつつ、《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を見つけ出し、2ターン目に戦場に送り出す。

後手の来栖も《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》タップイン。白緑トークンやバントカンパニーという白緑デッキが流行していた以前のスタンダードでは良く見られたたが、カラデシュ後の環境ではめっきり見なくなったこの光景に、思わず守屋は「同型か?」とつぶやく。
来栖が2ターン目に唱えたのは《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》。同型の可能性はまだある。

3ターン目に守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の力を借りて土地を置く前に《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》をキャストし、セットランドで手掛かりを生み出す。

緑白というカラーは《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を失ったことで、クリーチャーに対処しづらい。来栖は《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去できず、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》をプレイするのみ。

そして《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が守屋の戦場に現れると、来栖の攻撃は全てシャットアウトされてしまう。

続けて守屋が唱えたのは《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》。

《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》にはなんとか《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を向けたものの、来栖には膨れ上がった戦場のクリーチャーを対処する術がない。

《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》がアドバンテージをもたらし、手札も戦場でも圧倒した守屋が、間もなく第一ゲームを先取した。


来栖0-1守屋


どうやら二人のデッキはほとんど内容が同じでミラーマッチだった様子。

守屋「まさか同型に当たるなんて…」
来栖「(笑)」
守屋「流石に初めてです」
来栖「ですね」

珍しい白緑ミラーマッチに、会話が弾む。


GAME 2


先手は入れ替わって来栖。《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り出し、3ターン目は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。

守屋の出だしもまずまずだ。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》から3ターン目にはタップインになってしまうものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》経由で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が睨み合う。

だがここで先手の来栖は土地が止まってしまう。《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》で守屋の《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を追放し、攻撃を仕掛ける。

そして守屋の土地もここでストップ。だが大きく違うのは、同じ事故でもマナクリーチャーをコントロールしているということだ。《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》は怖いものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の2体目を唱えて再びターンを来栖に返す。

来栖は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》で攻撃。これに対し守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》2体で《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》をブロックした後にマナを出して《翼切り/Clip Wings(SOI)》で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を葬る。

盤面を一気にきれいにした守屋。この更地に送り込むのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。

来栖もここでようやく4枚目の土地を引き、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするのだが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》同士の対決で圧倒的に有利なのは先手側だ。

守屋は騎士トークンに《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を浴びせ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》で攻撃。来栖の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を場から退ける。

《博覧会場の警備員/Fairgrounds Warden(KLD)》で騎士トークンを追放してなんとか場を抑えたい来栖。だが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が止まらない。ターンを返して《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を構えれば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はトークンを出すだけだ。

防戦一方の来栖に守屋が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》を突きつけ、守屋が優勝への大きな1勝をチームにもたらしたのだった。


来栖0-2守屋


そして全く同じタイミングで三角が伊達に勝利!
これによりチーム『3M』は6勝1敗となり、優勝に望みを繋いだのだった。

チーム『3M』Win!

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