PWC第500回記念大会カバレッジ③
2016年10月16日 TCG全般
お腹も鳴ってきた13時過ぎに始まる第三ラウンド。
普通ならばランチを済ませた後のこの時間。だが今日、2-0で第三回戦を迎えたプレイヤー達は、お腹を空かせてこれから勝負に挑むことだろう。
なぜなら3-0したチームには、寿司職人が目の前で握った寿司が振る舞われるのだ。
絶対に負けられない寿司賭けマッチに挑むのは、この2チーム。
まずはチーム『Team Chuou-Line』。JR中央線沿線に住む3人、高橋、倉上、塚本の3人で構成されたこのチームは、昨年行われたモダンのチーム戦でも優勝を収めている。倉上はプロツアー横浜への参加経験のあるトーナメントプレイヤーで、高橋は黒を愛していることで知られるプレイヤー。そして塚本は公式の記事でもお馴染みの独創的なデッキビルダーで、プロツアー参戦経験も勿論ある。
そんな塚本と相対するは、チーム『Blamas GUNDAN』。PWCの常連にしてアイドルのBlackmasterこと伊藤率いる軍団だそうで、今回伊藤が引き連れるのは、チーム豚小屋の河浜と、グランプリ静岡優勝の仲田だ。
そしてカバレージ席に座るのは伊藤と塚本。
果たして寿司をその口に運ぶことが出来るのは、チーム『Team Chuou-Line』か、チーム『Blamas GUNDAN』か。
GAME 1
先手を得たのは伊藤だが、ファーストアクションは塚本の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》。
《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》を送り出してバーンであることを示す伊藤を意に介さず、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を着地させてエネルギーを貯める。
2色目のカラーが黒であることを明かした伊藤。《苦しめる声/Tormenting Voice(KTK)》で手札の循環を行いながら、《傲慢な新生子/Insolent Neonate(SOI)》を召喚。
《放埒/Live Fast(KLD)》でエネルギーと手札を貯める塚本だが、ライフを狙う伊藤のデッキに対しては手札を使い切ることができるか怪しい。《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》が本体にダメージを与えつつ《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》を排除すると、ライフは一気に一桁へ落ち込む。
《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーの数はついに13。ライフを上回る数のエネルギーを持つ塚本。
だが《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》と《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》を伊藤が開示すると、エネルギーは一度も消費されることはなかった。
伊藤1-0塚本
GAME 2
塚本は再びエネルギーを貯め続ける。
1ターン目には《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》、続けて《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》でエネルギーを5個貯める。
だが今回は伊藤の動きが先ほどよりも良い。最初のターンにはアクションを起こせなかったものの、《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》から3ターン目に《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》。そのディスカードで《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》をキャストし、ライフを一気に奪い取る。
これには塚本も厳しい――かと思われたのだが、このゲームの塚本は違う。
ここで唱えたのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。前のターンで《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》を生贄に捧げているため、既にエネルギーは7個だ。
そしてこの《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》からめくれたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。
対戦相手のターンエンドに出てくる《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。まさに驚異であり脅威。
手札をズタズタにされた伊藤。目の前で鎮座する13/13を前に最後の抵抗として《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》をキャストするのだが、塚本の《否認/Negate(OGW)》がゲームを終わらせた。
伊藤1-0塚本
GAME 3
テイクマリガンした伊藤は2ターン目に《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》というスタート。
塚本はといえばいつも通りに《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》と《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でエネルギーを貯めていく。だが伊藤の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》を狙い澄ました《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》で打ち消す。
更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーを貯めていく。2枚目の伊藤の《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》も打ち消し、攻守共に完璧だ。
《放埒/Live Fast(KLD)》で手札を増やし、2枚目の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》をキャストすると、ついに《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を手に入れる。
2回の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を打ち消されていたことで、伊藤のハンドは既に僅か。準備が整いつつある塚本に対して伊藤は攻勢を仕掛けることができない。
1度目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》。だが瞬く間に2回目の起動が。
《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler(EMN)》で手札を補充した伊藤に塚本が2回目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》で叩きつけたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》!
伊藤のターンを奪った状態で、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は3回目の起動を迎えようとしている。
奪われたターンで土地ばかりの手札を公開した伊藤は、そのまま投了したのだった。
伊藤1-2塚本
これでチーム『Team Chuou-Line』は一勝目。倉上か高橋のどちらかが勝利すれば、見事に寿司を得ることができる。
ちょうどこの時、テーブルBでティムール現出を使う河浜が《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》と《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》で高橋のライフを削りきったところだった。
勝てばチームの勝利が確定する高橋。自分が負ければ寿司を食べられなくなる河浜。
寿司だけに、手に汗握るゲーム3が始まった。
GAME 3
マリガンスタートとなったマルドゥ・コントロールの高橋。《感動的な眺望所/Inspiring Vantage(KLD)》と沼を立てて河浜を迎え撃ち、場に出てきたクリーチャーが《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》だったことで、安心して自分のターンで《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をキャストする。
3ターン目をパスした河浜。マリガン分をすっかり回復した高橋は4ターン目のアクションで悩む。選んだのは《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》。
ターンエンドに河浜は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で墓地を肥やすと、その時に拾っていた《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をキャストする。
ここでテーブルAの倉上が仲田の赤白機体に破れ、このゲームの勝者とそのメンバーが寿司の権利を勝ち取ることが決定する。
集まる視線。
高橋は落ち着いて《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をキャストし、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》の忠誠度を更に上げ、盤面の優位を図る。
河浜の戦場には《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》のみ。とてもこの牙城を打ち崩せそうにない。
が、河浜は100点の回答を持っていた。《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》に河浜が浴びせたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。攻撃と合わせてこの厄介な2枚をまとめて葬る。
返す刀で高橋は《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》指定の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を向ける。一度は《否認/Negate(OGW)》で打ち消した河浜だったが、高橋は2枚目の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を持っており、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》がデッキから全て追放される。
そして除去の無い手札を見て高橋は2枚目の《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をプレイ。
《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を見つけていた河浜。だがこの《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が超えられない。
更に《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去し、ゾンビを生み出す。徐々に高橋が有利になっていく。
だが。
河浜の手札から飛び出してきたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をまとめて焼き払う!
これで力を失った両者。
高橋はゾンビトークンと《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》、河浜は《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》と《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をコントロールしており、お互いにアクションが起こせない。
ゲームが動くきっかけとなったのは《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》だった。《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》に向けた《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》を河浜は《否認/Negate(OGW)》で打ち消し、更にトップデッキした《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》への《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》も、《否認/Negate(OGW)》で打ち消す。
これで河浜が一歩リード、かと思われた。
高橋が《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》を通すことに成功するまでは。
この《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》が《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》を、そして《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を回収すると、もう高橋の優位は動かない。
ライフは20を超え、ゾンビも現れ始めると、ついに《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で攻撃を始める。
続けて《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury(KLD)》を唱えて《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》を河浜のデッキから奪うと、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》をサーチして盤面を制圧する。
高橋が勝利するのは時間の問題。
だったのだが。
前述した通り、問題なのは時間だった。
高橋が攻撃する時間は、後1ターンしか存在しなかった。
河浜1-1高橋
チーム『Blamas Gundan』vsチーム『Team Chuou-Line』:Draw
両チームは2-0-1となってしまった。
果たして3-0はしていないものの負けなしのこの2チームは、寿司を食べることができるのであろうか?
普通ならばランチを済ませた後のこの時間。だが今日、2-0で第三回戦を迎えたプレイヤー達は、お腹を空かせてこれから勝負に挑むことだろう。
なぜなら3-0したチームには、寿司職人が目の前で握った寿司が振る舞われるのだ。
絶対に負けられない寿司賭けマッチに挑むのは、この2チーム。
まずはチーム『Team Chuou-Line』。JR中央線沿線に住む3人、高橋、倉上、塚本の3人で構成されたこのチームは、昨年行われたモダンのチーム戦でも優勝を収めている。倉上はプロツアー横浜への参加経験のあるトーナメントプレイヤーで、高橋は黒を愛していることで知られるプレイヤー。そして塚本は公式の記事でもお馴染みの独創的なデッキビルダーで、プロツアー参戦経験も勿論ある。
そんな塚本と相対するは、チーム『Blamas GUNDAN』。PWCの常連にしてアイドルのBlackmasterこと伊藤率いる軍団だそうで、今回伊藤が引き連れるのは、チーム豚小屋の河浜と、グランプリ静岡優勝の仲田だ。
そしてカバレージ席に座るのは伊藤と塚本。
果たして寿司をその口に運ぶことが出来るのは、チーム『Team Chuou-Line』か、チーム『Blamas GUNDAN』か。
GAME 1
先手を得たのは伊藤だが、ファーストアクションは塚本の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》。
《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》を送り出してバーンであることを示す伊藤を意に介さず、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を着地させてエネルギーを貯める。
2色目のカラーが黒であることを明かした伊藤。《苦しめる声/Tormenting Voice(KTK)》で手札の循環を行いながら、《傲慢な新生子/Insolent Neonate(SOI)》を召喚。
《放埒/Live Fast(KLD)》でエネルギーと手札を貯める塚本だが、ライフを狙う伊藤のデッキに対しては手札を使い切ることができるか怪しい。《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》が本体にダメージを与えつつ《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》を排除すると、ライフは一気に一桁へ落ち込む。
《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーの数はついに13。ライフを上回る数のエネルギーを持つ塚本。
だが《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》と《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》を伊藤が開示すると、エネルギーは一度も消費されることはなかった。
伊藤1-0塚本
GAME 2
塚本は再びエネルギーを貯め続ける。
1ターン目には《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》、続けて《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》でエネルギーを5個貯める。
だが今回は伊藤の動きが先ほどよりも良い。最初のターンにはアクションを起こせなかったものの、《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》から3ターン目に《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》。そのディスカードで《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》をキャストし、ライフを一気に奪い取る。
これには塚本も厳しい――かと思われたのだが、このゲームの塚本は違う。
ここで唱えたのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。前のターンで《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》を生贄に捧げているため、既にエネルギーは7個だ。
そしてこの《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》からめくれたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。
対戦相手のターンエンドに出てくる《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。まさに驚異であり脅威。
手札をズタズタにされた伊藤。目の前で鎮座する13/13を前に最後の抵抗として《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》をキャストするのだが、塚本の《否認/Negate(OGW)》がゲームを終わらせた。
伊藤1-0塚本
GAME 3
テイクマリガンした伊藤は2ターン目に《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》というスタート。
塚本はといえばいつも通りに《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》と《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でエネルギーを貯めていく。だが伊藤の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》を狙い澄ました《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》で打ち消す。
更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーを貯めていく。2枚目の伊藤の《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》も打ち消し、攻守共に完璧だ。
《放埒/Live Fast(KLD)》で手札を増やし、2枚目の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》をキャストすると、ついに《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を手に入れる。
2回の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を打ち消されていたことで、伊藤のハンドは既に僅か。準備が整いつつある塚本に対して伊藤は攻勢を仕掛けることができない。
1度目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》。だが瞬く間に2回目の起動が。
《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler(EMN)》で手札を補充した伊藤に塚本が2回目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》で叩きつけたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》!
伊藤のターンを奪った状態で、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は3回目の起動を迎えようとしている。
奪われたターンで土地ばかりの手札を公開した伊藤は、そのまま投了したのだった。
伊藤1-2塚本
これでチーム『Team Chuou-Line』は一勝目。倉上か高橋のどちらかが勝利すれば、見事に寿司を得ることができる。
ちょうどこの時、テーブルBでティムール現出を使う河浜が《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》と《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》で高橋のライフを削りきったところだった。
勝てばチームの勝利が確定する高橋。自分が負ければ寿司を食べられなくなる河浜。
寿司だけに、手に汗握るゲーム3が始まった。
GAME 3
マリガンスタートとなったマルドゥ・コントロールの高橋。《感動的な眺望所/Inspiring Vantage(KLD)》と沼を立てて河浜を迎え撃ち、場に出てきたクリーチャーが《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》だったことで、安心して自分のターンで《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をキャストする。
3ターン目をパスした河浜。マリガン分をすっかり回復した高橋は4ターン目のアクションで悩む。選んだのは《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》。
ターンエンドに河浜は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で墓地を肥やすと、その時に拾っていた《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をキャストする。
ここでテーブルAの倉上が仲田の赤白機体に破れ、このゲームの勝者とそのメンバーが寿司の権利を勝ち取ることが決定する。
集まる視線。
高橋は落ち着いて《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をキャストし、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》の忠誠度を更に上げ、盤面の優位を図る。
河浜の戦場には《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》のみ。とてもこの牙城を打ち崩せそうにない。
が、河浜は100点の回答を持っていた。《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》に河浜が浴びせたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。攻撃と合わせてこの厄介な2枚をまとめて葬る。
返す刀で高橋は《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》指定の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を向ける。一度は《否認/Negate(OGW)》で打ち消した河浜だったが、高橋は2枚目の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を持っており、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》がデッキから全て追放される。
そして除去の無い手札を見て高橋は2枚目の《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をプレイ。
《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を見つけていた河浜。だがこの《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が超えられない。
更に《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去し、ゾンビを生み出す。徐々に高橋が有利になっていく。
だが。
河浜の手札から飛び出してきたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をまとめて焼き払う!
これで力を失った両者。
高橋はゾンビトークンと《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》、河浜は《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》と《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をコントロールしており、お互いにアクションが起こせない。
ゲームが動くきっかけとなったのは《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》だった。《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》に向けた《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》を河浜は《否認/Negate(OGW)》で打ち消し、更にトップデッキした《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》への《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》も、《否認/Negate(OGW)》で打ち消す。
これで河浜が一歩リード、かと思われた。
高橋が《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》を通すことに成功するまでは。
この《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》が《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》を、そして《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を回収すると、もう高橋の優位は動かない。
ライフは20を超え、ゾンビも現れ始めると、ついに《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で攻撃を始める。
続けて《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury(KLD)》を唱えて《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》を河浜のデッキから奪うと、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》をサーチして盤面を制圧する。
高橋が勝利するのは時間の問題。
だったのだが。
前述した通り、問題なのは時間だった。
高橋が攻撃する時間は、後1ターンしか存在しなかった。
河浜1-1高橋
チーム『Blamas Gundan』vsチーム『Team Chuou-Line』:Draw
両チームは2-0-1となってしまった。
果たして3-0はしていないものの負けなしのこの2チームは、寿司を食べることができるのであろうか?
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