クイックインタビュー#1「戦乱のゼンディカーの注目カードは?」
2015年9月26日 ゲーム
By Yuya Hosokawa
プレリリーストーナメントはその名の通り、エキスパンションのカードに発売前に触れ合うトーナメントであり、言うまでも無くカジュアルイベントである。
和気藹々と新しいカードに触れ、カードリストだけでは気付かないシナジーに一喜一憂する。戦乱のゼンディカーでは更にそんな楽しさを倍増させる【トレジャーカード】というお祭り要素もある。プレリリーストーナメントはお祭りなのだ。
一方で新しいカードにいち早く触れることの出来る機会でもある。それは、三週間後に控える【プロツアー 戦乱のゼンディカー】の出場者達にとっては、貴重な練習場所でもあるのだ。
この川崎のプレリリーストーナメントにも、プロツアー戦乱のゼンディカーへの出場権利を持つプレイヤー達がちらほらと姿を見せている。
フルスポイラーが公式サイトに上がってからちょうど一週間。既にこの168時間でプロプレイヤーたちは戦乱のゼンディカーのカードに触れているはず…ともあれば、こんな機会を逃す手はない! というわけでプロプレイヤーたちに、戦乱のゼンディカーの注目カードなどについて、クイックインタビューを行った。
▼
【Q1】
戦乱のゼンディカーでの注目カードは?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
・《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》
今回(戦乱のデゼンディカー)のカードってわかりやすく強いカードと、分かりにくいけど強いかもみたいなカードがはっきりしてるんだよね。前者で言うなら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》とか《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》とか《風への散乱/Scatter to the Winds(BFZ)》とかね。
で、プロツアーでどんなデッキが勝つと思うかというと、こういう分かりやすいカードじゃなくて、分かりにくい強さのカードだと思う。その筆頭が《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》だね。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
・《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》
少なくとも最初のほうではこの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を使ったデッキが勝ち組になるんじゃないかな。
スタンダードに存在するほとんどのデッキのコンセプトを粉砕するような強さ。早いデッキ以外の全てのデッキに悪夢を見せること間違いなし。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
とにかく強すぎる。「《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》と似ている」という見方をする人もいるけど、出したターンにすぐにアドバンテージが取れる点で全く違う。
採用されるデッキとも噛み合う。アブザンは地上がとてもガッチリとしているから《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》を生かしやすく、また《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》が退場したことにより、アドバンテージを獲得する手段がなくなってしまったから、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は打ってつけ。というより非の打ち所が無い。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
・《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》
ランプ系では間違いなく使われるであろう1枚。書いてあることが直感的に強くないと感じる人が多いかもしれないが、実は書いてあることはかなり強い。
ちょっとパワータフネスが弱そうに見えるよね。タフネスがめっちゃ高いカードって何か弱そうなカード多いじゃん。《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》は5/8だけど、5/5とか6/6だと強そうだけど5/8って弱く見えない?
まあ使うとしたら間違いなく4枚だよ、これは。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
・《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の強さは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》級の強さ。白ければ4枚。とにかくいつ引いても、どんなシチュエーションでも強い。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》から4ターン目にマイナスしても強いし、4ターン目に出して5ターン目に全体除去を打ってもいい。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》もかなり強い。もしかしたら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》よりも強いかも。とにかく使いやすいし、5ターン目にプレイするカードとして裏目を引くことが少なすぎる。本人がとにかく忠誠値が高くて落ちづらいのが良いね。《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》の返しに出したとしても強いんだから凄いカードだよ。
▼
現在戦乱のゼンディカーのトップレアとなっている《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をあげたのは和田のみという意外な結果となった。
ほぼ全員が共通してまず口にしたのは《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は強い、ということだったが、そこで思考を止めることなく可能性を模索するのはさすがのプロプレイヤー。
渡辺のおすすめする《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》、行弘イチオシの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》、そして声を揃えて全員が賞賛する《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》。プロツアーで活躍するのは一体どのカードなのだろうか?
プレリリーストーナメントはその名の通り、エキスパンションのカードに発売前に触れ合うトーナメントであり、言うまでも無くカジュアルイベントである。
和気藹々と新しいカードに触れ、カードリストだけでは気付かないシナジーに一喜一憂する。戦乱のゼンディカーでは更にそんな楽しさを倍増させる【トレジャーカード】というお祭り要素もある。プレリリーストーナメントはお祭りなのだ。
一方で新しいカードにいち早く触れることの出来る機会でもある。それは、三週間後に控える【プロツアー 戦乱のゼンディカー】の出場者達にとっては、貴重な練習場所でもあるのだ。
この川崎のプレリリーストーナメントにも、プロツアー戦乱のゼンディカーへの出場権利を持つプレイヤー達がちらほらと姿を見せている。
フルスポイラーが公式サイトに上がってからちょうど一週間。既にこの168時間でプロプレイヤーたちは戦乱のゼンディカーのカードに触れているはず…ともあれば、こんな機会を逃す手はない! というわけでプロプレイヤーたちに、戦乱のゼンディカーの注目カードなどについて、クイックインタビューを行った。
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【Q1】
戦乱のゼンディカーでの注目カードは?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
・《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》
今回(戦乱のデゼンディカー)のカードってわかりやすく強いカードと、分かりにくいけど強いかもみたいなカードがはっきりしてるんだよね。前者で言うなら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》とか《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》とか《風への散乱/Scatter to the Winds(BFZ)》とかね。
で、プロツアーでどんなデッキが勝つと思うかというと、こういう分かりやすいカードじゃなくて、分かりにくい強さのカードだと思う。その筆頭が《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》だね。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
・《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》
少なくとも最初のほうではこの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を使ったデッキが勝ち組になるんじゃないかな。
スタンダードに存在するほとんどのデッキのコンセプトを粉砕するような強さ。早いデッキ以外の全てのデッキに悪夢を見せること間違いなし。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
とにかく強すぎる。「《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》と似ている」という見方をする人もいるけど、出したターンにすぐにアドバンテージが取れる点で全く違う。
採用されるデッキとも噛み合う。アブザンは地上がとてもガッチリとしているから《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》を生かしやすく、また《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》が退場したことにより、アドバンテージを獲得する手段がなくなってしまったから、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は打ってつけ。というより非の打ち所が無い。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
・《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》
ランプ系では間違いなく使われるであろう1枚。書いてあることが直感的に強くないと感じる人が多いかもしれないが、実は書いてあることはかなり強い。
ちょっとパワータフネスが弱そうに見えるよね。タフネスがめっちゃ高いカードって何か弱そうなカード多いじゃん。《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》は5/8だけど、5/5とか6/6だと強そうだけど5/8って弱く見えない?
まあ使うとしたら間違いなく4枚だよ、これは。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
・《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
・《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の強さは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》級の強さ。白ければ4枚。とにかくいつ引いても、どんなシチュエーションでも強い。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》から4ターン目にマイナスしても強いし、4ターン目に出して5ターン目に全体除去を打ってもいい。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》もかなり強い。もしかしたら《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》よりも強いかも。とにかく使いやすいし、5ターン目にプレイするカードとして裏目を引くことが少なすぎる。本人がとにかく忠誠値が高くて落ちづらいのが良いね。《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》の返しに出したとしても強いんだから凄いカードだよ。
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現在戦乱のゼンディカーのトップレアとなっている《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をあげたのは和田のみという意外な結果となった。
ほぼ全員が共通してまず口にしたのは《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は強い、ということだったが、そこで思考を止めることなく可能性を模索するのはさすがのプロプレイヤー。
渡辺のおすすめする《息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abomination(BFZ)》、行弘イチオシの《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》、そして声を揃えて全員が賞賛する《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》。プロツアーで活躍するのは一体どのカードなのだろうか?
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