Legend of モレノ
2005年12月9日コメント (10)プロツアーロスの決勝トーナメントにて起こった一幕。
【準決勝】
決勝トーナメントの少し前、その組み合わせを見てあのズヴィ御大はこう言い放った。《早摘み/Early Harvest》の勝ちだね!シシシシシ
そしてズヴィ御大の予想通り準決勝はマッドネスVS早摘みデッキとなり、後者有利と思われた試合は何故か2-2の最終戦までもつれ込んでいた。マッドネスを操るヒゲ面のその男の名はモレノ、対してズヴィ御大より優勝候補宣言を受けた早摘みデッキを操るのはクリス。
3ターン目。フルタップのモレノを尻目に《春の鼓動/Heartbeat of Spring》がプレイされる。早摘みデッキの勝利パターンである。やはりマッドネスは勝てないか?と思われた次の瞬間、春の鼓動を早々とプレイしたはずのクリスの手札をカメラが写すとスクリーンを見ていた観客からどよめきが起こる。手札には4枚の《精神の願望/Mind’s Desire》と1枚の《早摘み/Early Harvest》のみ。完全に事故っていた。。。。
返しのターン。モレノは勝利パターンにある(と思われていた)対戦相手にゲンナリしつつも3枚の土地をタップして《サイカトグ/Psychatog》を召喚。エンド。
・・・・あれ?エンド?
クリス「じゃぁ3点マナバーンだよね」
モレノ「・・・え?・・・あ!いや違うんだよ。サイカトグ経由で《尊大なワーム/Arrogant Wurm》を召喚しようと思って,,,」
ジャッジ「エンドを宣言したよね。3点バーンだよ」
モレノ「・・・・はい」
ざわ、、、ざわ、、、
次のターン。何も引けないクリス。対するモレノはサイカトグ経由で出した《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》で攻撃。
モレノ「(森を2枚タップして)サイカと合わせて4点です。そしてエンド」
ジャッジ「・・・2点マナバーンね」
モレノ「・・・・・あ、はい」
ざわざわ、、、ざわざわ、、、、
どよめくスクリーン前の観客。
さわざわざわ、、、、ざわざわざわ、、、、
完全にドローが噛み合っていないクリスに対して、すぐに勝負を決めようとしたモレノは墓地と手札を確認してサイカトグの計算式を考え始める。そして相手の息を止めるべく《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》を起動、3枚ドロー!
ジャッジ「あれ?墓地の枚数は?」
モレノ「・・・・あ、6枚。スレッショルドしてなかった」
急遽呼び出されるヘッドジャッジ、そしてどよめきを通り越して大騒ぎし始める観客。プロツアーの決勝という大舞台でマナバーンなんてミスを連発していたモレノである。彼が勝つことをPT決勝に相応しくないと思った一部のプレイヤーたちは当然のように騒ぎ立てた。
_ ∩ _ ∩
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 ゲームロス!ゲームロス!
⊂彡 ⊂彡
_ ∩ _ ∩
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 ゲームロス!ゲームロス!
⊂彡 ⊂彡
決勝の場所はギャラリーから隔絶するべく会場隅の隔離されたスペースで行われていたが、この時のゲームロスコールはその決勝スペースまで届いていたかもしれない。
しかしゲームは色々な状況が加味されて巻き戻せると判断したヘッドジャッジによりコロシアム起動の直前まで戻された。当然そのゲームはモレノの勝ちである。
決勝へコマを進めたモレノ。伝説はまだ終わっていなかった。
【決勝】
ズヴィ御大の予想は外れた。そして不利なマッチアップに勝利したモレノはそのご褒美として決勝では自分に有利なサイカトグを相手とすることが出来たのである。しかしその相手はあのAntoine Ruelだ。世界最強の兄弟の兄は要所要所にて《魔力の乱れ/Force Spike》などを巧みに使い一本目を勝利した。そして2本目が始まる。
2本目。やはりマッドネスに有利なマッチアップなのかほぼ揺ぎ無い場を構築したモレノ。Antoineはメロクこそ出せたもののライフは少なく、土地も2枚しかないという防戦一方である(土地を戻してチャンプブロックを繰り返すことしかできない)それに対するモレノは土地こそ島と森が2枚ずつと乏しいが、ルートワラで延々とプレッシャーをかけながら悠々とドローを進めるだけという場。
そしてモレノはさらに勝ちを決定的としてくれるであろう《野生の雑種犬/Wild Mongrel》を森2枚からプレイしてさらなる攻撃を仕掛けた。
・・・・・仕掛けちゃった。
( ゜д゜)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゜д゜)
where is green mana?
もう場内は爆笑の渦(主にAntoineの弟のOlivierが)そしてAntoineは冷静だった。トークンでルートワラを葬り去るとその次のドローは《燻し/Smother》。雑種犬という脅威を排除したあとのメロクはAntoineをPT-Championにまた一歩押し上げた。
3本目
モレノは切羽詰っていた。お互いにライフは少ないと言ってもAntoineはメロクでのビートダウンを敢行している。あと2ターンで自分のライフは削り切られてしまう。そこで何を思ったのかモレノは《綿密な分析/Deep Analysis》をフラッシュバックして追加のカードを手に入れたのだが、これによってモレノの命はあと1ターンになってしまった。
またもやざわめく場内。既にギャラリーたちはモレノの動作一つ一つから目が離せない。「次は何をやってくれるんだろうか」と。そして誰もモレノのプレイングを責める人はいなかった。だって面白いんだもん。
しかしここで場を見てみよう。フラッシュバックによってライフは落ち込んでしまったモレノだが、それによって引いたのは《燻し/Smother》であり手札は計4枚。そして4つの土地と雑種犬、ルートワラ、サイカトグをコントロールしている。対してAntoineはメロクビート体勢なのでクリーチャーはフルタップであり、土地は2枚のみでライフは8しかない。
あれれ?モレノはフルアタック+燻しで手札を全部雑種犬に注ぎ込めば勝っているではないか!誰もがあり得ないと思った綿密な研究のフラッシュバックはこのゲームの勝利をモレノへもたらしていたのだ!
凄いぞモレノ!見直したぞモレノ!
そしてモレノは少し考えた後、手札をテーブルの上に置いて、まっすぐとAntoineを見据えると右手を差し出して言った。
「良いゲームだった。チャンプおめでとう」
投了を宣言。
ギャラリー「モーレーノー(笑)」
モレノは伝説となった。
細かい部分で違いはあるかもしれないことをご了承下さい。
【準決勝】
決勝トーナメントの少し前、その組み合わせを見てあのズヴィ御大はこう言い放った。《早摘み/Early Harvest》の勝ちだね!シシシシシ
そしてズヴィ御大の予想通り準決勝はマッドネスVS早摘みデッキとなり、後者有利と思われた試合は何故か2-2の最終戦までもつれ込んでいた。マッドネスを操るヒゲ面のその男の名はモレノ、対してズヴィ御大より優勝候補宣言を受けた早摘みデッキを操るのはクリス。
3ターン目。フルタップのモレノを尻目に《春の鼓動/Heartbeat of Spring》がプレイされる。早摘みデッキの勝利パターンである。やはりマッドネスは勝てないか?と思われた次の瞬間、春の鼓動を早々とプレイしたはずのクリスの手札をカメラが写すとスクリーンを見ていた観客からどよめきが起こる。手札には4枚の《精神の願望/Mind’s Desire》と1枚の《早摘み/Early Harvest》のみ。完全に事故っていた。。。。
返しのターン。モレノは勝利パターンにある(と思われていた)対戦相手にゲンナリしつつも3枚の土地をタップして《サイカトグ/Psychatog》を召喚。エンド。
・・・・あれ?エンド?
クリス「じゃぁ3点マナバーンだよね」
モレノ「・・・え?・・・あ!いや違うんだよ。サイカトグ経由で《尊大なワーム/Arrogant Wurm》を召喚しようと思って,,,」
ジャッジ「エンドを宣言したよね。3点バーンだよ」
モレノ「・・・・はい」
ざわ、、、ざわ、、、
次のターン。何も引けないクリス。対するモレノはサイカトグ経由で出した《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》で攻撃。
モレノ「(森を2枚タップして)サイカと合わせて4点です。そしてエンド」
ジャッジ「・・・2点マナバーンね」
モレノ「・・・・・あ、はい」
ざわざわ、、、ざわざわ、、、、
どよめくスクリーン前の観客。
さわざわざわ、、、、ざわざわざわ、、、、
完全にドローが噛み合っていないクリスに対して、すぐに勝負を決めようとしたモレノは墓地と手札を確認してサイカトグの計算式を考え始める。そして相手の息を止めるべく《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》を起動、3枚ドロー!
ジャッジ「あれ?墓地の枚数は?」
モレノ「・・・・あ、6枚。スレッショルドしてなかった」
急遽呼び出されるヘッドジャッジ、そしてどよめきを通り越して大騒ぎし始める観客。プロツアーの決勝という大舞台でマナバーンなんてミスを連発していたモレノである。彼が勝つことをPT決勝に相応しくないと思った一部のプレイヤーたちは当然のように騒ぎ立てた。
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 ゲームロス!ゲームロス!
⊂彡 ⊂彡
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決勝の場所はギャラリーから隔絶するべく会場隅の隔離されたスペースで行われていたが、この時のゲームロスコールはその決勝スペースまで届いていたかもしれない。
しかしゲームは色々な状況が加味されて巻き戻せると判断したヘッドジャッジによりコロシアム起動の直前まで戻された。当然そのゲームはモレノの勝ちである。
決勝へコマを進めたモレノ。伝説はまだ終わっていなかった。
【決勝】
ズヴィ御大の予想は外れた。そして不利なマッチアップに勝利したモレノはそのご褒美として決勝では自分に有利なサイカトグを相手とすることが出来たのである。しかしその相手はあのAntoine Ruelだ。世界最強の兄弟の兄は要所要所にて《魔力の乱れ/Force Spike》などを巧みに使い一本目を勝利した。そして2本目が始まる。
2本目。やはりマッドネスに有利なマッチアップなのかほぼ揺ぎ無い場を構築したモレノ。Antoineはメロクこそ出せたもののライフは少なく、土地も2枚しかないという防戦一方である(土地を戻してチャンプブロックを繰り返すことしかできない)それに対するモレノは土地こそ島と森が2枚ずつと乏しいが、ルートワラで延々とプレッシャーをかけながら悠々とドローを進めるだけという場。
そしてモレノはさらに勝ちを決定的としてくれるであろう《野生の雑種犬/Wild Mongrel》を森2枚からプレイしてさらなる攻撃を仕掛けた。
・・・・・仕掛けちゃった。
( ゜д゜)
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(;゜д゜)
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もう場内は爆笑の渦(主にAntoineの弟のOlivierが)そしてAntoineは冷静だった。トークンでルートワラを葬り去るとその次のドローは《燻し/Smother》。雑種犬という脅威を排除したあとのメロクはAntoineをPT-Championにまた一歩押し上げた。
3本目
モレノは切羽詰っていた。お互いにライフは少ないと言ってもAntoineはメロクでのビートダウンを敢行している。あと2ターンで自分のライフは削り切られてしまう。そこで何を思ったのかモレノは《綿密な分析/Deep Analysis》をフラッシュバックして追加のカードを手に入れたのだが、これによってモレノの命はあと1ターンになってしまった。
またもやざわめく場内。既にギャラリーたちはモレノの動作一つ一つから目が離せない。「次は何をやってくれるんだろうか」と。そして誰もモレノのプレイングを責める人はいなかった。だって面白いんだもん。
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そしてモレノは少し考えた後、手札をテーブルの上に置いて、まっすぐとAntoineを見据えると右手を差し出して言った。
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コメント
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
⊂彡 ⊂彡
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
⊂彡 ⊂彡
凄すぎるし〜w
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
⊂彡 ⊂彡
_ ∩ _ ∩
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
⊂彡 ⊂彡
面白すぎるw
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
⊂彡 ⊂彡
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
⊂彡 ⊂彡
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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超カッコ(・∀・)イイ!!
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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モレノのファンになりました
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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レジェンドだ!正真正銘のレジェンドだ!
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
⊂彡 ⊂彡
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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見習ってヒゲ伸ばそうかと考えてます
( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!モレノ!
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( ゜∀゜)彡 ( ゜∀゜)彡 モレノ!!モレノ!!
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カード名でいうなら、
正に、
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確立なんて彼には関係ない。
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