PWC第500回記念大会カバレッジ⑤
2016年10月16日 TCG全般
このラウンドでぶつかるのは、PWCの三強と言っても過言ではない三人が集った、チーム『Mituyasu Yuki』と、PWCの常連プレイヤーの、チーム『Sword Master TKN』だ。
普段からトーナメントで顔を合わせる6人。席に座るや否や、渡辺の目の前に梁瀬が現れると、チームメイトの笹尾が声をかける。
笹尾「梁瀬さんのデッキ、青白コントロールだよ。《燻蒸/Fumigate(KLD)》がいっぱい入ってて、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》は入ってても1枚か2枚。だからあまりケアしなくていい。《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》がメインに入っているからそこは注意しよう」
梁瀬「全部筒抜けー(笑)」
渡辺の対面でデッキをシャッフルする梁瀬、思わず笑顔になる。
こういった助言は、チームスタンダードならではだ。
そして対戦前から笑い声が聞こえるのも、チーム戦以外ではそう起こらない。
何にせよ、ゲームが始まる前からデッキのアーキタイプだけでなく細かい枚数すら露わにされてしまった梁瀬。
勝負の行方やいかに。
GAME 1
7枚を見るたびにすぐにライブラリーに戻した梁瀬は、次の6枚には仕方なくキープを宣言。
ゲームは渡辺の軽快な攻撃から始まる。
2ターン続けて《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱え、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》を挟んで4ターン目には《ピア・ナラー/Pia Nalaar(KLD)》をキャスト。
そんな攻めに対応していかなければならない、青白コントロールの梁瀬。《港町/Port Town(SOI)》、島と土地を並べ、ここから除去や打ち消しを連発していきたいのだが、アクションを何も起こさない。
しかも4枚目の土地を置くこともできず。1ターン遅れて島を引いて来たものの、手札では《燻蒸/Fumigate(KLD)》が泣いている。
渡辺が《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》を唱えると、その《燻蒸/Fumigate(KLD)》すら効果がなく。
結局1枚の呪文も唱えることなく、梁瀬は次のゲームに向かうことを決めたのだった。
梁瀬0-1渡辺
GAME 2
今回は渡辺の方がマリガンスタートとなるのだが、先に呪文を唱えたのは渡辺で、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を着地させる。
先ほどよりは落ち着いてゲームが出来る梁瀬――だがなんと3枚目の土地が置けない。続けて渡辺が唱えた《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》にも対処できず、4点のダメージを大人しく受ける。
梁瀬のドローは……土地。だがアンタップイン出来ない《港町/Port Town(SOI)》。悔しそうにターンを返す。
そして渡辺が《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に搭乗させると、めくれたのはなんと《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》!
殴ってきた《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》こそ《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で対処した梁瀬だったが、見えている2枚目の《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が即座に戦場に。
渡辺が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えると、次の土地も《港町/Port Town(SOI)》だった梁瀬には、もう手は残されていなかった。
梁瀬0-2渡辺
高速で終わってしまった戦いの横で、全く同じ戦いが繰り広げられていた。今度はチーム『Mituyasu Yuki』の斉田が赤白を、チーム『Sword Master TKN』の笹尾が青白コントロールを使用している。
ゲーム1は赤白機体の斉田があっと言う間にビートダウンを完遂しており、今2ゲーム目が始まった。
GAME 2
後手ながら、斉田は1ターン目に《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、2ターン目に《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》と展開して積極的に笹尾のライフを削る。
土地をセットするのみの笹尾に対して3ターン目に《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を唱えて一気に攻勢に出る。
このまま一瞬で押し切ってしまうかのように思えたが、笹尾が唱えた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を前に、思案に耽る。
梁瀬と相談した上で斉田が出した結論は、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》プレイ。これで攻撃に向かうことはできるが、《燻蒸/Fumigate(KLD)》の前に無力となってしまう。そこが次の悩みポイントだったのだろう。
結局、《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》で攻撃することに。次のターンに《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打つ事ができるのならば、笹尾としてはブロック1択というところだが。
笹尾はこの攻撃をスルー。そして返って来たターンで《港町/Port Town(SOI)》をタップインさせつつ、《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》キャスト。プラス能力を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に使う。
斉田はとりあえず攻撃に向かおうとする。《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》がある以上、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の先制攻撃はないようなものなのだ。先ほどと同じ状況なら。
殴ろうとする斉田を梁瀬が静止する。
梁瀬「《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》のプラスで今《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》使えないよ」
斉田「確かに」
この梁瀬のファインプレーにより、斉田は思いとどまる。そして落ち着いて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えてエンド。これだけで笹尾は《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打ちづらい。
だが笹尾の手から現れたのは《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》。勿論どちらの条件も満たしており、ライフは安全圏に、3/3のトークンが笹尾を守る壁となって現れる。
3/3はまさしく壁となる。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の攻撃で3/3トークンはチャンプブロックとなる。手札のない斉田は土地を置いて手札を0枚にしてエンド。
一息つく笹尾。沢山の手札を持っているものの、おもむろにマナを立ててエンド。そして斉田の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のアタックに対応して現れる《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》。
この《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を攻撃し、忠誠値は3に落ち込む。
ここで斉田、慎重にプランを練る。梁瀬との相談の結果、《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に。笹尾の手札からは《否認/Negate(OGW)》が。
再び斉田は悩み、結局《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だけで攻撃。プレイヤーへの攻撃のため、笹尾はスルーし、ライフは5に。斉田は《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》だけで攻撃。
《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》の攻撃でついに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を失った斉田。だが《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》で毎ターン《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を搭乗させて能力を使用しているため、手札は潤沢だ。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《否認/Negate(OGW)》で打ち消されるものの、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は着地する。
そしてこのターンもドロー・ゴーを繰り返す笹尾に対し、斉田はついに覚悟を決める。
2枚目の《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を唱えると、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》をクリーチャー化させ、レッドゾーンにオールイン。
斉田「何もなければ」
まるで自分自身に言い聞かせるように祈りの言葉をつぶやく。
だが、現実は無情だった。
斉田の希望を摘み取ったのは、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》。
斉田1-1笹尾
気付けばゲームに勝利していた『ミスターPWC』の三宅が斉田の試合を見守っている。どちらのチームが勝つかは、このテーブルBの結果に委ねられているのだ。
残り試合時間は5分。集まるギャラリー。厳かな雰囲気で、最終ゲームが始まる。
GAME 3
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》から軽快にビートを仕掛ける斉田。3ターン目には《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を出し、笹尾はやはりアクションを起こさず。
このターンにプレイする呪文で少考する斉田。やがて《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に手を伸ばすが、笹尾は《虚空の粉砕/Void Shatter(OGW)》。続けて斉田は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を唱える。
笹尾がここで送り出したのは《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》。先ほどの逆転劇を産んだこの天使に対して斉田は――
《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》。
仕方なく笹尾は《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を戦場から追放領域へ置く。
5ターン目もドローゴーした笹尾。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》がちらつくが、斉田は意を決して《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》をプレイ。
これに突き刺さる《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》。
更に《神聖な協力/Blessed Alliance(EMN)》でアタッカーを減らしつつライフを回復し、ゲームは笹尾ペースに。
なると思われたが、斉田のプレイした《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》にカウンターを合わせることができない。
この《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》でプラス能力を使う斉田。エンド前の《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》をケアした動きだ。そして笹尾の手からは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を忠誠値1で残すことに成功した斉田。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》に《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を向け、笹尾の対応は…なし。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化。6マナを立てる笹尾に恐れを見せず、全軍攻撃。
対応して笹尾は手札を――使わず、天使達が残した手掛かりを起動する。
そして次の呪文を唱えることはなかった。
斉田2-1笹尾
チーム『Mituyasu Yuki』Win!
普段からトーナメントで顔を合わせる6人。席に座るや否や、渡辺の目の前に梁瀬が現れると、チームメイトの笹尾が声をかける。
笹尾「梁瀬さんのデッキ、青白コントロールだよ。《燻蒸/Fumigate(KLD)》がいっぱい入ってて、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》は入ってても1枚か2枚。だからあまりケアしなくていい。《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》がメインに入っているからそこは注意しよう」
梁瀬「全部筒抜けー(笑)」
渡辺の対面でデッキをシャッフルする梁瀬、思わず笑顔になる。
こういった助言は、チームスタンダードならではだ。
そして対戦前から笑い声が聞こえるのも、チーム戦以外ではそう起こらない。
何にせよ、ゲームが始まる前からデッキのアーキタイプだけでなく細かい枚数すら露わにされてしまった梁瀬。
勝負の行方やいかに。
GAME 1
7枚を見るたびにすぐにライブラリーに戻した梁瀬は、次の6枚には仕方なくキープを宣言。
ゲームは渡辺の軽快な攻撃から始まる。
2ターン続けて《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱え、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》を挟んで4ターン目には《ピア・ナラー/Pia Nalaar(KLD)》をキャスト。
そんな攻めに対応していかなければならない、青白コントロールの梁瀬。《港町/Port Town(SOI)》、島と土地を並べ、ここから除去や打ち消しを連発していきたいのだが、アクションを何も起こさない。
しかも4枚目の土地を置くこともできず。1ターン遅れて島を引いて来たものの、手札では《燻蒸/Fumigate(KLD)》が泣いている。
渡辺が《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》を唱えると、その《燻蒸/Fumigate(KLD)》すら効果がなく。
結局1枚の呪文も唱えることなく、梁瀬は次のゲームに向かうことを決めたのだった。
梁瀬0-1渡辺
GAME 2
今回は渡辺の方がマリガンスタートとなるのだが、先に呪文を唱えたのは渡辺で、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を着地させる。
先ほどよりは落ち着いてゲームが出来る梁瀬――だがなんと3枚目の土地が置けない。続けて渡辺が唱えた《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》にも対処できず、4点のダメージを大人しく受ける。
梁瀬のドローは……土地。だがアンタップイン出来ない《港町/Port Town(SOI)》。悔しそうにターンを返す。
そして渡辺が《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に搭乗させると、めくれたのはなんと《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》!
殴ってきた《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》こそ《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で対処した梁瀬だったが、見えている2枚目の《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が即座に戦場に。
渡辺が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えると、次の土地も《港町/Port Town(SOI)》だった梁瀬には、もう手は残されていなかった。
梁瀬0-2渡辺
高速で終わってしまった戦いの横で、全く同じ戦いが繰り広げられていた。今度はチーム『Mituyasu Yuki』の斉田が赤白を、チーム『Sword Master TKN』の笹尾が青白コントロールを使用している。
ゲーム1は赤白機体の斉田があっと言う間にビートダウンを完遂しており、今2ゲーム目が始まった。
GAME 2
後手ながら、斉田は1ターン目に《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、2ターン目に《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》と展開して積極的に笹尾のライフを削る。
土地をセットするのみの笹尾に対して3ターン目に《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を唱えて一気に攻勢に出る。
このまま一瞬で押し切ってしまうかのように思えたが、笹尾が唱えた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を前に、思案に耽る。
梁瀬と相談した上で斉田が出した結論は、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》プレイ。これで攻撃に向かうことはできるが、《燻蒸/Fumigate(KLD)》の前に無力となってしまう。そこが次の悩みポイントだったのだろう。
結局、《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》で攻撃することに。次のターンに《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打つ事ができるのならば、笹尾としてはブロック1択というところだが。
笹尾はこの攻撃をスルー。そして返って来たターンで《港町/Port Town(SOI)》をタップインさせつつ、《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》キャスト。プラス能力を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に使う。
斉田はとりあえず攻撃に向かおうとする。《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》がある以上、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の先制攻撃はないようなものなのだ。先ほどと同じ状況なら。
殴ろうとする斉田を梁瀬が静止する。
梁瀬「《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》のプラスで今《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》使えないよ」
斉田「確かに」
この梁瀬のファインプレーにより、斉田は思いとどまる。そして落ち着いて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えてエンド。これだけで笹尾は《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打ちづらい。
だが笹尾の手から現れたのは《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》。勿論どちらの条件も満たしており、ライフは安全圏に、3/3のトークンが笹尾を守る壁となって現れる。
3/3はまさしく壁となる。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の攻撃で3/3トークンはチャンプブロックとなる。手札のない斉田は土地を置いて手札を0枚にしてエンド。
一息つく笹尾。沢山の手札を持っているものの、おもむろにマナを立ててエンド。そして斉田の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のアタックに対応して現れる《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》。
この《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を攻撃し、忠誠値は3に落ち込む。
ここで斉田、慎重にプランを練る。梁瀬との相談の結果、《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に。笹尾の手札からは《否認/Negate(OGW)》が。
再び斉田は悩み、結局《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だけで攻撃。プレイヤーへの攻撃のため、笹尾はスルーし、ライフは5に。斉田は《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》だけで攻撃。
《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》の攻撃でついに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を失った斉田。だが《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》で毎ターン《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を搭乗させて能力を使用しているため、手札は潤沢だ。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《否認/Negate(OGW)》で打ち消されるものの、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は着地する。
そしてこのターンもドロー・ゴーを繰り返す笹尾に対し、斉田はついに覚悟を決める。
2枚目の《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を唱えると、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》をクリーチャー化させ、レッドゾーンにオールイン。
斉田「何もなければ」
まるで自分自身に言い聞かせるように祈りの言葉をつぶやく。
だが、現実は無情だった。
斉田の希望を摘み取ったのは、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》。
斉田1-1笹尾
気付けばゲームに勝利していた『ミスターPWC』の三宅が斉田の試合を見守っている。どちらのチームが勝つかは、このテーブルBの結果に委ねられているのだ。
残り試合時間は5分。集まるギャラリー。厳かな雰囲気で、最終ゲームが始まる。
GAME 3
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》から軽快にビートを仕掛ける斉田。3ターン目には《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を出し、笹尾はやはりアクションを起こさず。
このターンにプレイする呪文で少考する斉田。やがて《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に手を伸ばすが、笹尾は《虚空の粉砕/Void Shatter(OGW)》。続けて斉田は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を唱える。
笹尾がここで送り出したのは《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》。先ほどの逆転劇を産んだこの天使に対して斉田は――
《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》。
仕方なく笹尾は《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を戦場から追放領域へ置く。
5ターン目もドローゴーした笹尾。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》がちらつくが、斉田は意を決して《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》をプレイ。
これに突き刺さる《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》。
更に《神聖な協力/Blessed Alliance(EMN)》でアタッカーを減らしつつライフを回復し、ゲームは笹尾ペースに。
なると思われたが、斉田のプレイした《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》にカウンターを合わせることができない。
この《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》でプラス能力を使う斉田。エンド前の《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》をケアした動きだ。そして笹尾の手からは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を忠誠値1で残すことに成功した斉田。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》に《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を向け、笹尾の対応は…なし。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化。6マナを立てる笹尾に恐れを見せず、全軍攻撃。
対応して笹尾は手札を――使わず、天使達が残した手掛かりを起動する。
そして次の呪文を唱えることはなかった。
斉田2-1笹尾
チーム『Mituyasu Yuki』Win!
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