M10ルール：戦闘ダメージについて

今回のルール変更は友達同士で学校や職場でフォーマットを(もしかしたら4枚制限すらも)気にしないで遊んでいる方々にとっては「何が変わったの？」レベルだと思います。

でもこのBlogを閲覧できる人にとっては重要な部分ですよね。
そこで皆さんがこの変化を嘆くのではなくM10が楽しみになる一助となれば、と私個人の意見をツラツラを書かせて頂きました。

『戦闘ダメージの非スタッフ化について』
これは今までより感覚的に、そしてカジュアルプレイに近づいたと思います。
以下はフリープレイや、PWCなどでも見かけるやり取りです。

ヒルで攻撃しまーす→(3/2で)ブロックするね→んじゃ、パンプ
→でわ、レスポンスでShock

さて、このやり取りの中で2/2のヒルは戦闘ダメージをスタックに乗せていたのでしょうか？
私はこのやり取りのShockプレイ後に流れるビミョーな空気が気持ち悪くて仕方がありませんでした。

「普通に考えてスタックに乗せてからパンプに決まっている。だから3/2は破壊される」と言う人がいるかもしれません。しかしそれが誰にとっての"普通"なのか考えてみて欲しいのです。

「自分はスタックに乗せてからパンプ、と必ず宣言します」と言う人がいるかもしれません。少し待ってください。防御側プレイヤーの了解を得てからでないと攻撃側は戦闘ダメージをスタックに乗せることはできません。つまり手順としては「スタックに乗せて良い？」→「OK」というやり取りが必要なのですが、毎回それを宣言するのは面倒ではないでしょうか。

今回のルール改定ではその部分が明確化されました。


「慣れるまでに時間がかかるが大丈夫」という前向きな意見をBlogで多数見かけます。しかしもっとポジティブに、個人的には「慣れるのに大して時間はかからない」と思っています。
変わったことは「戦闘ダメージをスタックに乗せてからパンプする、軽減するというトリックが使えなくなった」ただそれだけです。

一部のカードが弱くなってしまった事実ですが、それは新しいエキスパンションが発売されて対策カードが出たりカードがスタン落ちする時の事実と大して変わりは無いと思います。
Magic2010という新しいエキスパンションが発売したら一喜一憂しながら、今まで以上に感覚的に遊べるようになったマジックを楽しもうじゃありませんか。


『最後に』
大会中に何かわからないことがあればジャッジを呼んで下さい。
ジャッジは皆さん以上にルールをその根本から理解しようとして、少なくともその努力をしています。
ジャッジは努力の結果を皆さんにお伝えして、大会全体が楽しく行われよう願っています。