【まとめ】PWC第500回記念大会カバレッジ
2016年10月16日 TCG全般①第500回記念大会3人チームスタンダード with 寿司 はじまります
http://62655.diarynote.jp/201610101128501543/
②ラウンド1『kodomo kokkai』 vs 『BUTAGOYA』
http://62655.diarynote.jp/201610161153275206/
③ラウンド3『Team Chuou-Line』 vs 『Blamas GUNDAN』
http://62655.diarynote.jp/201610161157179980/
④スペシャルカバレッジ~寿司職人編~
http://62655.diarynote.jp/201610161202414897/
⑤ラウンド5『Mituyasu Yuki』 vs 『Sword Master TKN』
http://62655.diarynote.jp/201610161205576848/
⑥ラウンド7(最終戦)『3M』 vs 『Zyuchin Gumi』
http://62655.diarynote.jp/201610161212304210/
⑦併催大会GPT千葉の決勝戦
http://62655.diarynote.jp/201610161218379581/
http://62655.diarynote.jp/201610101128501543/
②ラウンド1『kodomo kokkai』 vs 『BUTAGOYA』
http://62655.diarynote.jp/201610161153275206/
③ラウンド3『Team Chuou-Line』 vs 『Blamas GUNDAN』
http://62655.diarynote.jp/201610161157179980/
④スペシャルカバレッジ~寿司職人編~
http://62655.diarynote.jp/201610161202414897/
⑤ラウンド5『Mituyasu Yuki』 vs 『Sword Master TKN』
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⑥ラウンド7(最終戦)『3M』 vs 『Zyuchin Gumi』
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⑦併催大会GPT千葉の決勝戦
http://62655.diarynote.jp/201610161218379581/
PWC第500回記念大会カバレッジ⑦
2016年10月16日 TCG全般
日本にようやく帰ってきたレガシーのグランプリ。来る12月、千葉で行われるグランプリ。その2byeを獲得するために、この決勝テーブルで戦う2人。
まずはエルドラージデッキを使う小泉だ。エルドラージデッキはモダンでは支配的な強さだったため、禁止されてしまったものの、その強さはレガシーでも一線級で、今ではメタデッキの一つとなっている。
対する4色デルバーを使用するのは松本だ。4色デルバーはまさにレガシーらしいデッキであり、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》と言った優秀なクリーチャー達と、《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》、《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》などの優良除去をふんだんに詰め込んだグッドスタッフとも呼ぶべきデッキである。
勝つのは一人。
2byeを手に入れるのは小泉か、松本か。
GAME 1
スイスラウンドの成績で上位の小泉は、先手の理を、そして自らのエルドラージデッキの持ち味を活かすべく、1ターン目からエンジン全開。
《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》から《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》。そして2ターン目に《ウギンの目/Eye of Ugin(WWK)》を唱えつつ《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を召喚したのだ。
そんな小泉の《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を松本は《目くらまし/Daze(NEM)》で打ち消す。続いての《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》も《目くらまし/Daze(NEM)》で対処すると、小泉は少し苦しい表情。
だがX=2で《果てしなきもの/Endless One(BFZ)》を唱え、攻勢は止めない。
次に小泉から放たれた刺客は《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》で、これを松本はスルーし、返しのターンで《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》をキャスト。まだ3/4のため、このターンでは《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》はブロックすることが
できない。
だが真に苦しいのは小泉だった。追加のクリーチャーがなく、《ウギンの目/Eye of Ugin(WWK)》を含めて場に6マナあるにも関わらず、追加のアクションが起こせない。
この間に松本は守りを固める。まずは《思案/Ponder(M12)》を唱え、これは《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》で打ち消されるも、墓地に4種類の呪文が落ちて《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》は4/5。更にもう1枚の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》を手札から唱える。
エルドラージデッキは序盤に《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》などの妨害アーティファクトを置き、《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》や《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》でビートダウンするデッキなため、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》がひたすらに厳しいのだ。
2枚の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》の壁を超える手段はほとんどない。
そんな絶体絶命のピンチの小泉のドローは値千金の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》!
《果てしなきもの/Endless One(BFZ)》に装備し攻撃。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》の前にブロックされてしまうものの、カウンターを2つ乗せることに成功する。
急な危機に晒された松本は《森の知恵/Sylvan Library(5ED)》を着地。1マナのドロースペルが封じられている今、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を割らなければ勝機はない。何としてでも《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を破壊できる《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》を探しに行かなければならない。
だが見つからない。苦し紛れに《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》で攻勢を仕掛けて見るものの、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を破壊しなければ全くダメージレースにならない。
チャンプブロックに向かう《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》。貯まっていく《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》のカウンター。
結局、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》1枚に松本は膝を付いたのだった。
小泉1-0松本
GAME 1
先手の松本の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》がゲームの口火を切る。
小泉の《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》を《Force of Will》で打ち消すと、メインで《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》をキャスト。更に《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》からマナを出して《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》と良い回り。
だが、松本は2枚目の土地を置くことが出来なかった。
土地が止まった松本の事故につけ込みたい小泉。《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》でエルドラージを指定すると、《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》をキャスト。
《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》でライブラリートップに積んでいた《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》を公開して《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を変身させた松本。《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》ですり減った小泉のライフを狙う。
だが小泉。このダメージレースを一気に有利にする《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》を《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》からプレイ。《目くらまし/Daze(NEM)》を持つ松本だが、レッドゾーンに滑り込んでくるエルドラージを見つめることしかできない。
ライフレースは《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》をコントロールしている松本の方が有利。だが問題は土地が《Tropical Island》1枚で止まってしまっているということだ。これではライフゲインをするのも一苦労で、現状黒マナがなく、相手のライフを削ることもできない。
ライフは小泉が8で松本は2。しかも《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》はチャンプブロックすることができない。
絶体絶命の状況。祈るように松本はドロー。
そして――動く。
まず《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》で攻撃し、小泉のライフは5。
更に《Tropical Island》でマナを出すと、今ドローした《不毛の大地/Wasteland(TMP)》で即座に破壊する。これで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》が起動できるようになり、松本は赤マナを生み出す。
《発展の代価/Price of Progress(EXO)》をプレイ。
小泉のコントロールする特殊地形は3枚。
ライフは6。
GAME 3
最終ゲームも小泉は1ターン目に《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》を唱える。だが松本はこのゲームは《Force of Will》を持っていたため、これは阻まれる。
続けて2ターン目に《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を唱えると、レスポンスで松本は《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》。回答策、更に言うならば手札を余計に消費しない《目くらまし/Daze(NEM)》であると最高というところだが、どちらもなく。《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》は無事に着地する。
《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》、《思案/Ponder(M12)》の3択で《思案/Ponder(M12)》を選んだ小泉。松本はライブラリーに隠していた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》をそのままプレイ。3/4のため、このターンは《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》をブロックできない。
小泉は更に《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》でエルドラージを指定し、《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》を着地。
息を吐く松本。まずは《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》で隠していた《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》をプレイ。戻す2枚でこのマッチで一番の長考をし、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》をキャストしてターン終了。
小泉は臆することなく攻撃。《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》にブロックされ、めくれたのは《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》。勿論指定はエルドラージ。この《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》で4枚目の土地を手に入れた小泉は喜んで《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を召喚する。
松本の手札は《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》と《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》。前者をリムーブする。
松本は《不毛の大地/Wasteland(TMP)》をドローし、これで《エルドラージの寺院》を破壊。小泉のマナを2枚の《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》のみに縛る。
小泉からのエルドラージ攻勢は一旦止む。が、今度は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》のプレッシャーには晒されることとなる。
松本がドローしたのは2枚目の《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》で、《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》1体を除去し、1ドロー。
《漸増爆弾/Ratchet Bomb》は2となり、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》が除去されるも、松本は手札に温存していた《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》をプレイ。
小泉がコントロールしているのは《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》と《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》のみ。松本は2枚の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》。このままターンが進行していけば有利になるのは松本だ。
だがそんな松本の希望を打ち砕く《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》。《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》が5/5となり、これで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》はチャンプブロックに回るしかなくなってしまう。
最後のドローを確認すると、松本はグランプリ千葉トライアル優勝者を称えるため、右手を差し出したのだった。
まずはエルドラージデッキを使う小泉だ。エルドラージデッキはモダンでは支配的な強さだったため、禁止されてしまったものの、その強さはレガシーでも一線級で、今ではメタデッキの一つとなっている。
対する4色デルバーを使用するのは松本だ。4色デルバーはまさにレガシーらしいデッキであり、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》と言った優秀なクリーチャー達と、《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》、《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》などの優良除去をふんだんに詰め込んだグッドスタッフとも呼ぶべきデッキである。
勝つのは一人。
2byeを手に入れるのは小泉か、松本か。
GAME 1
スイスラウンドの成績で上位の小泉は、先手の理を、そして自らのエルドラージデッキの持ち味を活かすべく、1ターン目からエンジン全開。
《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》から《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》。そして2ターン目に《ウギンの目/Eye of Ugin(WWK)》を唱えつつ《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を召喚したのだ。
そんな小泉の《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を松本は《目くらまし/Daze(NEM)》で打ち消す。続いての《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》も《目くらまし/Daze(NEM)》で対処すると、小泉は少し苦しい表情。
だがX=2で《果てしなきもの/Endless One(BFZ)》を唱え、攻勢は止めない。
次に小泉から放たれた刺客は《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》で、これを松本はスルーし、返しのターンで《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》をキャスト。まだ3/4のため、このターンでは《忘却蒔き/Oblivion Sower(BFZ)》はブロックすることが
できない。
だが真に苦しいのは小泉だった。追加のクリーチャーがなく、《ウギンの目/Eye of Ugin(WWK)》を含めて場に6マナあるにも関わらず、追加のアクションが起こせない。
この間に松本は守りを固める。まずは《思案/Ponder(M12)》を唱え、これは《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》で打ち消されるも、墓地に4種類の呪文が落ちて《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》は4/5。更にもう1枚の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》を手札から唱える。
エルドラージデッキは序盤に《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》などの妨害アーティファクトを置き、《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》や《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》でビートダウンするデッキなため、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》がひたすらに厳しいのだ。
2枚の《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》の壁を超える手段はほとんどない。
そんな絶体絶命のピンチの小泉のドローは値千金の《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》!
《果てしなきもの/Endless One(BFZ)》に装備し攻撃。《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》の前にブロックされてしまうものの、カウンターを2つ乗せることに成功する。
急な危機に晒された松本は《森の知恵/Sylvan Library(5ED)》を着地。1マナのドロースペルが封じられている今、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を割らなければ勝機はない。何としてでも《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を破壊できる《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》を探しに行かなければならない。
だが見つからない。苦し紛れに《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》で攻勢を仕掛けて見るものの、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》を破壊しなければ全くダメージレースにならない。
チャンプブロックに向かう《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》。貯まっていく《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》のカウンター。
結局、《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》1枚に松本は膝を付いたのだった。
小泉1-0松本
GAME 1
先手の松本の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》がゲームの口火を切る。
小泉の《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》を《Force of Will》で打ち消すと、メインで《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》をキャスト。更に《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》からマナを出して《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》と良い回り。
だが、松本は2枚目の土地を置くことが出来なかった。
土地が止まった松本の事故につけ込みたい小泉。《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》でエルドラージを指定すると、《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》をキャスト。
《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》でライブラリートップに積んでいた《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》を公開して《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を変身させた松本。《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》ですり減った小泉のライフを狙う。
だが小泉。このダメージレースを一気に有利にする《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》を《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》からプレイ。《目くらまし/Daze(NEM)》を持つ松本だが、レッドゾーンに滑り込んでくるエルドラージを見つめることしかできない。
ライフレースは《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》をコントロールしている松本の方が有利。だが問題は土地が《Tropical Island》1枚で止まってしまっているということだ。これではライフゲインをするのも一苦労で、現状黒マナがなく、相手のライフを削ることもできない。
ライフは小泉が8で松本は2。しかも《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》はチャンプブロックすることができない。
絶体絶命の状況。祈るように松本はドロー。
そして――動く。
まず《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》で攻撃し、小泉のライフは5。
更に《Tropical Island》でマナを出すと、今ドローした《不毛の大地/Wasteland(TMP)》で即座に破壊する。これで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》が起動できるようになり、松本は赤マナを生み出す。
《発展の代価/Price of Progress(EXO)》をプレイ。
小泉のコントロールする特殊地形は3枚。
ライフは6。
GAME 3
最終ゲームも小泉は1ターン目に《虚空の杯/Chalice of the Void(MMA)》を唱える。だが松本はこのゲームは《Force of Will》を持っていたため、これは阻まれる。
続けて2ターン目に《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を唱えると、レスポンスで松本は《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》。回答策、更に言うならば手札を余計に消費しない《目くらまし/Daze(NEM)》であると最高というところだが、どちらもなく。《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》は無事に着地する。
《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》、《思案/Ponder(M12)》の3択で《思案/Ponder(M12)》を選んだ小泉。松本はライブラリーに隠していた《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》をそのままプレイ。3/4のため、このターンは《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》をブロックできない。
小泉は更に《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》でエルドラージを指定し、《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》を着地。
息を吐く松本。まずは《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》で隠していた《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》をプレイ。戻す2枚でこのマッチで一番の長考をし、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》をキャストしてターン終了。
小泉は臆することなく攻撃。《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》が《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》にブロックされ、めくれたのは《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》。勿論指定はエルドラージ。この《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》で4枚目の土地を手に入れた小泉は喜んで《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を召喚する。
松本の手札は《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》と《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》。前者をリムーブする。
松本は《不毛の大地/Wasteland(TMP)》をドローし、これで《エルドラージの寺院》を破壊。小泉のマナを2枚の《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》のみに縛る。
小泉からのエルドラージ攻勢は一旦止む。が、今度は《漸増爆弾/Ratchet Bomb》のプレッシャーには晒されることとなる。
松本がドローしたのは2枚目の《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》で、《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》1体を除去し、1ドロー。
《漸増爆弾/Ratchet Bomb》は2となり、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MMA)》が除去されるも、松本は手札に温存していた《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》をプレイ。
小泉がコントロールしているのは《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》と《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》のみ。松本は2枚の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》。このままターンが進行していけば有利になるのは松本だ。
だがそんな松本の希望を打ち砕く《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》。《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》が5/5となり、これで《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》と《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》はチャンプブロックに回るしかなくなってしまう。
最後のドローを確認すると、松本はグランプリ千葉トライアル優勝者を称えるため、右手を差し出したのだった。
PWC第500回記念大会カバレッジ⑥
2016年10月16日 TCG全般
500回記念PWCは、最終ラウンド時点でなんと全勝チームがなく、5勝1敗が5チーム並ぶという大混戦。
どのチームが優勝するか全くわからない第7ラウンドでフィーチャーマッチを戦うのは、現在1敗の2つのチームだ。
まずはPWCの強豪で何度もPWCCのカバレージなどで登場している守屋 大輔と、妻である守屋 恵理香、そして三角からなる『3M』。
一方、こちらもPWCでお馴染みの『重鎮組』の3人。舘野、伊達、来栖のチーム『Zyuchin Gumi』だ。
カバレージテーブルに腰掛ける守屋 恵理香と来栖 一輝。勝てば優勝が限りなく近づくだけに、和やかなチーム戦と言えど、僅かな緊張が伺える。
PWCを愛する二チームが優勝を争い、今衝突する。
GAME 1
先手の守屋は《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》で《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》を公開しつつ、《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を見つけ出し、2ターン目に戦場に送り出す。
後手の来栖も《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》タップイン。白緑トークンやバントカンパニーという白緑デッキが流行していた以前のスタンダードでは良く見られたたが、カラデシュ後の環境ではめっきり見なくなったこの光景に、思わず守屋は「同型か?」とつぶやく。
来栖が2ターン目に唱えたのは《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》。同型の可能性はまだある。
3ターン目に守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の力を借りて土地を置く前に《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》をキャストし、セットランドで手掛かりを生み出す。
緑白というカラーは《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を失ったことで、クリーチャーに対処しづらい。来栖は《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去できず、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》をプレイするのみ。
そして《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が守屋の戦場に現れると、来栖の攻撃は全てシャットアウトされてしまう。
続けて守屋が唱えたのは《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》。
《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》にはなんとか《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を向けたものの、来栖には膨れ上がった戦場のクリーチャーを対処する術がない。
《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》がアドバンテージをもたらし、手札も戦場でも圧倒した守屋が、間もなく第一ゲームを先取した。
来栖0-1守屋
どうやら二人のデッキはほとんど内容が同じでミラーマッチだった様子。
守屋「まさか同型に当たるなんて…」
来栖「(笑)」
守屋「流石に初めてです」
来栖「ですね」
珍しい白緑ミラーマッチに、会話が弾む。
GAME 2
先手は入れ替わって来栖。《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り出し、3ターン目は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。
守屋の出だしもまずまずだ。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》から3ターン目にはタップインになってしまうものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》経由で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が睨み合う。
だがここで先手の来栖は土地が止まってしまう。《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》で守屋の《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を追放し、攻撃を仕掛ける。
そして守屋の土地もここでストップ。だが大きく違うのは、同じ事故でもマナクリーチャーをコントロールしているということだ。《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》は怖いものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の2体目を唱えて再びターンを来栖に返す。
来栖は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》で攻撃。これに対し守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》2体で《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》をブロックした後にマナを出して《翼切り/Clip Wings(SOI)》で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を葬る。
盤面を一気にきれいにした守屋。この更地に送り込むのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
来栖もここでようやく4枚目の土地を引き、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするのだが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》同士の対決で圧倒的に有利なのは先手側だ。
守屋は騎士トークンに《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を浴びせ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》で攻撃。来栖の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を場から退ける。
《博覧会場の警備員/Fairgrounds Warden(KLD)》で騎士トークンを追放してなんとか場を抑えたい来栖。だが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が止まらない。ターンを返して《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を構えれば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はトークンを出すだけだ。
防戦一方の来栖に守屋が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》を突きつけ、守屋が優勝への大きな1勝をチームにもたらしたのだった。
来栖0-2守屋
そして全く同じタイミングで三角が伊達に勝利!
これによりチーム『3M』は6勝1敗となり、優勝に望みを繋いだのだった。
チーム『3M』Win!
どのチームが優勝するか全くわからない第7ラウンドでフィーチャーマッチを戦うのは、現在1敗の2つのチームだ。
まずはPWCの強豪で何度もPWCCのカバレージなどで登場している守屋 大輔と、妻である守屋 恵理香、そして三角からなる『3M』。
一方、こちらもPWCでお馴染みの『重鎮組』の3人。舘野、伊達、来栖のチーム『Zyuchin Gumi』だ。
カバレージテーブルに腰掛ける守屋 恵理香と来栖 一輝。勝てば優勝が限りなく近づくだけに、和やかなチーム戦と言えど、僅かな緊張が伺える。
PWCを愛する二チームが優勝を争い、今衝突する。
GAME 1
先手の守屋は《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》で《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》を公開しつつ、《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を見つけ出し、2ターン目に戦場に送り出す。
後手の来栖も《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》タップイン。白緑トークンやバントカンパニーという白緑デッキが流行していた以前のスタンダードでは良く見られたたが、カラデシュ後の環境ではめっきり見なくなったこの光景に、思わず守屋は「同型か?」とつぶやく。
来栖が2ターン目に唱えたのは《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》。同型の可能性はまだある。
3ターン目に守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の力を借りて土地を置く前に《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》をキャストし、セットランドで手掛かりを生み出す。
緑白というカラーは《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を失ったことで、クリーチャーに対処しづらい。来栖は《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去できず、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》をプレイするのみ。
そして《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が守屋の戦場に現れると、来栖の攻撃は全てシャットアウトされてしまう。
続けて守屋が唱えたのは《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》。
《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》にはなんとか《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を向けたものの、来栖には膨れ上がった戦場のクリーチャーを対処する術がない。
《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》がアドバンテージをもたらし、手札も戦場でも圧倒した守屋が、間もなく第一ゲームを先取した。
来栖0-1守屋
どうやら二人のデッキはほとんど内容が同じでミラーマッチだった様子。
守屋「まさか同型に当たるなんて…」
来栖「(笑)」
守屋「流石に初めてです」
来栖「ですね」
珍しい白緑ミラーマッチに、会話が弾む。
GAME 2
先手は入れ替わって来栖。《要塞化した村/Fortified Village(SOI)》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り出し、3ターン目は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。
守屋の出だしもまずまずだ。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》から3ターン目にはタップインになってしまうものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》経由で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》。《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》が睨み合う。
だがここで先手の来栖は土地が止まってしまう。《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》で守屋の《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を追放し、攻撃を仕掛ける。
そして守屋の土地もここでストップ。だが大きく違うのは、同じ事故でもマナクリーチャーをコントロールしているということだ。《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》は怖いものの、《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》の2体目を唱えて再びターンを来栖に返す。
来栖は《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》で攻撃。これに対し守屋は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》2体で《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》をブロックした後にマナを出して《翼切り/Clip Wings(SOI)》で《空中対応員/Aerial Responder(KLD)》を葬る。
盤面を一気にきれいにした守屋。この更地に送り込むのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。
来栖もここでようやく4枚目の土地を引き、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をプレイするのだが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》同士の対決で圧倒的に有利なのは先手側だ。
守屋は騎士トークンに《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を浴びせ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》で攻撃。来栖の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を場から退ける。
《博覧会場の警備員/Fairgrounds Warden(KLD)》で騎士トークンを追放してなんとか場を抑えたい来栖。だが《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が止まらない。ターンを返して《停滞の罠/Stasis Snare(BFZ)》を構えれば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はトークンを出すだけだ。
防戦一方の来栖に守屋が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》を突きつけ、守屋が優勝への大きな1勝をチームにもたらしたのだった。
来栖0-2守屋
そして全く同じタイミングで三角が伊達に勝利!
これによりチーム『3M』は6勝1敗となり、優勝に望みを繋いだのだった。
チーム『3M』Win!
PWC第500回記念大会カバレッジ⑤
2016年10月16日 TCG全般
このラウンドでぶつかるのは、PWCの三強と言っても過言ではない三人が集った、チーム『Mituyasu Yuki』と、PWCの常連プレイヤーの、チーム『Sword Master TKN』だ。
普段からトーナメントで顔を合わせる6人。席に座るや否や、渡辺の目の前に梁瀬が現れると、チームメイトの笹尾が声をかける。
笹尾「梁瀬さんのデッキ、青白コントロールだよ。《燻蒸/Fumigate(KLD)》がいっぱい入ってて、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》は入ってても1枚か2枚。だからあまりケアしなくていい。《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》がメインに入っているからそこは注意しよう」
梁瀬「全部筒抜けー(笑)」
渡辺の対面でデッキをシャッフルする梁瀬、思わず笑顔になる。
こういった助言は、チームスタンダードならではだ。
そして対戦前から笑い声が聞こえるのも、チーム戦以外ではそう起こらない。
何にせよ、ゲームが始まる前からデッキのアーキタイプだけでなく細かい枚数すら露わにされてしまった梁瀬。
勝負の行方やいかに。
GAME 1
7枚を見るたびにすぐにライブラリーに戻した梁瀬は、次の6枚には仕方なくキープを宣言。
ゲームは渡辺の軽快な攻撃から始まる。
2ターン続けて《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱え、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》を挟んで4ターン目には《ピア・ナラー/Pia Nalaar(KLD)》をキャスト。
そんな攻めに対応していかなければならない、青白コントロールの梁瀬。《港町/Port Town(SOI)》、島と土地を並べ、ここから除去や打ち消しを連発していきたいのだが、アクションを何も起こさない。
しかも4枚目の土地を置くこともできず。1ターン遅れて島を引いて来たものの、手札では《燻蒸/Fumigate(KLD)》が泣いている。
渡辺が《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》を唱えると、その《燻蒸/Fumigate(KLD)》すら効果がなく。
結局1枚の呪文も唱えることなく、梁瀬は次のゲームに向かうことを決めたのだった。
梁瀬0-1渡辺
GAME 2
今回は渡辺の方がマリガンスタートとなるのだが、先に呪文を唱えたのは渡辺で、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を着地させる。
先ほどよりは落ち着いてゲームが出来る梁瀬――だがなんと3枚目の土地が置けない。続けて渡辺が唱えた《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》にも対処できず、4点のダメージを大人しく受ける。
梁瀬のドローは……土地。だがアンタップイン出来ない《港町/Port Town(SOI)》。悔しそうにターンを返す。
そして渡辺が《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に搭乗させると、めくれたのはなんと《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》!
殴ってきた《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》こそ《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で対処した梁瀬だったが、見えている2枚目の《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が即座に戦場に。
渡辺が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えると、次の土地も《港町/Port Town(SOI)》だった梁瀬には、もう手は残されていなかった。
梁瀬0-2渡辺
高速で終わってしまった戦いの横で、全く同じ戦いが繰り広げられていた。今度はチーム『Mituyasu Yuki』の斉田が赤白を、チーム『Sword Master TKN』の笹尾が青白コントロールを使用している。
ゲーム1は赤白機体の斉田があっと言う間にビートダウンを完遂しており、今2ゲーム目が始まった。
GAME 2
後手ながら、斉田は1ターン目に《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、2ターン目に《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》と展開して積極的に笹尾のライフを削る。
土地をセットするのみの笹尾に対して3ターン目に《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を唱えて一気に攻勢に出る。
このまま一瞬で押し切ってしまうかのように思えたが、笹尾が唱えた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を前に、思案に耽る。
梁瀬と相談した上で斉田が出した結論は、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》プレイ。これで攻撃に向かうことはできるが、《燻蒸/Fumigate(KLD)》の前に無力となってしまう。そこが次の悩みポイントだったのだろう。
結局、《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》で攻撃することに。次のターンに《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打つ事ができるのならば、笹尾としてはブロック1択というところだが。
笹尾はこの攻撃をスルー。そして返って来たターンで《港町/Port Town(SOI)》をタップインさせつつ、《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》キャスト。プラス能力を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に使う。
斉田はとりあえず攻撃に向かおうとする。《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》がある以上、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の先制攻撃はないようなものなのだ。先ほどと同じ状況なら。
殴ろうとする斉田を梁瀬が静止する。
梁瀬「《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》のプラスで今《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》使えないよ」
斉田「確かに」
この梁瀬のファインプレーにより、斉田は思いとどまる。そして落ち着いて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えてエンド。これだけで笹尾は《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打ちづらい。
だが笹尾の手から現れたのは《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》。勿論どちらの条件も満たしており、ライフは安全圏に、3/3のトークンが笹尾を守る壁となって現れる。
3/3はまさしく壁となる。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の攻撃で3/3トークンはチャンプブロックとなる。手札のない斉田は土地を置いて手札を0枚にしてエンド。
一息つく笹尾。沢山の手札を持っているものの、おもむろにマナを立ててエンド。そして斉田の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のアタックに対応して現れる《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》。
この《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を攻撃し、忠誠値は3に落ち込む。
ここで斉田、慎重にプランを練る。梁瀬との相談の結果、《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に。笹尾の手札からは《否認/Negate(OGW)》が。
再び斉田は悩み、結局《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だけで攻撃。プレイヤーへの攻撃のため、笹尾はスルーし、ライフは5に。斉田は《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》だけで攻撃。
《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》の攻撃でついに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を失った斉田。だが《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》で毎ターン《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を搭乗させて能力を使用しているため、手札は潤沢だ。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《否認/Negate(OGW)》で打ち消されるものの、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は着地する。
そしてこのターンもドロー・ゴーを繰り返す笹尾に対し、斉田はついに覚悟を決める。
2枚目の《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を唱えると、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》をクリーチャー化させ、レッドゾーンにオールイン。
斉田「何もなければ」
まるで自分自身に言い聞かせるように祈りの言葉をつぶやく。
だが、現実は無情だった。
斉田の希望を摘み取ったのは、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》。
斉田1-1笹尾
気付けばゲームに勝利していた『ミスターPWC』の三宅が斉田の試合を見守っている。どちらのチームが勝つかは、このテーブルBの結果に委ねられているのだ。
残り試合時間は5分。集まるギャラリー。厳かな雰囲気で、最終ゲームが始まる。
GAME 3
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》から軽快にビートを仕掛ける斉田。3ターン目には《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を出し、笹尾はやはりアクションを起こさず。
このターンにプレイする呪文で少考する斉田。やがて《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に手を伸ばすが、笹尾は《虚空の粉砕/Void Shatter(OGW)》。続けて斉田は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を唱える。
笹尾がここで送り出したのは《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》。先ほどの逆転劇を産んだこの天使に対して斉田は――
《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》。
仕方なく笹尾は《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を戦場から追放領域へ置く。
5ターン目もドローゴーした笹尾。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》がちらつくが、斉田は意を決して《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》をプレイ。
これに突き刺さる《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》。
更に《神聖な協力/Blessed Alliance(EMN)》でアタッカーを減らしつつライフを回復し、ゲームは笹尾ペースに。
なると思われたが、斉田のプレイした《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》にカウンターを合わせることができない。
この《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》でプラス能力を使う斉田。エンド前の《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》をケアした動きだ。そして笹尾の手からは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を忠誠値1で残すことに成功した斉田。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》に《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を向け、笹尾の対応は…なし。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化。6マナを立てる笹尾に恐れを見せず、全軍攻撃。
対応して笹尾は手札を――使わず、天使達が残した手掛かりを起動する。
そして次の呪文を唱えることはなかった。
斉田2-1笹尾
チーム『Mituyasu Yuki』Win!
普段からトーナメントで顔を合わせる6人。席に座るや否や、渡辺の目の前に梁瀬が現れると、チームメイトの笹尾が声をかける。
笹尾「梁瀬さんのデッキ、青白コントロールだよ。《燻蒸/Fumigate(KLD)》がいっぱい入ってて、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》は入ってても1枚か2枚。だからあまりケアしなくていい。《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》がメインに入っているからそこは注意しよう」
梁瀬「全部筒抜けー(笑)」
渡辺の対面でデッキをシャッフルする梁瀬、思わず笑顔になる。
こういった助言は、チームスタンダードならではだ。
そして対戦前から笑い声が聞こえるのも、チーム戦以外ではそう起こらない。
何にせよ、ゲームが始まる前からデッキのアーキタイプだけでなく細かい枚数すら露わにされてしまった梁瀬。
勝負の行方やいかに。
GAME 1
7枚を見るたびにすぐにライブラリーに戻した梁瀬は、次の6枚には仕方なくキープを宣言。
ゲームは渡辺の軽快な攻撃から始まる。
2ターン続けて《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱え、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》を挟んで4ターン目には《ピア・ナラー/Pia Nalaar(KLD)》をキャスト。
そんな攻めに対応していかなければならない、青白コントロールの梁瀬。《港町/Port Town(SOI)》、島と土地を並べ、ここから除去や打ち消しを連発していきたいのだが、アクションを何も起こさない。
しかも4枚目の土地を置くこともできず。1ターン遅れて島を引いて来たものの、手札では《燻蒸/Fumigate(KLD)》が泣いている。
渡辺が《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》を唱えると、その《燻蒸/Fumigate(KLD)》すら効果がなく。
結局1枚の呪文も唱えることなく、梁瀬は次のゲームに向かうことを決めたのだった。
梁瀬0-1渡辺
GAME 2
今回は渡辺の方がマリガンスタートとなるのだが、先に呪文を唱えたのは渡辺で、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を着地させる。
先ほどよりは落ち着いてゲームが出来る梁瀬――だがなんと3枚目の土地が置けない。続けて渡辺が唱えた《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》にも対処できず、4点のダメージを大人しく受ける。
梁瀬のドローは……土地。だがアンタップイン出来ない《港町/Port Town(SOI)》。悔しそうにターンを返す。
そして渡辺が《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に搭乗させると、めくれたのはなんと《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》!
殴ってきた《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》こそ《鑽火の輝き/Immolating Glare(OGW)》で対処した梁瀬だったが、見えている2枚目の《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が即座に戦場に。
渡辺が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えると、次の土地も《港町/Port Town(SOI)》だった梁瀬には、もう手は残されていなかった。
梁瀬0-2渡辺
高速で終わってしまった戦いの横で、全く同じ戦いが繰り広げられていた。今度はチーム『Mituyasu Yuki』の斉田が赤白を、チーム『Sword Master TKN』の笹尾が青白コントロールを使用している。
ゲーム1は赤白機体の斉田があっと言う間にビートダウンを完遂しており、今2ゲーム目が始まった。
GAME 2
後手ながら、斉田は1ターン目に《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、2ターン目に《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》と展開して積極的に笹尾のライフを削る。
土地をセットするのみの笹尾に対して3ターン目に《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を唱えて一気に攻勢に出る。
このまま一瞬で押し切ってしまうかのように思えたが、笹尾が唱えた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を前に、思案に耽る。
梁瀬と相談した上で斉田が出した結論は、《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》プレイ。これで攻撃に向かうことはできるが、《燻蒸/Fumigate(KLD)》の前に無力となってしまう。そこが次の悩みポイントだったのだろう。
結局、《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》と《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》で攻撃することに。次のターンに《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打つ事ができるのならば、笹尾としてはブロック1択というところだが。
笹尾はこの攻撃をスルー。そして返って来たターンで《港町/Port Town(SOI)》をタップインさせつつ、《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》キャスト。プラス能力を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に使う。
斉田はとりあえず攻撃に向かおうとする。《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》がある以上、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の先制攻撃はないようなものなのだ。先ほどと同じ状況なら。
殴ろうとする斉田を梁瀬が静止する。
梁瀬「《ドビン・バーン/Dovin Baan(KLD)》のプラスで今《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》使えないよ」
斉田「確かに」
この梁瀬のファインプレーにより、斉田は思いとどまる。そして落ち着いて《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を唱えてエンド。これだけで笹尾は《燻蒸/Fumigate(KLD)》を打ちづらい。
だが笹尾の手から現れたのは《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》。勿論どちらの条件も満たしており、ライフは安全圏に、3/3のトークンが笹尾を守る壁となって現れる。
3/3はまさしく壁となる。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の攻撃で3/3トークンはチャンプブロックとなる。手札のない斉田は土地を置いて手札を0枚にしてエンド。
一息つく笹尾。沢山の手札を持っているものの、おもむろにマナを立ててエンド。そして斉田の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のアタックに対応して現れる《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》。
この《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を攻撃し、忠誠値は3に落ち込む。
ここで斉田、慎重にプランを練る。梁瀬との相談の結果、《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に。笹尾の手札からは《否認/Negate(OGW)》が。
再び斉田は悩み、結局《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》だけで攻撃。プレイヤーへの攻撃のため、笹尾はスルーし、ライフは5に。斉田は《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》だけで攻撃。
《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》の攻撃でついに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を失った斉田。だが《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》で毎ターン《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を搭乗させて能力を使用しているため、手札は潤沢だ。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は《否認/Negate(OGW)》で打ち消されるものの、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は着地する。
そしてこのターンもドロー・ゴーを繰り返す笹尾に対し、斉田はついに覚悟を決める。
2枚目の《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を唱えると、《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》をクリーチャー化させ、レッドゾーンにオールイン。
斉田「何もなければ」
まるで自分自身に言い聞かせるように祈りの言葉をつぶやく。
だが、現実は無情だった。
斉田の希望を摘み取ったのは、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》。
斉田1-1笹尾
気付けばゲームに勝利していた『ミスターPWC』の三宅が斉田の試合を見守っている。どちらのチームが勝つかは、このテーブルBの結果に委ねられているのだ。
残り試合時間は5分。集まるギャラリー。厳かな雰囲気で、最終ゲームが始まる。
GAME 3
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》から軽快にビートを仕掛ける斉田。3ターン目には《模範操縦士、デパラ/Depala, Pilot Exemplar(KLD)》を出し、笹尾はやはりアクションを起こさず。
このターンにプレイする呪文で少考する斉田。やがて《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》に手を伸ばすが、笹尾は《虚空の粉砕/Void Shatter(OGW)》。続けて斉田は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を唱える。
笹尾がここで送り出したのは《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》。先ほどの逆転劇を産んだこの天使に対して斉田は――
《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》。
仕方なく笹尾は《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を戦場から追放領域へ置く。
5ターン目もドローゴーした笹尾。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》がちらつくが、斉田は意を決して《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》をプレイ。
これに突き刺さる《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection(KLD)》。
更に《神聖な協力/Blessed Alliance(EMN)》でアタッカーを減らしつつライフを回復し、ゲームは笹尾ペースに。
なると思われたが、斉田のプレイした《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》にカウンターを合わせることができない。
この《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》でプラス能力を使う斉田。エンド前の《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》をケアした動きだ。そして笹尾の手からは《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を忠誠値1で残すことに成功した斉田。《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》に《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を向け、笹尾の対応は…なし。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化。6マナを立てる笹尾に恐れを見せず、全軍攻撃。
対応して笹尾は手札を――使わず、天使達が残した手掛かりを起動する。
そして次の呪文を唱えることはなかった。
斉田2-1笹尾
チーム『Mituyasu Yuki』Win!
PWC第500回記念大会カバレッジ④
2016年10月16日 TCG全般
ラウンド3も終わり、プレイヤー達は遅い昼食を摂り始める。
マジックプレイヤーの昼食中の話題といえば、それは勿論スタンダードについてだろう。《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》がトップ8で32枚使われていたこと、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》の可能性、そして活躍を今か今かと待っているレア達についての議論。
ゆったりとした時間が流れるはずのランチタイム。
だが、今日だけは違った。
対戦テーブルで使うはずの机が何故か細長く設置されている。
そしてその机に積み上がる皿。
純白の服に身を包む職人。
ここは今、戦場と化した。
大量の銀シャリ。そしてとても巨大なクーラーボックス。
寿司職人による戦いが、静かに始まった。
GAME 1
寿司職人がその手に握る得物は包丁。
我々が普段料理に使用する包丁と寿司職人の持つ包丁が異なるものであるということはご存知だろうか。
一般家庭で使用される包丁は両方の面に刃のある両刃。それに対し職人が用いるものは片方の面のみに刃の付いた包丁で、『和包丁』と言う名称がある。『両刃の包丁』が切断することに適しているのに対し、『和包丁』はそぎ取ることに特化しており、まさにネタを作る手段としては最も適していると言えるだろう。
だが今回はこの和包丁の出番は少ない。既に魚達は適正な大きさに切られており、様々なネタがクーラーボックスから積み上がる。
勝負はここからだ。職人がシャリを掴み取る。
右手でシャリを掴むと、それを優しくつまむ。決して寿司職人は米に力を入れない。優しく、潰さぬように、かつ心地よいスピードで、シャリを完成させて行く。
何度もこね続け、崩れないように固めて行く。柔らかく、形をしっかりと作る。そのどちらが欠けても美味しいお寿司は出来上がらない。
しっかりとしたシャリは、口の中で弾けると言われている。柔らかすぎれば崩れてしまい、硬すぎれば口に入れた時にほぐれが悪くなってしまう。このシャリを握る作業は、寿司という日本が誇る伝統料理の中でも最も重要なファクターなのだ。
この難しい動作を、美しい姿勢で行い続けるのが寿司職人のすごいところだ。寿司職人は寿司を握るだけに非ず。美しくリズムよく握るその姿でも寿司職人は魅せる。
シャリが出来上がればいよいよ寿司の完成が近づく。
魚と米が融合し、転がすように握っていく。シャリが飛び出してしまわないようにそれを行いつつ、最小限の動きで全体の形を整えて行く。
前後を回転させて少しずつ調整していき、シャリとネタが合体していく。海を泳ぐ魚と、大地で育つ稲。地と海の融合により、今また奇跡が誕生しようとしている。
最後に指で寿司をつまむ。この最後の一締めで、見事に寿司は完成だ。
職人、圧倒的なスピードで寿司を完成させる。そこに割り込む余地などどこにもなかった。
GAME 2
見事3-0したチームのプレイヤーたちが寿司職人の前に押しかける。
ただでさえお腹が空く時間。加えて目の前で職人が寿司をずっと握っているのだ。酢飯の匂いと魚の香りが食欲を更にくすぐると、我慢できるはずもない。
瞬く間にお皿の上のお寿司たちが消えて行く。
凄まじいスピードで寿司を握る職人でも追いつかない速度で、プレイヤーは寿司を取り、醤油を僅かに付け、口に運ぶ。
勿論上がる歓声は1つ。
「うまい!!」
寿司職人の圧勝だった。
GAME 3
寿司職人の作る姿、食べているプレイヤー達を見て、我々スタッフも我慢できるはずがない!
まずは寿司といえばこれ、マグロ!
漢字で鮪と書くこの赤い魚。その名前の由来は、船の上から泳いでいるマグロを見ると、真っ黒い魚が泳いでいるかのように見えることから、真っ黒→真黒→マグロとなったのではないかと言われている。
一心不乱に口に運ぶ!
う、美味すぎる。
口の中に入った途端、まず口内いっぱいにマグロの匂いが立ち込める。ひとたび噛めば程よく引き締まったシャリが口の中で弾け、いっぱいに広がる。
そして温かいシャリの味に続くはマグロの味。まるで肉のように凝縮された旨味がやってくると、シャリと醤油と絡み合い、あっという間に飲み込みたくなる。
幸せをもう少しだけ持続させたい。その一方で早く飲み込んでしまいたい。
二律背反。あっという間に誘惑に負け、飲み込んでしまった。
続けてぼたん海老。
見た目から既に衝撃だ。これまで知っていた海老とは全く違う。普段はいないはずの頭まで残っているではないか。
尻尾を取り除きつつ、一気にかぶりつく!
これは本当に海老なのか?まず口に入れた瞬間に自問自答してしまったほどだ。それほどまでに柔らかい。そしてあまりにも濃厚だ。
この濃厚っぷり。最早肉ですらない。ピチピチとした見た目。だがいざ噛めば何の抵抗もなく口にとろけていく。
そして海老を長く楽しみたいという気持ちとは裏腹に、海老はあっという間に消えていく。舌に残るのはとろりとした感覚だけだ。
一瞬で口の中から消えてしまう濃厚さ。食べた後も、これが海老だと言うことが信じられない。
美味しすぎる!!
寿司職人さん、投了です。
寿司職人3-0でWin!!
マジックプレイヤーの昼食中の話題といえば、それは勿論スタンダードについてだろう。《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》がトップ8で32枚使われていたこと、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》の可能性、そして活躍を今か今かと待っているレア達についての議論。
ゆったりとした時間が流れるはずのランチタイム。
だが、今日だけは違った。
対戦テーブルで使うはずの机が何故か細長く設置されている。
そしてその机に積み上がる皿。
純白の服に身を包む職人。
ここは今、戦場と化した。
大量の銀シャリ。そしてとても巨大なクーラーボックス。
寿司職人による戦いが、静かに始まった。
GAME 1
寿司職人がその手に握る得物は包丁。
我々が普段料理に使用する包丁と寿司職人の持つ包丁が異なるものであるということはご存知だろうか。
一般家庭で使用される包丁は両方の面に刃のある両刃。それに対し職人が用いるものは片方の面のみに刃の付いた包丁で、『和包丁』と言う名称がある。『両刃の包丁』が切断することに適しているのに対し、『和包丁』はそぎ取ることに特化しており、まさにネタを作る手段としては最も適していると言えるだろう。
だが今回はこの和包丁の出番は少ない。既に魚達は適正な大きさに切られており、様々なネタがクーラーボックスから積み上がる。
勝負はここからだ。職人がシャリを掴み取る。
右手でシャリを掴むと、それを優しくつまむ。決して寿司職人は米に力を入れない。優しく、潰さぬように、かつ心地よいスピードで、シャリを完成させて行く。
何度もこね続け、崩れないように固めて行く。柔らかく、形をしっかりと作る。そのどちらが欠けても美味しいお寿司は出来上がらない。
しっかりとしたシャリは、口の中で弾けると言われている。柔らかすぎれば崩れてしまい、硬すぎれば口に入れた時にほぐれが悪くなってしまう。このシャリを握る作業は、寿司という日本が誇る伝統料理の中でも最も重要なファクターなのだ。
この難しい動作を、美しい姿勢で行い続けるのが寿司職人のすごいところだ。寿司職人は寿司を握るだけに非ず。美しくリズムよく握るその姿でも寿司職人は魅せる。
シャリが出来上がればいよいよ寿司の完成が近づく。
魚と米が融合し、転がすように握っていく。シャリが飛び出してしまわないようにそれを行いつつ、最小限の動きで全体の形を整えて行く。
前後を回転させて少しずつ調整していき、シャリとネタが合体していく。海を泳ぐ魚と、大地で育つ稲。地と海の融合により、今また奇跡が誕生しようとしている。
最後に指で寿司をつまむ。この最後の一締めで、見事に寿司は完成だ。
職人、圧倒的なスピードで寿司を完成させる。そこに割り込む余地などどこにもなかった。
GAME 2
見事3-0したチームのプレイヤーたちが寿司職人の前に押しかける。
ただでさえお腹が空く時間。加えて目の前で職人が寿司をずっと握っているのだ。酢飯の匂いと魚の香りが食欲を更にくすぐると、我慢できるはずもない。
瞬く間にお皿の上のお寿司たちが消えて行く。
凄まじいスピードで寿司を握る職人でも追いつかない速度で、プレイヤーは寿司を取り、醤油を僅かに付け、口に運ぶ。
勿論上がる歓声は1つ。
「うまい!!」
寿司職人の圧勝だった。
GAME 3
寿司職人の作る姿、食べているプレイヤー達を見て、我々スタッフも我慢できるはずがない!
まずは寿司といえばこれ、マグロ!
漢字で鮪と書くこの赤い魚。その名前の由来は、船の上から泳いでいるマグロを見ると、真っ黒い魚が泳いでいるかのように見えることから、真っ黒→真黒→マグロとなったのではないかと言われている。
一心不乱に口に運ぶ!
う、美味すぎる。
口の中に入った途端、まず口内いっぱいにマグロの匂いが立ち込める。ひとたび噛めば程よく引き締まったシャリが口の中で弾け、いっぱいに広がる。
そして温かいシャリの味に続くはマグロの味。まるで肉のように凝縮された旨味がやってくると、シャリと醤油と絡み合い、あっという間に飲み込みたくなる。
幸せをもう少しだけ持続させたい。その一方で早く飲み込んでしまいたい。
二律背反。あっという間に誘惑に負け、飲み込んでしまった。
続けてぼたん海老。
見た目から既に衝撃だ。これまで知っていた海老とは全く違う。普段はいないはずの頭まで残っているではないか。
尻尾を取り除きつつ、一気にかぶりつく!
これは本当に海老なのか?まず口に入れた瞬間に自問自答してしまったほどだ。それほどまでに柔らかい。そしてあまりにも濃厚だ。
この濃厚っぷり。最早肉ですらない。ピチピチとした見た目。だがいざ噛めば何の抵抗もなく口にとろけていく。
そして海老を長く楽しみたいという気持ちとは裏腹に、海老はあっという間に消えていく。舌に残るのはとろりとした感覚だけだ。
一瞬で口の中から消えてしまう濃厚さ。食べた後も、これが海老だと言うことが信じられない。
美味しすぎる!!
寿司職人さん、投了です。
寿司職人3-0でWin!!
PWC第500回記念大会カバレッジ③
2016年10月16日 TCG全般
お腹も鳴ってきた13時過ぎに始まる第三ラウンド。
普通ならばランチを済ませた後のこの時間。だが今日、2-0で第三回戦を迎えたプレイヤー達は、お腹を空かせてこれから勝負に挑むことだろう。
なぜなら3-0したチームには、寿司職人が目の前で握った寿司が振る舞われるのだ。
絶対に負けられない寿司賭けマッチに挑むのは、この2チーム。
まずはチーム『Team Chuou-Line』。JR中央線沿線に住む3人、高橋、倉上、塚本の3人で構成されたこのチームは、昨年行われたモダンのチーム戦でも優勝を収めている。倉上はプロツアー横浜への参加経験のあるトーナメントプレイヤーで、高橋は黒を愛していることで知られるプレイヤー。そして塚本は公式の記事でもお馴染みの独創的なデッキビルダーで、プロツアー参戦経験も勿論ある。
そんな塚本と相対するは、チーム『Blamas GUNDAN』。PWCの常連にしてアイドルのBlackmasterこと伊藤率いる軍団だそうで、今回伊藤が引き連れるのは、チーム豚小屋の河浜と、グランプリ静岡優勝の仲田だ。
そしてカバレージ席に座るのは伊藤と塚本。
果たして寿司をその口に運ぶことが出来るのは、チーム『Team Chuou-Line』か、チーム『Blamas GUNDAN』か。
GAME 1
先手を得たのは伊藤だが、ファーストアクションは塚本の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》。
《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》を送り出してバーンであることを示す伊藤を意に介さず、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を着地させてエネルギーを貯める。
2色目のカラーが黒であることを明かした伊藤。《苦しめる声/Tormenting Voice(KTK)》で手札の循環を行いながら、《傲慢な新生子/Insolent Neonate(SOI)》を召喚。
《放埒/Live Fast(KLD)》でエネルギーと手札を貯める塚本だが、ライフを狙う伊藤のデッキに対しては手札を使い切ることができるか怪しい。《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》が本体にダメージを与えつつ《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》を排除すると、ライフは一気に一桁へ落ち込む。
《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーの数はついに13。ライフを上回る数のエネルギーを持つ塚本。
だが《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》と《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》を伊藤が開示すると、エネルギーは一度も消費されることはなかった。
伊藤1-0塚本
GAME 2
塚本は再びエネルギーを貯め続ける。
1ターン目には《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》、続けて《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》でエネルギーを5個貯める。
だが今回は伊藤の動きが先ほどよりも良い。最初のターンにはアクションを起こせなかったものの、《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》から3ターン目に《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》。そのディスカードで《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》をキャストし、ライフを一気に奪い取る。
これには塚本も厳しい――かと思われたのだが、このゲームの塚本は違う。
ここで唱えたのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。前のターンで《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》を生贄に捧げているため、既にエネルギーは7個だ。
そしてこの《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》からめくれたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。
対戦相手のターンエンドに出てくる《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。まさに驚異であり脅威。
手札をズタズタにされた伊藤。目の前で鎮座する13/13を前に最後の抵抗として《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》をキャストするのだが、塚本の《否認/Negate(OGW)》がゲームを終わらせた。
伊藤1-0塚本
GAME 3
テイクマリガンした伊藤は2ターン目に《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》というスタート。
塚本はといえばいつも通りに《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》と《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でエネルギーを貯めていく。だが伊藤の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》を狙い澄ました《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》で打ち消す。
更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーを貯めていく。2枚目の伊藤の《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》も打ち消し、攻守共に完璧だ。
《放埒/Live Fast(KLD)》で手札を増やし、2枚目の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》をキャストすると、ついに《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を手に入れる。
2回の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を打ち消されていたことで、伊藤のハンドは既に僅か。準備が整いつつある塚本に対して伊藤は攻勢を仕掛けることができない。
1度目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》。だが瞬く間に2回目の起動が。
《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler(EMN)》で手札を補充した伊藤に塚本が2回目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》で叩きつけたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》!
伊藤のターンを奪った状態で、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は3回目の起動を迎えようとしている。
奪われたターンで土地ばかりの手札を公開した伊藤は、そのまま投了したのだった。
伊藤1-2塚本
これでチーム『Team Chuou-Line』は一勝目。倉上か高橋のどちらかが勝利すれば、見事に寿司を得ることができる。
ちょうどこの時、テーブルBでティムール現出を使う河浜が《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》と《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》で高橋のライフを削りきったところだった。
勝てばチームの勝利が確定する高橋。自分が負ければ寿司を食べられなくなる河浜。
寿司だけに、手に汗握るゲーム3が始まった。
GAME 3
マリガンスタートとなったマルドゥ・コントロールの高橋。《感動的な眺望所/Inspiring Vantage(KLD)》と沼を立てて河浜を迎え撃ち、場に出てきたクリーチャーが《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》だったことで、安心して自分のターンで《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をキャストする。
3ターン目をパスした河浜。マリガン分をすっかり回復した高橋は4ターン目のアクションで悩む。選んだのは《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》。
ターンエンドに河浜は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で墓地を肥やすと、その時に拾っていた《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をキャストする。
ここでテーブルAの倉上が仲田の赤白機体に破れ、このゲームの勝者とそのメンバーが寿司の権利を勝ち取ることが決定する。
集まる視線。
高橋は落ち着いて《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をキャストし、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》の忠誠度を更に上げ、盤面の優位を図る。
河浜の戦場には《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》のみ。とてもこの牙城を打ち崩せそうにない。
が、河浜は100点の回答を持っていた。《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》に河浜が浴びせたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。攻撃と合わせてこの厄介な2枚をまとめて葬る。
返す刀で高橋は《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》指定の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を向ける。一度は《否認/Negate(OGW)》で打ち消した河浜だったが、高橋は2枚目の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を持っており、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》がデッキから全て追放される。
そして除去の無い手札を見て高橋は2枚目の《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をプレイ。
《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を見つけていた河浜。だがこの《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が超えられない。
更に《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去し、ゾンビを生み出す。徐々に高橋が有利になっていく。
だが。
河浜の手札から飛び出してきたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をまとめて焼き払う!
これで力を失った両者。
高橋はゾンビトークンと《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》、河浜は《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》と《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をコントロールしており、お互いにアクションが起こせない。
ゲームが動くきっかけとなったのは《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》だった。《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》に向けた《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》を河浜は《否認/Negate(OGW)》で打ち消し、更にトップデッキした《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》への《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》も、《否認/Negate(OGW)》で打ち消す。
これで河浜が一歩リード、かと思われた。
高橋が《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》を通すことに成功するまでは。
この《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》が《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》を、そして《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を回収すると、もう高橋の優位は動かない。
ライフは20を超え、ゾンビも現れ始めると、ついに《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で攻撃を始める。
続けて《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury(KLD)》を唱えて《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》を河浜のデッキから奪うと、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》をサーチして盤面を制圧する。
高橋が勝利するのは時間の問題。
だったのだが。
前述した通り、問題なのは時間だった。
高橋が攻撃する時間は、後1ターンしか存在しなかった。
河浜1-1高橋
チーム『Blamas Gundan』vsチーム『Team Chuou-Line』:Draw
両チームは2-0-1となってしまった。
果たして3-0はしていないものの負けなしのこの2チームは、寿司を食べることができるのであろうか?
普通ならばランチを済ませた後のこの時間。だが今日、2-0で第三回戦を迎えたプレイヤー達は、お腹を空かせてこれから勝負に挑むことだろう。
なぜなら3-0したチームには、寿司職人が目の前で握った寿司が振る舞われるのだ。
絶対に負けられない寿司賭けマッチに挑むのは、この2チーム。
まずはチーム『Team Chuou-Line』。JR中央線沿線に住む3人、高橋、倉上、塚本の3人で構成されたこのチームは、昨年行われたモダンのチーム戦でも優勝を収めている。倉上はプロツアー横浜への参加経験のあるトーナメントプレイヤーで、高橋は黒を愛していることで知られるプレイヤー。そして塚本は公式の記事でもお馴染みの独創的なデッキビルダーで、プロツアー参戦経験も勿論ある。
そんな塚本と相対するは、チーム『Blamas GUNDAN』。PWCの常連にしてアイドルのBlackmasterこと伊藤率いる軍団だそうで、今回伊藤が引き連れるのは、チーム豚小屋の河浜と、グランプリ静岡優勝の仲田だ。
そしてカバレージ席に座るのは伊藤と塚本。
果たして寿司をその口に運ぶことが出来るのは、チーム『Team Chuou-Line』か、チーム『Blamas GUNDAN』か。
GAME 1
先手を得たのは伊藤だが、ファーストアクションは塚本の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》。
《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》を送り出してバーンであることを示す伊藤を意に介さず、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を着地させてエネルギーを貯める。
2色目のカラーが黒であることを明かした伊藤。《苦しめる声/Tormenting Voice(KTK)》で手札の循環を行いながら、《傲慢な新生子/Insolent Neonate(SOI)》を召喚。
《放埒/Live Fast(KLD)》でエネルギーと手札を貯める塚本だが、ライフを狙う伊藤のデッキに対しては手札を使い切ることができるか怪しい。《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》が本体にダメージを与えつつ《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》を排除すると、ライフは一気に一桁へ落ち込む。
《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》、《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーの数はついに13。ライフを上回る数のエネルギーを持つ塚本。
だが《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》と《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》を伊藤が開示すると、エネルギーは一度も消費されることはなかった。
伊藤1-0塚本
GAME 2
塚本は再びエネルギーを貯め続ける。
1ターン目には《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》、続けて《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》でエネルギーを5個貯める。
だが今回は伊藤の動きが先ほどよりも良い。最初のターンにはアクションを起こせなかったものの、《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》から3ターン目に《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》。そのディスカードで《血管の施し/Alms of the Vein(SOI)》をキャストし、ライフを一気に奪い取る。
これには塚本も厳しい――かと思われたのだが、このゲームの塚本は違う。
ここで唱えたのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。前のターンで《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》を生贄に捧げているため、既にエネルギーは7個だ。
そしてこの《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》からめくれたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。
対戦相手のターンエンドに出てくる《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》。まさに驚異であり脅威。
手札をズタズタにされた伊藤。目の前で鎮座する13/13を前に最後の抵抗として《集団的抵抗/Collective Defiance(EMN)》をキャストするのだが、塚本の《否認/Negate(OGW)》がゲームを終わらせた。
伊藤1-0塚本
GAME 3
テイクマリガンした伊藤は2ターン目に《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》というスタート。
塚本はといえばいつも通りに《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》と《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でエネルギーを貯めていく。だが伊藤の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》を狙い澄ました《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》で打ち消す。
更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱えてエネルギーを貯めていく。2枚目の伊藤の《侵襲手術/Invasive Surgery(SOI)》も打ち消し、攻守共に完璧だ。
《放埒/Live Fast(KLD)》で手札を増やし、2枚目の《亢進する亀/Thriving Turtle(KLD)》をキャストすると、ついに《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を手に入れる。
2回の《苦しめる声/Tormenting Voice(DTK)》を打ち消されていたことで、伊藤のハンドは既に僅か。準備が整いつつある塚本に対して伊藤は攻勢を仕掛けることができない。
1度目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》。だが瞬く間に2回目の起動が。
《騒乱の歓楽者/Bedlam Reveler(EMN)》で手札を補充した伊藤に塚本が2回目の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》で叩きつけたのは《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》!
伊藤のターンを奪った状態で、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》は3回目の起動を迎えようとしている。
奪われたターンで土地ばかりの手札を公開した伊藤は、そのまま投了したのだった。
伊藤1-2塚本
これでチーム『Team Chuou-Line』は一勝目。倉上か高橋のどちらかが勝利すれば、見事に寿司を得ることができる。
ちょうどこの時、テーブルBでティムール現出を使う河浜が《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》と《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》で高橋のライフを削りきったところだった。
勝てばチームの勝利が確定する高橋。自分が負ければ寿司を食べられなくなる河浜。
寿司だけに、手に汗握るゲーム3が始まった。
GAME 3
マリガンスタートとなったマルドゥ・コントロールの高橋。《感動的な眺望所/Inspiring Vantage(KLD)》と沼を立てて河浜を迎え撃ち、場に出てきたクリーチャーが《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》だったことで、安心して自分のターンで《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をキャストする。
3ターン目をパスした河浜。マリガン分をすっかり回復した高橋は4ターン目のアクションで悩む。選んだのは《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》。
ターンエンドに河浜は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で墓地を肥やすと、その時に拾っていた《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をキャストする。
ここでテーブルAの倉上が仲田の赤白機体に破れ、このゲームの勝者とそのメンバーが寿司の権利を勝ち取ることが決定する。
集まる視線。
高橋は落ち着いて《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をキャストし、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》の忠誠度を更に上げ、盤面の優位を図る。
河浜の戦場には《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》のみ。とてもこの牙城を打ち崩せそうにない。
が、河浜は100点の回答を持っていた。《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》に河浜が浴びせたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。攻撃と合わせてこの厄介な2枚をまとめて葬る。
返す刀で高橋は《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》指定の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を向ける。一度は《否認/Negate(OGW)》で打ち消した河浜だったが、高橋は2枚目の《失われた遺産/Lost Legacy(KLD)》を持っており、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》がデッキから全て追放される。
そして除去の無い手札を見て高橋は2枚目の《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をプレイ。
《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を見つけていた河浜。だがこの《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が超えられない。
更に《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》を除去し、ゾンビを生み出す。徐々に高橋が有利になっていく。
だが。
河浜の手札から飛び出してきたのは《ナヒリの怒り/Nahiri’s Wrath(EMN)》。《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》をまとめて焼き払う!
これで力を失った両者。
高橋はゾンビトークンと《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》、河浜は《原初のドルイド/Primal Druid(EMN)》と《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》をコントロールしており、お互いにアクションが起こせない。
ゲームが動くきっかけとなったのは《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》だった。《首絞め/Noose Constrictor(EMN)》に向けた《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》を河浜は《否認/Negate(OGW)》で打ち消し、更にトップデッキした《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》への《苦渋の破棄/Anguished Unmaking(SOI)》も、《否認/Negate(OGW)》で打ち消す。
これで河浜が一歩リード、かと思われた。
高橋が《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》を通すことに成功するまでは。
この《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》が《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》を、そして《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を回収すると、もう高橋の優位は動かない。
ライフは20を超え、ゾンビも現れ始めると、ついに《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk(KLD)》で攻撃を始める。
続けて《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury(KLD)》を唱えて《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》を河浜のデッキから奪うと、《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》をサーチして盤面を制圧する。
高橋が勝利するのは時間の問題。
だったのだが。
前述した通り、問題なのは時間だった。
高橋が攻撃する時間は、後1ターンしか存在しなかった。
河浜1-1高橋
チーム『Blamas Gundan』vsチーム『Team Chuou-Line』:Draw
両チームは2-0-1となってしまった。
果たして3-0はしていないものの負けなしのこの2チームは、寿司を食べることができるのであろうか?
PWC第500回記念大会カバレッジ②
2016年10月16日 TCG全般
記念すべき第500回目のPWCはチームスタンダード。その初戦に相応しいチーム同士が相対することとなった。
まずはテーブルの左側。9代目ミスターPWC、中道大輔が、愛妻である中道と、そしてThe Finals2011トップ8の小柳と共に登場だ。中道は様々なフォーマットの達人だが、特にスタンダードで好成績を挙げ続けているだけに、このチーム『kodomo kokkai』の本日のデッキは注目だ。
対するは山本、山田、小崎のチーム『BUTAGOYA』だ。チーム豚小屋と言えば、元はこのPWCで発足したチームであり、最初はPWC下位卓のプレイヤーが集い、切磋琢磨しあい、やがてプロツアー王者を輩出するまでに成長したチームだ。2014年にはPWC Championshipを金子が制しており、本日テーブルAに座る山本は、BIG MAGIC OPNEの優勝経験もある。草の根大会もプレミアイベントも豚小屋は制覇しているのだ。
この熱い組み合わせの第一回戦。3つの対戦席から、中道 大輔と小崎 陽介の対決をお届けしよう。
GAME 1
ゲームは中道の《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》で幕を開ける。応えて後手の小崎は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》。2ターン目には《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を送り込み、猛攻を仕掛ける。
一方の中道の動きも悪くない。2ターン目は《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》を起動するにとどまるも、《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》2枚で一気にエネルギーを4つとし、更に追加の《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》。
墓地に落ちる《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を見つめて僅かに表情を変える小崎。エネルギーが6個貯まれば《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》が一気に怖くなる。戦場には出ていないものの、まずデッキに入っているのは間違いないだろう。
小崎は《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》を唱えて《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に登場し、6点を与える。
このままでは場だけで負けてしまう中道。手札から《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》を唱えて延命を図るのだが、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》はターン終了時に場に戻り、《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》が手札から飛び出し、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は再びフル回転を始める。
これで中道のライフは8。
ここで満を持して中道は《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を唱える。現在のエネルギーは4つだ。
小崎の場には今戻ってきた《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》、そして《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》。計算上はライフが1残る。
ターンさえ返ってくれば《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》の生贄でエネルギーが5個になり、後1つ何らかの手段でエネルギーを増やせば、それで《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を起動できる。そして《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》がエルドラージをめくれば《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》で盤面を一層してしまえるのだ。
が、中道の目論見は外れた。
小崎がプレイした《グリフの加護/Gryff’s Boon(SOI)》が《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》に翼をもたらし、中道の最後の1点を削りきったのだった。
中道0-1小崎
ゲームの合間に中道は隣に座る愛妻にサイドボーディングプランを聞かれ、デッキをシャッフルしながら応じる。小崎も、一本目を落としてしまった山田とサイドボードについて意見を交わす。
こう言ったチームメイト同士の相談もチーム戦の醍醐味だ。
やがて二人は自らの戦いに戻る。中道は星を取り戻すために、小崎は貴重なチームの1勝をあげるために。
GAME 2
今回は中道に1ターン目のアクションはなく、小崎の《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》が初動となる。
2ターン目に中道は《安堵の再会/Cathartic Reunion(KLD)》で《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》と《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を墓地に捨てて3ドロー。更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》と、着々とビッグアクションに向けて準備を進める。
だが小崎の唱えた《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》が少し厳しい中道。その上《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》まで張られてしまい、一気に5点のクロックに晒される。
《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》をキャストしつつ《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》にエンチャントして生き延びるために全力を出す中道。小崎は後続として《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を召喚。
中道は2枚目の《安堵の再会/Cathartic Reunion(KLD)》。またしても《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をディスカードし、エンド。既にエネルギーは9個貯まっているのだが、大きなアクションは取れない。
小崎の攻撃に対して《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》の2枚目をキャストするとエネルギーは10個に。アクションは……依然としてなし。
が、手札が芳しくないのは小崎も同じだった。《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を失うと、それに続くクリーチャーを引かない。《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》がエンチャントされた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の1点クロックしか用意できない。
ようやく《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を引き当てた小崎だった。だが《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》で繰り返し占術を行っていた中道も、ついにあのカードに辿り付いていた。
降り立つのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。
エネルギーは16個。
そしてライブラリーから現れる《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》。《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が追放され、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》の誘発に対応して《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》が生贄に捧げられる。
この《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》には《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を打ち込んだ小崎。だが中道の戦場には《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》と大量のエネルギー。
次の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》が《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》をめくると、小崎に残された手は投了だけだった。
中道1-1小崎
チームの状況は現在0-1でチーム『kodomo kokkai』がリードだ。
山本は小柳に敗れてしまい、山田と中道はこれから最終ゲーム。小崎と山田がこのゲーム3を二人とも勝たなければ、チーム『BUTAGOYA』は敗北してしまう。
中道の15枚の開示を見てからもサイドボードを入念に行う小崎。中道と山田の最終ゲームが始まったところで、ようやく小崎は運命の3ゲーム目に臨む60枚を決めた。
GAME 3
ここで中道は痛恨のダブルマリガン。5枚にすり減った手札で苦い表情でキープを宣言する。
ゲームの口火を切ったのは《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》。これに中道が《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を付けるスタート。
普通に除去してしまえば《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》は墓地から戻ってくるだけだが、場に残しながら無力化できる《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》ならば話は別だ。《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱えて手がかりでカードを引くという今ひとつなアクションで、小崎は小首を傾げる。
中道は3ターン目もドロー、セットゴー。《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を構えるのだが、小崎がここでプレイしたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。仕方なく《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が出した2/2トークンにエンチャントする。
メインに入った中道は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱え、この占術で大いに悩む。エネルギーはこれで6。中道は結局これを上と下に積み、4枚目の土地を置くことが出来ずにターンエンド。
小崎は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化して攻撃し、更に《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》と《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》をプレイ。これで残された時間はほとんどない。
この状況でもまだ中道はアクションを起こすことが出来ない。
そして小崎の《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》が、中道に次のターンを与えなかった。
中道1-2小崎
これでチーム戦績を1-1と戻したチーム『BUTAGOYA』。
勝負の行方は真ん中のテーブルの山田と中道の対決に委ねられた。
GAME 3
ゲームは既に佳境。緑黒昂揚の山田と赤白機体の中道。
攻勢を仕掛ける中道を山田がどういなすか、というゲームなのだが、戦場でクリーチャーを多くコントロールしているのは山田の方だった、
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》や《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を並べる中道に立ちはだかる《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow(EMN)》と蜘蛛達。
お互いに手札はなく、山田は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で後続を更に供給し、アーティファクトを引くことが出来ずに1/1のままの《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》は蜘蛛の前に攻撃に向かえない。
なんとか《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を引いた中道。だが既に攻撃を始めている山田に対し、ライフを守らなければならない中道は、《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》もブロックに回さざるを得ない。
クリーチャーもライフも無い中道。最後のドローをするとカードを片付け始め、これでチーム『BUTAGOYA』の勝利が決まったのだった。
チーム『BUTAGOYA』Win!
まずはテーブルの左側。9代目ミスターPWC、中道大輔が、愛妻である中道と、そしてThe Finals2011トップ8の小柳と共に登場だ。中道は様々なフォーマットの達人だが、特にスタンダードで好成績を挙げ続けているだけに、このチーム『kodomo kokkai』の本日のデッキは注目だ。
対するは山本、山田、小崎のチーム『BUTAGOYA』だ。チーム豚小屋と言えば、元はこのPWCで発足したチームであり、最初はPWC下位卓のプレイヤーが集い、切磋琢磨しあい、やがてプロツアー王者を輩出するまでに成長したチームだ。2014年にはPWC Championshipを金子が制しており、本日テーブルAに座る山本は、BIG MAGIC OPNEの優勝経験もある。草の根大会もプレミアイベントも豚小屋は制覇しているのだ。
この熱い組み合わせの第一回戦。3つの対戦席から、中道 大輔と小崎 陽介の対決をお届けしよう。
GAME 1
ゲームは中道の《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》で幕を開ける。応えて後手の小崎は《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》。2ターン目には《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を送り込み、猛攻を仕掛ける。
一方の中道の動きも悪くない。2ターン目は《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》を起動するにとどまるも、《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》2枚で一気にエネルギーを4つとし、更に追加の《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》。
墓地に落ちる《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を見つめて僅かに表情を変える小崎。エネルギーが6個貯まれば《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》が一気に怖くなる。戦場には出ていないものの、まずデッキに入っているのは間違いないだろう。
小崎は《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》を唱えて《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》に登場し、6点を与える。
このままでは場だけで負けてしまう中道。手札から《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》を唱えて延命を図るのだが、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》はターン終了時に場に戻り、《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》が手札から飛び出し、《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》は再びフル回転を始める。
これで中道のライフは8。
ここで満を持して中道は《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を唱える。現在のエネルギーは4つだ。
小崎の場には今戻ってきた《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》、そして《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》。計算上はライフが1残る。
ターンさえ返ってくれば《発生の器/Vessel of Nascency(SOI)》の生贄でエネルギーが5個になり、後1つ何らかの手段でエネルギーを増やせば、それで《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》を起動できる。そして《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》がエルドラージをめくれば《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》で盤面を一層してしまえるのだ。
が、中道の目論見は外れた。
小崎がプレイした《グリフの加護/Gryff’s Boon(SOI)》が《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》に翼をもたらし、中道の最後の1点を削りきったのだった。
中道0-1小崎
ゲームの合間に中道は隣に座る愛妻にサイドボーディングプランを聞かれ、デッキをシャッフルしながら応じる。小崎も、一本目を落としてしまった山田とサイドボードについて意見を交わす。
こう言ったチームメイト同士の相談もチーム戦の醍醐味だ。
やがて二人は自らの戦いに戻る。中道は星を取り戻すために、小崎は貴重なチームの1勝をあげるために。
GAME 2
今回は中道に1ターン目のアクションはなく、小崎の《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》が初動となる。
2ターン目に中道は《安堵の再会/Cathartic Reunion(KLD)》で《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》と《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》を墓地に捨てて3ドロー。更に《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》と、着々とビッグアクションに向けて準備を進める。
だが小崎の唱えた《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》が少し厳しい中道。その上《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》まで張られてしまい、一気に5点のクロックに晒される。
《織木師の組細工/Woodweaver’s Puzzleknot(KLD)》をキャストしつつ《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》にエンチャントして生き延びるために全力を出す中道。小崎は後続として《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》を召喚。
中道は2枚目の《安堵の再会/Cathartic Reunion(KLD)》。またしても《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をディスカードし、エンド。既にエネルギーは9個貯まっているのだが、大きなアクションは取れない。
小崎の攻撃に対して《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》に《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》の2枚目をキャストするとエネルギーは10個に。アクションは……依然としてなし。
が、手札が芳しくないのは小崎も同じだった。《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を失うと、それに続くクリーチャーを引かない。《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》がエンチャントされた《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade(EMN)》の1点クロックしか用意できない。
ようやく《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》を引き当てた小崎だった。だが《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》で繰り返し占術を行っていた中道も、ついにあのカードに辿り付いていた。
降り立つのは《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》。
エネルギーは16個。
そしてライブラリーから現れる《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》。《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》と《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》が追放され、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》の誘発に対応して《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》が生贄に捧げられる。
この《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》には《石の宣告/Declaration in Stone(SOI)》を打ち込んだ小崎。だが中道の戦場には《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》と大量のエネルギー。
次の《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel(KLD)》が《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》をめくると、小崎に残された手は投了だけだった。
中道1-1小崎
チームの状況は現在0-1でチーム『kodomo kokkai』がリードだ。
山本は小柳に敗れてしまい、山田と中道はこれから最終ゲーム。小崎と山田がこのゲーム3を二人とも勝たなければ、チーム『BUTAGOYA』は敗北してしまう。
中道の15枚の開示を見てからもサイドボードを入念に行う小崎。中道と山田の最終ゲームが始まったところで、ようやく小崎は運命の3ゲーム目に臨む60枚を決めた。
GAME 3
ここで中道は痛恨のダブルマリガン。5枚にすり減った手札で苦い表情でキープを宣言する。
ゲームの口火を切ったのは《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》。これに中道が《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を付けるスタート。
普通に除去してしまえば《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》は墓地から戻ってくるだけだが、場に残しながら無力化できる《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》ならば話は別だ。《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》を唱えて手がかりでカードを引くという今ひとつなアクションで、小崎は小首を傾げる。
中道は3ターン目もドロー、セットゴー。《霊気溶融/Aether Meltdown(KLD)》を構えるのだが、小崎がここでプレイしたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。仕方なく《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》が出した2/2トークンにエンチャントする。
メインに入った中道は《ガラス吹き工の組細工/Glassblower’s Puzzleknot(KLD)》を唱え、この占術で大いに悩む。エネルギーはこれで6。中道は結局これを上と下に積み、4枚目の土地を置くことが出来ずにターンエンド。
小崎は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》をクリーチャー化して攻撃し、更に《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter(KLD)》と《無私の霊魂/Selfless Spirit(EMN)》をプレイ。これで残された時間はほとんどない。
この状況でもまだ中道はアクションを起こすことが出来ない。
そして小崎の《永遠の見守り/Always Watching(SOI)》が、中道に次のターンを与えなかった。
中道1-2小崎
これでチーム戦績を1-1と戻したチーム『BUTAGOYA』。
勝負の行方は真ん中のテーブルの山田と中道の対決に委ねられた。
GAME 3
ゲームは既に佳境。緑黒昂揚の山田と赤白機体の中道。
攻勢を仕掛ける中道を山田がどういなすか、というゲームなのだが、戦場でクリーチャーを多くコントロールしているのは山田の方だった、
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector(SOI)》や《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》を並べる中道に立ちはだかる《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow(EMN)》と蜘蛛達。
お互いに手札はなく、山田は《過去との取り組み/Grapple with the Past(EMN)》で後続を更に供給し、アーティファクトを引くことが出来ずに1/1のままの《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》は蜘蛛の前に攻撃に向かえない。
なんとか《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》を引いた中道。だが既に攻撃を始めている山田に対し、ライフを守らなければならない中道は、《高速警備車/Fleetwheel Cruiser(KLD)》もブロックに回さざるを得ない。
クリーチャーもライフも無い中道。最後のドローをするとカードを片付け始め、これでチーム『BUTAGOYA』の勝利が決まったのだった。
チーム『BUTAGOYA』Win!
PWC第500記念大会カバレッジ①
2016年10月10日 TCG全般
本日の第500回新宿PWCは、3人チームスタンダードです。参加チーム、スイスドロー回戦にてスタートしました。
新スタンダード環境のチーム戦ということで新カードの話題があちこちから聞こえてきます!
オンラインペアリングはこちら
https://dl.dropboxusercontent.com/u/49164472/PL.html
なお、本日は記念すべき500回目の大会ということで、第三回戦終了後に全勝だったチームには、寿司職人がその場で握った寿司が振る舞われます!
(※)写真はイメージです
熱戦の模様はお寿司の様子などは、カバレッジにてこちらで随時更新していきます!
新スタンダード環境のチーム戦ということで新カードの話題があちこちから聞こえてきます!
オンラインペアリングはこちら
https://dl.dropboxusercontent.com/u/49164472/PL.html
なお、本日は記念すべき500回目の大会ということで、第三回戦終了後に全勝だったチームには、寿司職人がその場で握った寿司が振る舞われます!
(※)写真はイメージです
熱戦の模様はお寿司の様子などは、カバレッジにてこちらで随時更新していきます!
【日付確定】PWC第500回記念大会
2016年9月18日 TCG全般タイトルの日程につきまして、速報をTwitterでお知らせした限りでDiary Noteでの発表が後回しになってしまっておりました。大変申し訳ございません。
10月2日は既に様々な記念大会系が予定されておりましたので、そちらを避けて、10月10日(祝)を正式な開催日とさせて頂きます。
イベント内容は何も変わりません。
何かを握るのも(台風で市場が止まると危ないけど)変わっておりません。ぜひ皆様お誘い合わせの上ご来場のほどお願い申し上げます。
10月2日は既に様々な記念大会系が予定されておりましたので、そちらを避けて、10月10日(祝)を正式な開催日とさせて頂きます。
イベント内容は何も変わりません。
何かを握るのも(台風で市場が止まると危ないけど)変わっておりません。ぜひ皆様お誘い合わせの上ご来場のほどお願い申し上げます。
イベント名:PWC第500回記念大会
日程:2016年10月10日(祝)
会場:東京マルチメディア専門学校
フォーマット:3人チームスタンダード
日頃の感謝を込めた特別企画:
現在企画内容を詰め始めています。何かを捌くかもしれませんし3勝0敗チームのお昼ご飯に職人が何かを握ってくれるかもしれません。決まり次第おって告知させて頂きます。
PWC第500回記念大会について
2016年8月12日 TCG全般1999年に秋田県秋田市にて、そして2001年には神奈川県横浜市にてスタートしたPWCという草の根大会はいつの間にか年月を重ねまして今年で16年目(合計18年)となります。
こちらはそれら過去の記録を途中まで記載しているページです。
更新に全然手が回っておらず申し訳ありません。
http://mtgjapan.blog19.fc2.com/blog-entry-596.html
そして、タイトルとしてPWC◯◯回が付く大会は第500回目が見えて来ました。
以前はPTQ、日本選手権予選、Finals予選、国内GPTといったプレミアムトーナメントからは全てPWC◯◯回を外しておりましたので、これらを含めると開催数が正直何回目になっているかわかりませんが、まずは今年でちょうど節目を迎える形となります。
普段よりPWCにて遊んで頂いている皆様に改めてお礼申し上げます。
そこで、第500回記念大会を下記の日程で実施致します。
まだ詳細は決まりきっておりませんが、予定発表はなるべく早い方が参加予定も組みやすいかと思いますので、ぜひ皆さんお誘い合わせの上ご来場ご参加頂けますと幸いです。
※さっそくで申し訳ございません。既に予定済みの他イベントや催事と被っているというお話を伺いまして日程は変更される場合があります。近日中に再度発表させて頂きます。
こちらはそれら過去の記録を途中まで記載しているページです。
更新に全然手が回っておらず申し訳ありません。
http://mtgjapan.blog19.fc2.com/blog-entry-596.html
そして、タイトルとしてPWC◯◯回が付く大会は第500回目が見えて来ました。
以前はPTQ、日本選手権予選、Finals予選、国内GPTといったプレミアムトーナメントからは全てPWC◯◯回を外しておりましたので、これらを含めると開催数が正直何回目になっているかわかりませんが、まずは今年でちょうど節目を迎える形となります。
普段よりPWCにて遊んで頂いている皆様に改めてお礼申し上げます。
そこで、第500回記念大会を下記の日程で実施致します。
まだ詳細は決まりきっておりませんが、予定発表はなるべく早い方が参加予定も組みやすいかと思いますので、ぜひ皆さんお誘い合わせの上ご来場ご参加頂けますと幸いです。
※さっそくで申し訳ございません。既に予定済みの他イベントや催事と被っているというお話を伺いまして日程は変更される場合があります。近日中に再度発表させて頂きます。
イベント名:PWC第500回記念大会
日程:2016年10月2日(日)
会場:東京マルチメディア専門学校
フォーマット:3人チームスタンダード
日頃の感謝を込めた特別企画:
現在企画内容を詰め始めています。何かを捌くかもしれませんし3勝0敗チームのお昼ご飯に職人が何かを握ってくれるかもしれません。決まり次第おって告知させて頂きます。
【2016年度】第12期PWC優勝プレイマット
2016年6月4日 TCG全般
優勝者へ贈られるPWC協賛賞品は毎年度ごとに切り替わります。
Tシャツや大型スポーツタオル、ポロシャツなんてこともありましたが、去年度のプレイマットにご好評を頂きまして今年度もプレイマットです。
デザインを変えつつ2年連続でお贈りさせて頂くことになりました。
改めまして、PWC協賛大会では優勝特別賞品として数量限定(たぶん年間で60枚くらい)で2016年度も配布させて頂きます。
なお、PWC-JP.comのトップページにも鎮座しているこのプレイマットなのですが、制作が遅れてしまって4-5月のPWC協賛大会では配布ができておりません。
以下のリストにお名前のある方はお手数ですがPWC-JP.comにて告知されている大会にご参加される際にご一報頂けますと幸いです。
※一部の大会では優勝者とプレイマット獲得者が異なります。以下のリストに不備がありましたらその旨お知らせ下さい。
Tシャツや大型スポーツタオル、ポロシャツなんてこともありましたが、去年度のプレイマットにご好評を頂きまして今年度もプレイマットです。
デザインを変えつつ2年連続でお贈りさせて頂くことになりました。
改めまして、PWC協賛大会では優勝特別賞品として数量限定(たぶん年間で60枚くらい)で2016年度も配布させて頂きます。
なお、PWC-JP.comのトップページにも鎮座しているこのプレイマットなのですが、制作が遅れてしまって4-5月のPWC協賛大会では配布ができておりません。
以下のリストにお名前のある方はお手数ですがPWC-JP.comにて告知されている大会にご参加される際にご一報頂けますと幸いです。
※一部の大会では優勝者とプレイマット獲得者が異なります。以下のリストに不備がありましたらその旨お知らせ下さい。
【日付:会場:該当プレイヤー名】
4/9 : 横浜 : Iwazaki, Yuutaさん 【お渡し済み】
4/10 : 新宿 : Terada, Tadashiさん 【お渡し済み】
4/16 : 川崎 : Nakada, Ryoさん 【お渡し済み】
4/23 : 秋葉原 : Saida, Toshihiroさん
4/29 : 葛西 : Miyake Kyoheiさん 【お渡し済み】
4/30 : 町田 : Nakamichi Daisukeさん
5/1 : 東神奈川 :Shimizu, Naokiさん
5/14: 横浜 : PPTQ:Zhao, Tian Yuさん
5/15: 新宿 : Kato, Kensukeさん
5/21: 横浜 : Kurata, Shintaroさん
2016年度のPWCについて
2016年3月24日 TCG全般PWC-JP.comで告知されている2015年度の大会も間もなく終了となります。
そこで、2016年度と共にスタートする第12期のPWCポイントランキングについてお知らせ致します。
先日の記事で「ポリシー変更によりプレミアムイベントで他イベントの参加権利を配布することがNGとなった」ことをお伝えしました。
参加権利を配布する先が非認定大会でもNGというのはなかなかに衝撃的な変更点です(つまりMTGと無関係な何か、例えば温泉旅行プレゼントというのも無し)。
http://62655.diarynote.jp/201601230731467050/
このポリシー変更が年末発表・年始施行というタイミングでしたので、年度末に開催されるPWCC2016の参加権利の配布について混乱を招いてしまったことは大変申し訳ありません。
PWCC2016は晴れる屋さんのカバレッジチームにもご対応頂き、主催であるイエローサブマリンさんが対応され、また多くの方々にもご来場頂き例年以上の盛り上がりで無事に開催・閉幕致しました。
よろしければ以下カバレッジもぜひご覧下さい。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2560
さて、それでは「ポリシー変更によりプレミアムイベントで他イベントの参加権利を配布することがNGとなった」ままでシーズンがスタートする2016年度のPWCはどうなるのでしょうか。
PWCは?
PWC Championshipは?
PWCポイントランキングは?
ご安心下さい。
2016年度も自分の戦績を友人たちと一緒に楽しめるPWCポイントランキングも、そしてそれに付随する第12代目となるMr.PWCも、さらに1年間の総決算となるPWC Championship2017もすべて継続されます。
ただ、全ての基礎となるPWCは表記を変更させて頂きます。そして、イベントポリシーを順守するべく各イベントの内容を一部変更致します。
☆ PWC Championship 2017
【変更点:招待制イベントではなくなります】
つまりオープンイベントです。なお、以下で説明されるPWC協賛大会での上位入賞者やポイントランキング上位100名には参加費の割引チケットが配布されます。
具体的な割引額は主催店舗と後日決定されますが、デフォルトが10,000円→0円といったような「それ実質参加権利でしょ」という内容にはならないでしょう。半額程度が現実的だと思います。
この機会に「年始にMTGに復帰したばかりだけどPWCC出たい!」といった友人を誘い易くなれば嬉しいですね。
☆ PWCポイントランキング
【変更点:倍率変更がシーズンを通して導入されます】
大部分のPPTQではPWCポイントが配布されませんでした。これはPPTQ優勝者が以降のPPTQには参加できないがゆえ、PPTQに優勝していない人の方がポイントを多く貰えるという逆転現象を防ぐためです。これを「参加できない人のいるPPTQを1倍、誰でも参加のできるGPTや3人チーム戦を2倍」といったように倍率変更で対応します。
☆ PWC
【変更点:PWCC2017の参加権利は配布されません】
【変更点:大会タイトルにPWCという文字は表示されません】
【変更点:PWCが協賛させて頂く大会にポイントやプレイマットが配布されます】
ポリシー変更に従ってPWCでは他イベントの参加権利の配布は行われません。
また、プレミアイベントにおいて大会タイトルに本来の大会名(PPTQやGPT)以外の名称であるPWCを表示しません。
そして、PWCは店舗主催イベントに協賛させて頂く場合があります。これはGPのサイドイベントで様々な店舗や団体による協賛大会が開催されているのと同様で、協賛させて頂く場合にはその旨がPWC-JP.comにて告知されます。
2016年度からの変更点は以上です。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
今回の変更点は見方によっては苦肉の策であり、しかし新しい試みでもあり、大会の面白さや継続性を損なって1年早々で終わるかもしれませんが、わかりやすくシンプルな大会運営としてずっと続くかもしれません。
よろしければ少しだけ新しくなったPWCと共にまた1年間お付き合い頂けましたら幸いです。
そこで、2016年度と共にスタートする第12期のPWCポイントランキングについてお知らせ致します。
先日の記事で「ポリシー変更によりプレミアムイベントで他イベントの参加権利を配布することがNGとなった」ことをお伝えしました。
参加権利を配布する先が非認定大会でもNGというのはなかなかに衝撃的な変更点です(つまりMTGと無関係な何か、例えば温泉旅行プレゼントというのも無し)。
http://62655.diarynote.jp/201601230731467050/
このポリシー変更が年末発表・年始施行というタイミングでしたので、年度末に開催されるPWCC2016の参加権利の配布について混乱を招いてしまったことは大変申し訳ありません。
PWCC2016は晴れる屋さんのカバレッジチームにもご対応頂き、主催であるイエローサブマリンさんが対応され、また多くの方々にもご来場頂き例年以上の盛り上がりで無事に開催・閉幕致しました。
よろしければ以下カバレッジもぜひご覧下さい。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2560
さて、それでは「ポリシー変更によりプレミアムイベントで他イベントの参加権利を配布することがNGとなった」ままでシーズンがスタートする2016年度のPWCはどうなるのでしょうか。
PWCは?
PWC Championshipは?
PWCポイントランキングは?
ご安心下さい。
2016年度も自分の戦績を友人たちと一緒に楽しめるPWCポイントランキングも、そしてそれに付随する第12代目となるMr.PWCも、さらに1年間の総決算となるPWC Championship2017もすべて継続されます。
ただ、全ての基礎となるPWCは表記を変更させて頂きます。そして、イベントポリシーを順守するべく各イベントの内容を一部変更致します。
☆ PWC Championship 2017
【変更点:招待制イベントではなくなります】
つまりオープンイベントです。なお、以下で説明されるPWC協賛大会での上位入賞者やポイントランキング上位100名には参加費の割引チケットが配布されます。
具体的な割引額は主催店舗と後日決定されますが、デフォルトが10,000円→0円といったような「それ実質参加権利でしょ」という内容にはならないでしょう。半額程度が現実的だと思います。
この機会に「年始にMTGに復帰したばかりだけどPWCC出たい!」といった友人を誘い易くなれば嬉しいですね。
☆ PWCポイントランキング
【変更点:倍率変更がシーズンを通して導入されます】
大部分のPPTQではPWCポイントが配布されませんでした。これはPPTQ優勝者が以降のPPTQには参加できないがゆえ、PPTQに優勝していない人の方がポイントを多く貰えるという逆転現象を防ぐためです。これを「参加できない人のいるPPTQを1倍、誰でも参加のできるGPTや3人チーム戦を2倍」といったように倍率変更で対応します。
☆ PWC
【変更点:PWCC2017の参加権利は配布されません】
【変更点:大会タイトルにPWCという文字は表示されません】
【変更点:PWCが協賛させて頂く大会にポイントやプレイマットが配布されます】
ポリシー変更に従ってPWCでは他イベントの参加権利の配布は行われません。
また、プレミアイベントにおいて大会タイトルに本来の大会名(PPTQやGPT)以外の名称であるPWCを表示しません。
そして、PWCは店舗主催イベントに協賛させて頂く場合があります。これはGPのサイドイベントで様々な店舗や団体による協賛大会が開催されているのと同様で、協賛させて頂く場合にはその旨がPWC-JP.comにて告知されます。
2016年度からの変更点は以上です。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
今回の変更点は見方によっては苦肉の策であり、しかし新しい試みでもあり、大会の面白さや継続性を損なって1年早々で終わるかもしれませんが、わかりやすくシンプルな大会運営としてずっと続くかもしれません。
よろしければ少しだけ新しくなったPWCと共にまた1年間お付き合い頂けましたら幸いです。
第474回PWC兼GPT東京 カバレージ
2016年3月5日 ゲームいよいよ第11期PWCも本日が最終日!
ということはつまり、今期最もPWCで勝ったプレイヤー、ミスターPWCが決まる瞬間でもある。
現在ポイントレースのトップを走っているのは、なんと現ミスターPWC、三宅恭平だ。534ポイントを稼ぎ、2位のプレイヤーと35ポイント差をつけてレースを牽引している。
三宅の持ち味である安定感は今年も健在で、常に好成績を残し続けてのこの点数はさすがミスターだ。
そしてそんな三宅の背中を追うのは、ご存知9代目ミスターPWCの中道大輔だ。所持しているPWCポイントは499。追いかけるには少し遠い…と他のプレイヤーならば思ってしまうところだが、その座を狙うのが中道となれば、話は少し変わって来る。
自身がミスターに輝いた第9期PWC。最終日で梁瀬要との30点のビハインドがあった中道は、予選ラウンドを全勝で通過し、準々決勝を勝利して、見事ミスターPWCに輝いたのだ。
30点を逆転した中道にとって、35点も変わらない…ということはないだろうが、土壇場で勝負強い中道なだけに、大逆転を期待せずにはいられない。
果たしてリードを保った三宅が連続でミスターPWCの座を射止めるのか、中道が阻止するのか。
今日、明らかとなる。
【Round1 三宅恭平VS大井雅貴】
http://62655.diarynote.jp/201603051247592976/
【Round3 瀧村和幸VS佐藤健治】
http://62655.diarynote.jp/201603051431086314/
【Round5 中道大輔VS仲田涼】
http://62655.diarynote.jp/201603051617369540/
【準々決勝 中道大輔VS松下純也】
http://62655.diarynote.jp/201603051911334652/
ということはつまり、今期最もPWCで勝ったプレイヤー、ミスターPWCが決まる瞬間でもある。
現在ポイントレースのトップを走っているのは、なんと現ミスターPWC、三宅恭平だ。534ポイントを稼ぎ、2位のプレイヤーと35ポイント差をつけてレースを牽引している。
三宅の持ち味である安定感は今年も健在で、常に好成績を残し続けてのこの点数はさすがミスターだ。
そしてそんな三宅の背中を追うのは、ご存知9代目ミスターPWCの中道大輔だ。所持しているPWCポイントは499。追いかけるには少し遠い…と他のプレイヤーならば思ってしまうところだが、その座を狙うのが中道となれば、話は少し変わって来る。
自身がミスターに輝いた第9期PWC。最終日で梁瀬要との30点のビハインドがあった中道は、予選ラウンドを全勝で通過し、準々決勝を勝利して、見事ミスターPWCに輝いたのだ。
30点を逆転した中道にとって、35点も変わらない…ということはないだろうが、土壇場で勝負強い中道なだけに、大逆転を期待せずにはいられない。
果たしてリードを保った三宅が連続でミスターPWCの座を射止めるのか、中道が阻止するのか。
今日、明らかとなる。
【Round1 三宅恭平VS大井雅貴】
http://62655.diarynote.jp/201603051247592976/
【Round3 瀧村和幸VS佐藤健治】
http://62655.diarynote.jp/201603051431086314/
【Round5 中道大輔VS仲田涼】
http://62655.diarynote.jp/201603051617369540/
【準々決勝 中道大輔VS松下純也】
http://62655.diarynote.jp/201603051911334652/
準々決勝 中道大輔VS松下純也
2016年3月4日 ゲーム
By Yuya Hosokawa
第11期PWCポイントレース最終日。35ポイント差をつけてポールポジションだった三宅恭平は、0-2スタートながらもそこから5連勝し、30点を獲得した。
これにより65点となった三宅と中道のポイント差。普通ならば三宅のミスターPWCが、決勝ラウンドを前に決まっているところだった。
中道が、この決勝ラウンドのテーブルに着いていなければ。
現在中道は5-1-1でトップ8に残っている。順位に応じてボーナスが得られる決勝ラウンドは、中道が大量にポイントを獲得するチャンスだ。優勝すればボーナスだけで40ポイント。それまでの勝ち点もきちんと乗るため、勿論逆転出来る。
優勝はハードルが高い。それならば4位の場合はどうだろうか?計算したら54点。足りない。
準決勝も勝ち、2位ならばどうか?得られるポイントは64点。
二人の差は65点。
得られるポイントは、64点。
つまり、中道にとってミスターPWCになるためには、優勝するしかないのだ。
優勝すればミスターPWC。
2年前を超える奇跡を、中道は起こさなければならない。
まずは関東の強豪、松下純也を。
松下純也はトーナメントの上位でゲームをしている姿を見たことがあるという方も多いのではないだろうか。BIG MAGIC Openでもトップ8に残った経験があり、スタンダードフォーマットには一家言あるはずだ。
相手にとって不足なし。
中道。絶対に負けられない戦いに挑む。
GAME 1
《燃えがらの林間地/Cinder Glade(BFZ)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》というスタートの松下に対し、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》から2ターン目に《強迫/Duress(M14)》を打つ中道。手札にある唯一の呪文である《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。
だが中道に異変が訪れる。土地が2枚のまま止まってしまったのだ。松下は《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をもう一度使い変身させると、攻撃して4マナを立ててターンを終える。
《集合した中隊/Collected Company(DTK)》には《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせるも、未だに土地が引けない中道。
松下は打ち消された《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》でもう一度使い、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り込む。
未だに土地を引けない中道は、ディスカードフェイズに入る代わりに第二ゲームに移ることにした。
松下1-0中道
GAME 2
今度は5枚の土地と2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という、先ほどのゲームとは対照的な7枚。嫌な予感を憶えていたであろう中道は、それでもこの手札をキープすることに決めた。
この《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》が松下の《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》で即座に対処されてしまうと、少し苦しい顔。
だがここで中道のドローが《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》。すぐにこれを唱え、手札を補充する。
松下の《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を《焙り焼き/Roast(DTK)》で処理し、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすると、残りの手札は全て土地の中道。祈りながらターンを返す。
松下がプレイした《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》を送り込み、続くターンに松下は2枚目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を唱える。
ここに中道が《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせると、松下からも《払拭/Dispel(BFZ)》が。一度これを解決させ、中道は《集合した中隊/Collected Company(DTK)》のスタック中に更に《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。
《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は解決する。ライブラリーのトップからは《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が松下のコントロール下に現れ、更に松下は《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》をキャストし、長期戦に備える。
一見絶体絶命だが、中道には策があった。《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で手に入れていたのだ。これで《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を奪い、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》の忠誠値を落としにかかる。
松下はドローして《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》で攻撃すると、変異をキャスト。《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》を墓地から使い、奪われた《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を除去。
そしてこの変異が、中道にとっての癌となった。
逆転の一手として中道が用意したのは《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》と、そして《光輝の炎/Radiant Flames(BFZ)》。変異の正体は、《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》。
これにより《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》でゾンビトークンを出すプランもなくなってしまった中道。
《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が盤面をなんとか支えるも、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》を2体めくると、中道を守るものは12枚並んだ土地だけとなった。
松下2-0中道
松下Win!
そしてこの瞬間、三宅恭平が二年連続のミスターPWCとなった。
第11期PWCポイントレース最終日。35ポイント差をつけてポールポジションだった三宅恭平は、0-2スタートながらもそこから5連勝し、30点を獲得した。
これにより65点となった三宅と中道のポイント差。普通ならば三宅のミスターPWCが、決勝ラウンドを前に決まっているところだった。
中道が、この決勝ラウンドのテーブルに着いていなければ。
現在中道は5-1-1でトップ8に残っている。順位に応じてボーナスが得られる決勝ラウンドは、中道が大量にポイントを獲得するチャンスだ。優勝すればボーナスだけで40ポイント。それまでの勝ち点もきちんと乗るため、勿論逆転出来る。
優勝はハードルが高い。それならば4位の場合はどうだろうか?計算したら54点。足りない。
準決勝も勝ち、2位ならばどうか?得られるポイントは64点。
二人の差は65点。
得られるポイントは、64点。
つまり、中道にとってミスターPWCになるためには、優勝するしかないのだ。
優勝すればミスターPWC。
2年前を超える奇跡を、中道は起こさなければならない。
まずは関東の強豪、松下純也を。
松下純也はトーナメントの上位でゲームをしている姿を見たことがあるという方も多いのではないだろうか。BIG MAGIC Openでもトップ8に残った経験があり、スタンダードフォーマットには一家言あるはずだ。
相手にとって不足なし。
中道。絶対に負けられない戦いに挑む。
GAME 1
《燃えがらの林間地/Cinder Glade(BFZ)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》というスタートの松下に対し、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》から2ターン目に《強迫/Duress(M14)》を打つ中道。手札にある唯一の呪文である《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。
だが中道に異変が訪れる。土地が2枚のまま止まってしまったのだ。松下は《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をもう一度使い変身させると、攻撃して4マナを立ててターンを終える。
《集合した中隊/Collected Company(DTK)》には《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせるも、未だに土地が引けない中道。
松下は打ち消された《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》でもう一度使い、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》と《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を送り込む。
未だに土地を引けない中道は、ディスカードフェイズに入る代わりに第二ゲームに移ることにした。
松下1-0中道
GAME 2
今度は5枚の土地と2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という、先ほどのゲームとは対照的な7枚。嫌な予感を憶えていたであろう中道は、それでもこの手札をキープすることに決めた。
この《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》が松下の《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》で即座に対処されてしまうと、少し苦しい顔。
だがここで中道のドローが《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》。すぐにこれを唱え、手札を補充する。
松下の《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を《焙り焼き/Roast(DTK)》で処理し、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすると、残りの手札は全て土地の中道。祈りながらターンを返す。
松下がプレイした《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》を送り込み、続くターンに松下は2枚目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を唱える。
ここに中道が《払拭/Dispel(BFZ)》を合わせると、松下からも《払拭/Dispel(BFZ)》が。一度これを解決させ、中道は《集合した中隊/Collected Company(DTK)》のスタック中に更に《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。
《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は解決する。ライブラリーのトップからは《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が松下のコントロール下に現れ、更に松下は《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》をキャストし、長期戦に備える。
一見絶体絶命だが、中道には策があった。《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で手に入れていたのだ。これで《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を奪い、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》の忠誠値を落としにかかる。
松下はドローして《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》で攻撃すると、変異をキャスト。《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》を墓地から使い、奪われた《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を除去。
そしてこの変異が、中道にとっての癌となった。
逆転の一手として中道が用意したのは《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》と、そして《光輝の炎/Radiant Flames(BFZ)》。変異の正体は、《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》。
これにより《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》でゾンビトークンを出すプランもなくなってしまった中道。
《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》と《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》が盤面をなんとか支えるも、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》を2体めくると、中道を守るものは12枚並んだ土地だけとなった。
松下2-0中道
松下Win!
そしてこの瞬間、三宅恭平が二年連続のミスターPWCとなった。
Round5 中道大輔VS仲田涼
2016年3月4日 ゲーム
By Yuya Hosokawa
有言実行の男、中道大輔は三宅との35ポイント差を逆転すべく、今日も全勝街道をひた走る。
中道は今年も例年通り好調だ。PPTQの決勝で友人と当たり、「もし今日勝ってしまったら明日のPWCに参加出来ないからトスします」と言って勝ちを譲り、翌日に本当に優勝してしまうという離れ業をやってのけた。RPTQでもトップ8に残り、惜しくもプロツアーの権利を得ることはできなかったが、中道はその構築力とプレイングが確かなものであることを、改めて示してくれた。
勝てば勝つほど相手が強くなるのはトーナメントの常。そしてこのラウンドで立ちはだかったのは、文句無しの強豪だ。
反対側に座るは、グランプリ静岡チャンピオン、仲田涼。
近頃は多忙ゆえにマジックが出来ていなかったようだが、それでもここまでの成績は4-0。さすがグランプリチャンピオンだ。今日は緑赤エルドラージランプを使用している。
そしてランプを使用していることを知っている中道は、仲田とも知人であるため、苦い表情を浮かべながら軽口を飛ばす。
「ランプ相手は運、運、運。頼む~」
そして祈るようにダイスを振る。是が非でも先手が欲しい中道、再びつぶやく。
「先手欲しい~」
だが意地悪な神様は、仲田に先手をもたらした。
GAME 1
マリガンスタートとなった仲田は《森/Forest》が1枚しかないものの2枚目の土地さえ引けば回る初手を熟考の末キープした。占術で見えた《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》をそのまま積み、、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を唱える。返す刀で中道が放った《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》には目もくれず、《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》でまずは土地を確保。
中道は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で捨てるカードに大いに悩み、結果選んだのは《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を戦場に送ってターンをパスする。
《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を唱えてそのまま追加の《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》とマナを伸ばし続ける仲田に、中道は《強迫/Duress(M14)》を打ち込む。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》、《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》、《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》という3枚から《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を抜き去り、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で処理と、完璧な対応。
更に続くターンに手札が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》のみとなった仲田に《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》から《強迫/Duress(M14)》を打ち、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》にも《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を浴びせる。この間、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》がトークンを生み出し続け、中道の押せ押せモードに。
このままではあっという間に《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とモンクの群れに飲み込まれてしまう仲田。ここでドローしたのは《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして祈るようにめくった3枚の中には《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》!
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークン3体が戦場から消える。
だが次なる脅威として中道がプレイしたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。再び仲田はトップデッキを強いられる。
仲田のドローはまたしても《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして開示したのは――《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。一見するとハズレだが、そうではなかった。続けて《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を生け贄に捧げると、そこには《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》の姿が。アンタップしている土地は6枚。そのうち1枚は今プレイした《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。ぴったり7マナだ。
《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》で中道の唯一の赤マナを奪うと、《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》で《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をサーチする。
赤マナか除去さえ引かれなければまさかの大逆転。
だったのだが。
中道は落ち着いて《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。
そして2枚を決めるまでもなく《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を開示したのだった。
中道1-0仲田
GAME 2
今度は無事に7枚でゲームをスタート出来た仲田だったが、中道の《強迫/Duress(M14)》に襲われる。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》があるために1ターン目にあえてプレイしなかった《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》を抜き取られてしまう。
《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》には《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》、2枚目の《強迫/Duress(M14)》で《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を捨てさせながら《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と、ゲームは早くも中道のペース。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は変身し、仲田の《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》もきちんと6枚目の土地をセットする前に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で焼き払う。
と、ここまで完璧な動きの中道だったが、今回は仲田に分があった。中道は仲田のカードに対処してはいたものの、クロックが一切なかったのだ。
《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》に《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、おかわりにも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》にも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》。さばくたびに中道の手札は減っていく。
ようやく《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を引き込むも、仲田の戦場には既に墓地から戻った《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》。
オーバーキル気味の《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の土地と《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を食らいながら仲田の配下に加わると、中道は第3ゲームにすべてを託すことに決めた。
中道1-1仲田
GAME 3
このゲーム初めての先手となった中道だが、先に動いたのは仲田。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》の返しで中道は《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイする。
3ターン目に《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》を唱える事が出来た仲田は、4マナを立ててターンを返してきた中道に対して、大いに悩む。
たくさんの選択肢がある中から仲田が選んだのは《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》。少考の末に中道はこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》で打ち消す。更に《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を処理し、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークンで一気にダメージを与え始める。
仲田は前のターンに温存していた《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》をプレイし、マイナス能力を起動。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をトークンごと焼き払う。《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》は2枚目の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処されるも、《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》は無事戦場に降り立ち、そのまま変身する。
更に《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》が《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》をめくり、次のターンのアクションを中道に教えた。
この《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》は《強迫/Duress(M14)》で抜くものの、仲田の公開した手札には《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の姿。
そして予告となった先発《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を追放する。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイして逆転に一縷の望みを賭けるも、仲田のドローは《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の二度目の攻撃が、中道のライフとライブラリーを削り取った。
中道1-2仲田
有言実行の男、中道大輔は三宅との35ポイント差を逆転すべく、今日も全勝街道をひた走る。
中道は今年も例年通り好調だ。PPTQの決勝で友人と当たり、「もし今日勝ってしまったら明日のPWCに参加出来ないからトスします」と言って勝ちを譲り、翌日に本当に優勝してしまうという離れ業をやってのけた。RPTQでもトップ8に残り、惜しくもプロツアーの権利を得ることはできなかったが、中道はその構築力とプレイングが確かなものであることを、改めて示してくれた。
勝てば勝つほど相手が強くなるのはトーナメントの常。そしてこのラウンドで立ちはだかったのは、文句無しの強豪だ。
反対側に座るは、グランプリ静岡チャンピオン、仲田涼。
近頃は多忙ゆえにマジックが出来ていなかったようだが、それでもここまでの成績は4-0。さすがグランプリチャンピオンだ。今日は緑赤エルドラージランプを使用している。
そしてランプを使用していることを知っている中道は、仲田とも知人であるため、苦い表情を浮かべながら軽口を飛ばす。
「ランプ相手は運、運、運。頼む~」
そして祈るようにダイスを振る。是が非でも先手が欲しい中道、再びつぶやく。
「先手欲しい~」
だが意地悪な神様は、仲田に先手をもたらした。
GAME 1
マリガンスタートとなった仲田は《森/Forest》が1枚しかないものの2枚目の土地さえ引けば回る初手を熟考の末キープした。占術で見えた《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》をそのまま積み、、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を唱える。返す刀で中道が放った《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》には目もくれず、《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》でまずは土地を確保。
中道は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で捨てるカードに大いに悩み、結果選んだのは《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を戦場に送ってターンをパスする。
《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を唱えてそのまま追加の《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》とマナを伸ばし続ける仲田に、中道は《強迫/Duress(M14)》を打ち込む。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》、《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》、《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》という3枚から《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を抜き去り、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で処理と、完璧な対応。
更に続くターンに手札が《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》のみとなった仲田に《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》から《強迫/Duress(M14)》を打ち、《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》にも《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を浴びせる。この間、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》がトークンを生み出し続け、中道の押せ押せモードに。
このままではあっという間に《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とモンクの群れに飲み込まれてしまう仲田。ここでドローしたのは《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして祈るようにめくった3枚の中には《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》!
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークン3体が戦場から消える。
だが次なる脅威として中道がプレイしたのは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》。再び仲田はトップデッキを強いられる。
仲田のドローはまたしても《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》。そして開示したのは――《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。一見するとハズレだが、そうではなかった。続けて《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を生け贄に捧げると、そこには《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》の姿が。アンタップしている土地は6枚。そのうち1枚は今プレイした《見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Gods(BFZ)》。ぴったり7マナだ。
《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》で中道の唯一の赤マナを奪うと、《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin(BFZ)》で《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をサーチする。
赤マナか除去さえ引かれなければまさかの大逆転。
だったのだが。
中道は落ち着いて《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱える。
そして2枚を決めるまでもなく《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を開示したのだった。
中道1-0仲田
GAME 2
今度は無事に7枚でゲームをスタート出来た仲田だったが、中道の《強迫/Duress(M14)》に襲われる。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》があるために1ターン目にあえてプレイしなかった《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》を抜き取られてしまう。
《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》には《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》、2枚目の《強迫/Duress(M14)》で《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》を捨てさせながら《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と、ゲームは早くも中道のペース。
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は変身し、仲田の《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》もきちんと6枚目の土地をセットする前に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》で焼き払う。
と、ここまで完璧な動きの中道だったが、今回は仲田に分があった。中道は仲田のカードに対処してはいたものの、クロックが一切なかったのだ。
《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》に《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、おかわりにも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》にも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》。さばくたびに中道の手札は減っていく。
ようやく《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を引き込むも、仲田の戦場には既に墓地から戻った《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》。
オーバーキル気味の《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の土地と《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を食らいながら仲田の配下に加わると、中道は第3ゲームにすべてを託すことに決めた。
中道1-1仲田
GAME 3
このゲーム初めての先手となった中道だが、先に動いたのは仲田。《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》の返しで中道は《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイする。
3ターン目に《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》を唱える事が出来た仲田は、4マナを立ててターンを返してきた中道に対して、大いに悩む。
たくさんの選択肢がある中から仲田が選んだのは《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》。少考の末に中道はこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》で打ち消す。更に《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》を処理し、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とトークンで一気にダメージを与え始める。
仲田は前のターンに温存していた《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》をプレイし、マイナス能力を起動。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をトークンごと焼き払う。《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》は2枚目の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処されるも、《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》は無事戦場に降り立ち、そのまま変身する。
更に《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》が《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》をめくり、次のターンのアクションを中道に教えた。
この《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》は《強迫/Duress(M14)》で抜くものの、仲田の公開した手札には《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の姿。
そして予告となった先発《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が中道の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を追放する。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をプレイして逆転に一縷の望みを賭けるも、仲田のドローは《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》の二度目の攻撃が、中道のライフとライブラリーを削り取った。
中道1-2仲田
Round3 瀧村和幸VS佐藤健治
2016年3月4日 ゲーム
By Yuya Hosokawa
既に1敗を喫し、後がない戦いを早くも強いられてしまった二人が、フィーチャーテーブルに座る。
まずは説明不要のこの男。BIG MAGIC所属プロ、プロツアーチャンプでプラチナレベルプロの瀧村和幸。コンボデッキを好む瀧村は、勿論4色ラリーを携えてトーナメントに参加している。
そんな瀧村と対峙するのは佐藤健治。PWCの常連であり、BIG MAGIC Openで優勝経験したこともある強豪だ。スタンダードは最も得意なフォーマットだろう。大会の上位に名を連ねている事が多い。
BIG MAGICに由縁のある二人が、PWCで火花を散らす。
GAME 1
《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》と《平地/Plains》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》というバントカンパニーを思わせる初動の佐藤。
対して瀧村は《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》で《沼/Swamp》をサーチしつつ、《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出す。
佐藤は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をバウンスし、変異クリーチャーを呼び、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》をコントロールするのみの瀧村を攻め立てる。
毎ターンフェッチランドでデッキを圧縮する瀧村だが、ここまでのドローは全て土地。手札には2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。
そしてこのターンでも土地を引いた瀧村。3枚しかない墓地を見やり、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイして、なんと2枚目の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を唱える。これにより次のターンの変身を確定させつつ、ライフを13に上げるという絶妙なプレイングだ。場のクロックは現在6点で、ここでの1点ゲインで13になるのは非常に大きい。
だが佐藤の猛攻を防ぐには、戦場にも手札にも、クリーチャーが足りない。
残り7となった返しで引き込んだ《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で寝かされると、《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》を含めた総攻撃を耐える事は出来なかった。
佐藤1-0瀧村
GAME 2
2枚の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》に《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》という微妙な手札に悩む瀧村。先手という事もありこれをキープすると思われたが、瀧村はこの手札をマリガンする。
ゲームは瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で幕を開けた。
続けて《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》を呼び出した瀧村は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を起動し、手札に《集合した中隊/Collected Company(DTK)》と《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を残し、《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》をディスカード。
1度の起動は許したものの、《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を戦場に出していた佐藤は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を処理する。
迎えた4ターン目。《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持つ瀧村は佐藤の立たせる《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(M15)》に視線を落とす。勿論考えているのは、《払拭/Dispel(BFZ)》を構えているのかどうか、だ。
《神聖なる月光/Hallowed Moonlight(ORI)》の可能性も考えてメインで《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を打つことにした瀧村。佐藤の手札には《払拭/Dispel(BFZ)》がなく、これは解決され、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》が戦場に加わる。
ドローゴーの佐藤に対して瀧村は《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》のみで攻撃を行う。スルーを見送った後、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と並べる。
勿論佐藤の手札には《集合した中隊/Collected Company(DTK)》がある。だがめくれたのは表で出るには寂しい《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》。
《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対処しつつ5点クロックを作り上げるも、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》を擁する滝村のライフは見た目よりもずっとある。
ブロッカーとして佐藤が立てた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》を《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスすると、ライフレースは一気に瀧村が優勢に。
そして佐藤がフルタップで《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を展開した隙に、瀧村は《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》で残りのライフを全て削り切った。
佐藤1-1瀧村
GAME 3
後手の瀧村が《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出し、早速起動するスタート。タップインにより遅れた佐藤の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスする。
3枚目の土地を引くことの出来た佐藤は、こちらも《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を手札に送り返す。
ならばと今度は手札を攻める瀧村。《強迫/Duress(M14)》で《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。そして続くターンには《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と展開。
戦場の寂しい佐藤はドローし、とりあえずクリーチャーを展開――することなく、4マナを立ててターンを終了する。ということは、《強迫/Duress(M14)》で見た時はなかったはずのあのカードがあるのだろう。
勿論それを理解している瀧村。まず《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を変身させると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》のみで攻撃を行う。佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》をライブラリーから引き連れる。瀧村は《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が手札に戻るのを嫌い、自ら生け贄に捧げる、そして手札から2枚目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》をキャスト。
佐藤はカードを引き、またしてもターンエンド。
この構えに対してまず《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》のマイナス能力で《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を対象に取る瀧村。《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》で攻撃し、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を佐藤が唱えたところにスタックして、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》2枚と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げて《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》。2ドローで《払拭/Dispel(BFZ)》を引きに行くプレイだ。
だが願いは叶わず、佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は許可される。戦場に現れたのは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。瀧村はホッとしたはずだ。
佐藤が3回目のドロー、ゴーをするまでは。
考えを巡らせるものの、瀧村は果敢に攻撃する。3回目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》の攻撃に、3回目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が合わせられる。《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》が現れ、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》がチャンプブロックに向かう。
今回は瀧村も《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持っていた。戦闘後に唱え、《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を場に出す。
佐藤は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》で《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を退けると、《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》をプレイ。気付けば3枚の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》により瀧村は押される側となっていた。
と思ったが矢先、瀧村が動く。
ターン終了時に《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げ、《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》をX=2で打つ。これで《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》とトークンは佐藤を守れない。
そして3枚目の《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》がブロッカーを排除すると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》は佐藤のライフを一瞬で上回った。
佐藤1-2瀧村
瀧村Win!
既に1敗を喫し、後がない戦いを早くも強いられてしまった二人が、フィーチャーテーブルに座る。
まずは説明不要のこの男。BIG MAGIC所属プロ、プロツアーチャンプでプラチナレベルプロの瀧村和幸。コンボデッキを好む瀧村は、勿論4色ラリーを携えてトーナメントに参加している。
そんな瀧村と対峙するのは佐藤健治。PWCの常連であり、BIG MAGIC Openで優勝経験したこともある強豪だ。スタンダードは最も得意なフォーマットだろう。大会の上位に名を連ねている事が多い。
BIG MAGICに由縁のある二人が、PWCで火花を散らす。
GAME 1
《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》と《平地/Plains》から《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》というバントカンパニーを思わせる初動の佐藤。
対して瀧村は《進化する未開地/Evolving Wilds(DKA)》で《沼/Swamp》をサーチしつつ、《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出す。
佐藤は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をバウンスし、変異クリーチャーを呼び、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》をコントロールするのみの瀧村を攻め立てる。
毎ターンフェッチランドでデッキを圧縮する瀧村だが、ここまでのドローは全て土地。手札には2枚の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。
そしてこのターンでも土地を引いた瀧村。3枚しかない墓地を見やり、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイして、なんと2枚目の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を唱える。これにより次のターンの変身を確定させつつ、ライフを13に上げるという絶妙なプレイングだ。場のクロックは現在6点で、ここでの1点ゲインで13になるのは非常に大きい。
だが佐藤の猛攻を防ぐには、戦場にも手札にも、クリーチャーが足りない。
残り7となった返しで引き込んだ《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が《跳ねる混成体/Bounding Krasis(ORI)》で寝かされると、《伐採地の滝/Lumbering Falls(BFZ)》を含めた総攻撃を耐える事は出来なかった。
佐藤1-0瀧村
GAME 2
2枚の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》に《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》という微妙な手札に悩む瀧村。先手という事もありこれをキープすると思われたが、瀧村はこの手札をマリガンする。
ゲームは瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》で幕を開けた。
続けて《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》を呼び出した瀧村は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を起動し、手札に《集合した中隊/Collected Company(DTK)》と《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を残し、《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》をディスカード。
1度の起動は許したものの、《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》を戦場に出していた佐藤は《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を処理する。
迎えた4ターン目。《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持つ瀧村は佐藤の立たせる《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(M15)》に視線を落とす。勿論考えているのは、《払拭/Dispel(BFZ)》を構えているのかどうか、だ。
《神聖なる月光/Hallowed Moonlight(ORI)》の可能性も考えてメインで《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を打つことにした瀧村。佐藤の手札には《払拭/Dispel(BFZ)》がなく、これは解決され、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》が戦場に加わる。
ドローゴーの佐藤に対して瀧村は《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》のみで攻撃を行う。スルーを見送った後、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と並べる。
勿論佐藤の手札には《集合した中隊/Collected Company(DTK)》がある。だがめくれたのは表で出るには寂しい《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》。
《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》で《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対処しつつ5点クロックを作り上げるも、《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》と《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim(OGW)》を擁する滝村のライフは見た目よりもずっとある。
ブロッカーとして佐藤が立てた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》を《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスすると、ライフレースは一気に瀧村が優勢に。
そして佐藤がフルタップで《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を展開した隙に、瀧村は《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》で残りのライフを全て削り切った。
佐藤1-1瀧村
GAME 3
後手の瀧村が《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を呼び出し、早速起動するスタート。タップインにより遅れた佐藤の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》でバウンスする。
3枚目の土地を引くことの出来た佐藤は、こちらも《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》で瀧村の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を手札に送り返す。
ならばと今度は手札を攻める瀧村。《強迫/Duress(M14)》で《ドロモカの命令/Dromoka’s Command(DTK)》を抜き取る。そして続くターンには《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》と展開。
戦場の寂しい佐藤はドローし、とりあえずクリーチャーを展開――することなく、4マナを立ててターンを終了する。ということは、《強迫/Duress(M14)》で見た時はなかったはずのあのカードがあるのだろう。
勿論それを理解している瀧村。まず《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を変身させると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》のみで攻撃を行う。佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》をライブラリーから引き連れる。瀧村は《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》が手札に戻るのを嫌い、自ら生け贄に捧げる、そして手札から2枚目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》をキャスト。
佐藤はカードを引き、またしてもターンエンド。
この構えに対してまず《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》のマイナス能力で《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》を対象に取る瀧村。《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》で攻撃し、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を佐藤が唱えたところにスタックして、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》2枚と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げて《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》。2ドローで《払拭/Dispel(BFZ)》を引きに行くプレイだ。
だが願いは叶わず、佐藤の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》は許可される。戦場に現れたのは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》のみ。瀧村はホッとしたはずだ。
佐藤が3回目のドロー、ゴーをするまでは。
考えを巡らせるものの、瀧村は果敢に攻撃する。3回目の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》の攻撃に、3回目の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》が合わせられる。《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》と《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》が現れ、《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》がチャンプブロックに向かう。
今回は瀧村も《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を持っていた。戦闘後に唱え、《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を場に出す。
佐藤は《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》で《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》を退けると、《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》をプレイ。気付けば3枚の《集合した中隊/Collected Company(DTK)》により瀧村は押される側となっていた。
と思ったが矢先、瀧村が動く。
ターン終了時に《シディシの信者/Sidisi’s Faithful(DTK)》と《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》を生け贄に捧げ、《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》をX=2で打つ。これで《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》とトークンは佐藤を守れない。
そして3枚目の《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》がブロッカーを排除すると、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ONS)》は佐藤のライフを一瞬で上回った。
佐藤1-2瀧村
瀧村Win!
Round1 三宅恭平VS大井雅貴
2016年3月4日 ゲーム
By Yuya Hosokawa
早速第一回戦でフィーチャーマッチに呼ばれたのは、今期ミスターPWCにして、なんと現在のPWCポイントレースで首位を走る三宅恭平だ。
三宅といえば安定して好成績を出し続けているプレイヤーで、その安定感には定評がある。この最終日に大量リードを迎えていても、ただ勝ち星を積み上げ続けるはずだ。
そんな三宅と対峙するのはPWCの強豪、大井雅貴だ。
昨年のPWCチャンピオンシップでもトップ8に入った大井は、PWCに参加するプレイヤーならば誰もが一度は目にしたことがあるだろう。今期も調子は良く、ポイントレースは9位だ。
三宅と大井はとても親しい間柄で、友人として三宅に是非ともミスターPWCになってほしいと思っているはず。だが真剣勝負の場では友人すら、刃を交えなければならない。
大井が、文字通り巨大な壁となって三宅の前に立ちはだかる。
GAME 1
先手の大井はダブルマリガンながら2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という好スタートを切る。更にこれが除去されることなく、まずは1度目のルーターで手札を整える。
一方の三宅はタップインと後手が重なり、3ターン目にようやく《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を戦場に呼び出す。
手札の少ない大井だが、動きは完璧だ。まずは3枚目のフェッチランドを起動して《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》の変身を行うと、捨てたばかりの《焙り焼き/Roast(DTK)》を墓地から使い三宅の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を焼く。続くターンの放浪する森林には《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を合わせる。
更に《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を追加。無表情の三宅だが、胸中穏やかではないだろう。
次の《放浪する森林/Woodland Wanderer(BFZ)》も《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処した大井。三宅の手から飛び出してきた《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》をゾンビトークンで受け止めると、ドローをし、思案に耽る。
ここまでゲームを有利に進めていて忘れかけていたが、初手はわずか5枚。手札には2枚の《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》のみなのだ。
《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》に対して墓地の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使うか悩む大井。三宅の立たせている《大草原の川/Prairie Stream(BFZ)》が、《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》を脳裏に映させる。
それでも大井は《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を唱える選択を取った。三宅の手札から《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》は――なかった。
《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》で守りを固める三宅に対し、《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を引いた大井はフルアタックを敢行する。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》をブロックした《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》にこれを打ち込むが、三宅が引き込んでいたのは《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》!《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》は生き残り、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》は墓地に置かれてしまう。
一気に劣勢となってしまった大井。変異を唱えて三宅が守りを強化する間、2ターン連続で土地を引き続ける。大井が優位な点は、ライフのみだ。現時点で大井のライフは29で、三宅は6。だがこの6点は果てしなく遠い。大井もそう思っていただろう。
《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を引くまでは。
戦場には7枚の土地と《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》。まずは《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使いまわし、三宅のライフを4とする。
この《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》は《焙り焼き/Roast(DTK)》で除去されてしまうものの、手札に戻った《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で三宅のライフは2。
そして《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》が、最後のブロッカーを排除した。
大井1-0三宅
GAME 2
獅子奮迅の活躍を見せた《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を、今度は三宅がキャストする。が、大井は即座に《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》をここに打ち込む。
3ターン目にはお互いにアクションがなかったが、大井は《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をきちんと構えている。だがここで三宅がプレイしたのは《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(BFZ)》。手札に除去のない大井は、僅かに眉を動かす。
三宅はひたすらに《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をケアして動く。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》を打ち、これがカウンターされるのを受け止め、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》。《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》には決して手を伸ばさない。
大井が《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打ち《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》を除去して2マナしか残っていないところに三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》を呼び出し、大井がこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》でカウンターしようとすると、狙い澄ました《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》が突き刺さる。
そして追い打ちをかけるように三宅の手札から現れる2枚目の《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》。
《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》でも除去はなく、《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》を連打しても対処出来ない。その間にどんどんと量産されていく5/5飛行のドラゴン。
増えていくドラゴンには豊潤な手札でも対処出来ない。
次のターンにライフが0になることを悟った大井は、「負けました」と丁寧に告げた。
大井1-1三宅
GAME 3
ここまで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を2ターン目に唱えたプレイヤーがそのままゲームに勝利している。
そして大井は、先手2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすることが出来た。そしてこの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対して三宅は除去を打てない。
盤面に脅威の出てこない三宅に対し、大井は手札を攻め立てる。《強迫/Duress(M14)》で《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を抜き取ると、続けて《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》で《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》、《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》という3枚から後者をリムーブする。
力なくドロー、セット、ゴーを繰り返す三宅を尻目に《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》で手札を補充した大井は《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を唱え、エンジン全開だ。
ただひとつの不安要素は、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打つための白マナがないということだけだ。
《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》に目もくれず、墓地の《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をもう一度使用する。5枚目の土地は引くものの、白マナには巡りあえず。三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》の2枚目をプレイし、ライフは12。白マナを引く猶予は、実はほとんどない。いや、実は白マナでなくとも、6枚目の土地さえ引けば良い。手札には《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が控えているのだ。
祈るような大井のドローは――《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》!
《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》以外のクリーチャーを道連れにする。
これで心配事が全て無くなった大井。
間もなくして、無人の荒野を驅ける《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が、三宅を介錯した。
大井2-1三宅
大井Win!
早速第一回戦でフィーチャーマッチに呼ばれたのは、今期ミスターPWCにして、なんと現在のPWCポイントレースで首位を走る三宅恭平だ。
三宅といえば安定して好成績を出し続けているプレイヤーで、その安定感には定評がある。この最終日に大量リードを迎えていても、ただ勝ち星を積み上げ続けるはずだ。
そんな三宅と対峙するのはPWCの強豪、大井雅貴だ。
昨年のPWCチャンピオンシップでもトップ8に入った大井は、PWCに参加するプレイヤーならば誰もが一度は目にしたことがあるだろう。今期も調子は良く、ポイントレースは9位だ。
三宅と大井はとても親しい間柄で、友人として三宅に是非ともミスターPWCになってほしいと思っているはず。だが真剣勝負の場では友人すら、刃を交えなければならない。
大井が、文字通り巨大な壁となって三宅の前に立ちはだかる。
GAME 1
先手の大井はダブルマリガンながら2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》という好スタートを切る。更にこれが除去されることなく、まずは1度目のルーターで手札を整える。
一方の三宅はタップインと後手が重なり、3ターン目にようやく《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を戦場に呼び出す。
手札の少ない大井だが、動きは完璧だ。まずは3枚目のフェッチランドを起動して《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》の変身を行うと、捨てたばかりの《焙り焼き/Roast(DTK)》を墓地から使い三宅の《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を焼く。続くターンの放浪する森林には《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》を合わせる。
更に《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》を追加。無表情の三宅だが、胸中穏やかではないだろう。
次の《放浪する森林/Woodland Wanderer(BFZ)》も《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で対処した大井。三宅の手から飛び出してきた《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》をゾンビトークンで受け止めると、ドローをし、思案に耽る。
ここまでゲームを有利に進めていて忘れかけていたが、初手はわずか5枚。手札には2枚の《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》のみなのだ。
《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》に対して墓地の《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使うか悩む大井。三宅の立たせている《大草原の川/Prairie Stream(BFZ)》が、《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》を脳裏に映させる。
それでも大井は《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を唱える選択を取った。三宅の手札から《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》は――なかった。
《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》で守りを固める三宅に対し、《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》を引いた大井はフルアタックを敢行する。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》をブロックした《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》にこれを打ち込むが、三宅が引き込んでいたのは《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》!《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》は生き残り、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》は墓地に置かれてしまう。
一気に劣勢となってしまった大井。変異を唱えて三宅が守りを強化する間、2ターン連続で土地を引き続ける。大井が優位な点は、ライフのみだ。現時点で大井のライフは29で、三宅は6。だがこの6点は果てしなく遠い。大井もそう思っていただろう。
《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を引くまでは。
戦場には7枚の土地と《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》。まずは《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使いまわし、三宅のライフを4とする。
この《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》は《焙り焼き/Roast(DTK)》で除去されてしまうものの、手札に戻った《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》で三宅のライフは2。
そして《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》が、最後のブロッカーを排除した。
大井1-0三宅
GAME 2
獅子奮迅の活躍を見せた《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を、今度は三宅がキャストする。が、大井は即座に《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》をここに打ち込む。
3ターン目にはお互いにアクションがなかったが、大井は《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をきちんと構えている。だがここで三宅がプレイしたのは《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(BFZ)》。手札に除去のない大井は、僅かに眉を動かす。
三宅はひたすらに《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》をケアして動く。《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》に《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》を打ち、これがカウンターされるのを受け止め、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》。《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》には決して手を伸ばさない。
大井が《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打ち《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》を除去して2マナしか残っていないところに三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》を呼び出し、大井がこれを《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》でカウンターしようとすると、狙い澄ました《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》が突き刺さる。
そして追い打ちをかけるように三宅の手札から現れる2枚目の《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(WWK)》。
《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》でも除去はなく、《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》を連打しても対処出来ない。その間にどんどんと量産されていく5/5飛行のドラゴン。
増えていくドラゴンには豊潤な手札でも対処出来ない。
次のターンにライフが0になることを悟った大井は、「負けました」と丁寧に告げた。
大井1-1三宅
GAME 3
ここまで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を2ターン目に唱えたプレイヤーがそのままゲームに勝利している。
そして大井は、先手2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》をプレイすることが出来た。そしてこの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》に対して三宅は除去を打てない。
盤面に脅威の出てこない三宅に対し、大井は手札を攻め立てる。《強迫/Duress(M14)》で《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》を抜き取ると、続けて《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》で《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》、《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade(KTK)》という3枚から後者をリムーブする。
力なくドロー、セット、ゴーを繰り返す三宅を尻目に《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》で手札を補充した大井は《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を唱え、エンジン全開だ。
ただひとつの不安要素は、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を打つための白マナがないということだけだ。
《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》に目もくれず、墓地の《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》をもう一度使用する。5枚目の土地は引くものの、白マナには巡りあえず。三宅は《雷破の執政/Thunderbreak Regent(DTK)》の2枚目をプレイし、ライフは12。白マナを引く猶予は、実はほとんどない。いや、実は白マナでなくとも、6枚目の土地さえ引けば良い。手札には《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が控えているのだ。
祈るような大井のドローは――《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》!
《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》が《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》以外のクリーチャーを道連れにする。
これで心配事が全て無くなった大井。
間もなくして、無人の荒野を驅ける《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》と《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が、三宅を介錯した。
大井2-1三宅
大井Win!
GPTおよびPPTQでのPWCC参加権利配布について その1
2016年1月22日 ゲーム去年10月に『プレミア・イベントの合同開催に関する新しいポリシー』が発表されました。
http://wpn.wizards.com/ja/article/new-policy-combining-premier-events
これによりGPTやPPTQの賞品として他イベントの参加権利の配布が禁止されることになりました。このポリシー発表時点で既に申請・告知済みのイベントは例外なのですが、GPT名古屋以降のイベントは全てこの対象となります。
なお、この他イベントの参加権利とはどこまでを指すのか(例えばMTGと関係のないライブチケットを渡すのは?)という点について主催である店舗さんが問い合わせをしておりまして、個別案件だったりWizards本社確認中だったりするのですが、このたび改めて基本的に全て非推奨という回答を受けました。
つきましては、今後のGPTやPPTQでPWCC参加権利を配布することはできません。
また、PWCポイントによるPWCC2016参加権利につきましても、新しいポリシー適用前の1月11日時点ポイント上位100名までとさせて頂きます。
今回の「その1」では取り急ぎご報告までになりまして、「その2」では私自身の所感を含め今後のPWCCがどのように扱われるかをお伝えしたいと思います。
以上よろしくお願い致します。
http://wpn.wizards.com/ja/article/new-policy-combining-premier-events
これによりGPTやPPTQの賞品として他イベントの参加権利の配布が禁止されることになりました。このポリシー発表時点で既に申請・告知済みのイベントは例外なのですが、GPT名古屋以降のイベントは全てこの対象となります。
なお、この他イベントの参加権利とはどこまでを指すのか(例えばMTGと関係のないライブチケットを渡すのは?)という点について主催である店舗さんが問い合わせをしておりまして、個別案件だったりWizards本社確認中だったりするのですが、このたび改めて基本的に全て非推奨という回答を受けました。
つきましては、今後のGPTやPPTQでPWCC参加権利を配布することはできません。
また、PWCポイントによるPWCC2016参加権利につきましても、新しいポリシー適用前の1月11日時点ポイント上位100名までとさせて頂きます。
今回の「その1」では取り急ぎご報告までになりまして、「その2」では私自身の所感を含め今後のPWCCがどのように扱われるかをお伝えしたいと思います。
以上よろしくお願い致します。
By Yuya Hosokawa
【Q5】
戦乱のゼンディカーから入ったプレインズウォーカー、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を順位付けするなら?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はダントツで強いね。とにかく堅い…堅すぎる。落とせる気がしない。不利な場面で出しても最低限の働きはするし、文句なしの強さ。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は少し難しい。カードパワーとしては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に軍配があがるのだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を使ったデッキのほうが強そう、ということでこの順位。
今回のプレインズウォーカーはどれも強いし使われると思う。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》以外はどっちも4枚使うカードだから、そういう意味でも本当に順位をつけがたいね。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》が一番この中で強いのは間違いないんだけど、重いから4枚は入らないんだよね。一方、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は使うデッキは絶対に4枚投入が必須。だから《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のほうが上かな。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はかなりデッキを選ぶカードだから順位としては一番下だけど、かなりカードとしては強い。マナクリーチャーを使ったデッキで使うと2マナのプレインズウォーカーみたいなもんだし。逆に言うとマナクリを使わないデッキではあまり強くないだろうから、汎用性という意味で3位。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はとりあえず強すぎる。もう他になんて説明すればいいかわからない。5マナ払う価値がある。なんでもできる。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は最強の4マナカードになるかもしれないね。使うとなれば4枚。
一番下に《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が来ちゃったけど、他のプレインズウォーカーが強すぎるだけで、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も肩を並べる強さだね。二色であることと入るデッキが限られる、という二つの理由でこの順位付けだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も凄く強いのは間違いない。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はもう言うまでも無く強いね。デッキに入れるなら絶対に4枚だしさすがに1位。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はすごくテクニカルなカードで、是非使いたい1枚だね。デッキを選ぶとはいえ、緑を使うデッキのほとんどは《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》になると思う。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はそれぐらい強いし、使いやすい。
勿論《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》も強いんだけど、上の二つと比べたら少し能力が地味なんだよね。後ちょっと重いかな。あ、でも強いよ。今回のはみんな強い。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はどう使ってもすごく強い。生物を展開し続けるデッキの4マナ圏としてそもそも強いし、《対立の終結/End Hostilities(KTK)》を打つような守るデッキが4ターン目に出しても強力。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は重いカードだけど、それだけの価値があるね。手札にあってプレイしたくないと思うことがあまりない。5マナのアクションとしては最強といっても過言ではない。
この二つと比べて《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が見劣りするわけではないよ。ただやっぱり二色だから使うデッキを選ぶというだけであって。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》もかなり強いカードだと思う。
▼
まるで示し合わせていたかのようにプロたちの考えは共通していた。
文句無く4枚投入されるであろう《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、少し重いが出す価値のある《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、そして汎用性ではそれらに劣るものの、専用デッキでは間違いなく強い《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》。
全てのプレインズウォーカーが「使われる」とここまで断言されるのは珍しい事ではなかろうか。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は手放しに強いと賞賛されるほど。強くなった《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》というには強くなりすぎている、と言う褒め言葉も。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は4枚は使われないにしろ、黒いデッキならば必ず入るという評価。黒単色のプレインズウォーカーといえば《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》以外は特別活躍したとはいえない、少し不遇のカラー。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》級の出世を果たすのか。
そして前回は「使えないプレインズウォーカー」という不名誉な烙印を押されてしまったキオーラ。プロプレイヤーたちの《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》への期待の声を聞くに、名誉挽回してくれるであろう。
久しぶりに主人公に返り咲いたギデオン。トーナメントで見なくなって久しい勇者の活躍をプロツアーで見たいと思う人たちは、ゼンディカーで彼を支持する同盟者と同じぐらい、きっとたくさんいるはずだ。
【Q5】
戦乱のゼンディカーから入ったプレインズウォーカー、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を順位付けするなら?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はダントツで強いね。とにかく堅い…堅すぎる。落とせる気がしない。不利な場面で出しても最低限の働きはするし、文句なしの強さ。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は少し難しい。カードパワーとしては《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》に軍配があがるのだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》を使ったデッキのほうが強そう、ということでこの順位。
今回のプレインズウォーカーはどれも強いし使われると思う。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》以外はどっちも4枚使うカードだから、そういう意味でも本当に順位をつけがたいね。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》が一番この中で強いのは間違いないんだけど、重いから4枚は入らないんだよね。一方、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は使うデッキは絶対に4枚投入が必須。だから《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》のほうが上かな。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はかなりデッキを選ぶカードだから順位としては一番下だけど、かなりカードとしては強い。マナクリーチャーを使ったデッキで使うと2マナのプレインズウォーカーみたいなもんだし。逆に言うとマナクリを使わないデッキではあまり強くないだろうから、汎用性という意味で3位。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
1位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
2位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》はとりあえず強すぎる。もう他になんて説明すればいいかわからない。5マナ払う価値がある。なんでもできる。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は最強の4マナカードになるかもしれないね。使うとなれば4枚。
一番下に《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が来ちゃったけど、他のプレインズウォーカーが強すぎるだけで、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も肩を並べる強さだね。二色であることと入るデッキが限られる、という二つの理由でこの順位付けだけど、《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》も凄く強いのは間違いない。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
3位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はもう言うまでも無く強いね。デッキに入れるなら絶対に4枚だしさすがに1位。
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はすごくテクニカルなカードで、是非使いたい1枚だね。デッキを選ぶとはいえ、緑を使うデッキのほとんどは《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》になると思う。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》はそれぐらい強いし、使いやすい。
勿論《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》も強いんだけど、上の二つと比べたら少し能力が地味なんだよね。後ちょっと重いかな。あ、でも強いよ。今回のはみんな強い。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
1位:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》
2位:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》
3位:《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》はどう使ってもすごく強い。生物を展開し続けるデッキの4マナ圏としてそもそも強いし、《対立の終結/End Hostilities(KTK)》を打つような守るデッキが4ターン目に出しても強力。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は重いカードだけど、それだけの価値があるね。手札にあってプレイしたくないと思うことがあまりない。5マナのアクションとしては最強といっても過言ではない。
この二つと比べて《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》が見劣りするわけではないよ。ただやっぱり二色だから使うデッキを選ぶというだけであって。《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》もかなり強いカードだと思う。
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まるで示し合わせていたかのようにプロたちの考えは共通していた。
文句無く4枚投入されるであろう《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、少し重いが出す価値のある《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》、そして汎用性ではそれらに劣るものの、専用デッキでは間違いなく強い《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》。
全てのプレインズウォーカーが「使われる」とここまで断言されるのは珍しい事ではなかろうか。
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》は手放しに強いと賞賛されるほど。強くなった《歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler(THS)》というには強くなりすぎている、と言う褒め言葉も。
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は4枚は使われないにしろ、黒いデッキならば必ず入るという評価。黒単色のプレインズウォーカーといえば《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》以外は特別活躍したとはいえない、少し不遇のカラー。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》級の出世を果たすのか。
そして前回は「使えないプレインズウォーカー」という不名誉な烙印を押されてしまったキオーラ。プロプレイヤーたちの《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths(BFZ)》への期待の声を聞くに、名誉挽回してくれるであろう。
久しぶりに主人公に返り咲いたギデオン。トーナメントで見なくなって久しい勇者の活躍をプロツアーで見たいと思う人たちは、ゼンディカーで彼を支持する同盟者と同じぐらい、きっとたくさんいるはずだ。
By Yuya Hosokawa
【Q4】
戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
・《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
追放する除去、カウンターのせいで《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》はかなり使いにくくなると思う。そもそも地上を止める価値も少し薄くなってきたんだよね。
《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はもう対象が本当に少なくなってしまった。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を倒すために入れざるを得ないけどね…。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
・《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》
カマキリやね。なんといっても土地が弱い。ミシュラランドが使えない上に占術ランドが全てゲインランドに変わってしまうのが弱すぎる。元々ジェスカイは噛み合いデッキで、相手によって強弱がはっきりしているカードがたくさん入っているから、占術はものすごく重要なんだよね。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体は強いだろうけど、ジェスカイはあかんと思う。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
・《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
・《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》
軽いスペルが落ちたことで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は少し弱くなると思う。裏返してフラッシュバックして美味しいものがあまりないんだよね。
同じく《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》もちょっと弱くなったかな。《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えてるときに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出されるとキレそうになるし。今回のプレインズウォーカーはどれも強いんだよね。それに触れないのがちょっと弱そう。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
・《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
勿論使われ続けるとは思うけど、実は《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》はあまり強くないかもしれない。地上に止めたいクリーチャーがいないんだよね。空飛んでるか、エルドラージか、ってゲームになるから。赤単ぐらいしか生物を出して来ない。
《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はダメだね。使いたくない。何も殺せない。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
・特になし
タルキールブロック、オリジンのカードはどれも強い。例えば《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》にしても、今までのようにアブザンが環境に溢れているという状況にはならないかもしれないけども、5色で使われるかもしれない。それは《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》にも言えること。
▼
興味深いのはやはり、「地上を止める意味があまりない」という見解が共通認識であることあろう。それは同時にスタンダード環境において《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》がいかに支配的な存在かを教えてくれている。
そしてジェスカイの強みだった部分にも言及した行弘。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体が強いカードだということもまた、誰もが口にしていた。だが「ジェスカイが強い」と誰も言っていなかったのもまた事実。
これほどまでにトーナメントを荒らし続けた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が弱くなるかもしれないなど、誰が考えたであろうか?
第一線で活躍し続けていたカードたちが突然その機会を失うのもまた、ローテーションの面白さだ。
【Q4】
戦乱のゼンディカーの加入により、使用機会が減るかもしれないカードは?
【Team Mint&Ultra PRO所属プロ、渡辺雄也】
・《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
追放する除去、カウンターのせいで《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》はかなり使いにくくなると思う。そもそも地上を止める価値も少し薄くなってきたんだよね。
《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はもう対象が本当に少なくなってしまった。《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》を倒すために入れざるを得ないけどね…。
【Dig.cards所属プロ、行弘賢】
・《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》
カマキリやね。なんといっても土地が弱い。ミシュラランドが使えない上に占術ランドが全てゲインランドに変わってしまうのが弱すぎる。元々ジェスカイは噛み合いデッキで、相手によって強弱がはっきりしているカードがたくさん入っているから、占術はものすごく重要なんだよね。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体は強いだろうけど、ジェスカイはあかんと思う。
【晴れる屋Pros所属プロ、井川良彦】
・《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》
・《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》
軽いスペルが落ちたことで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》は少し弱くなると思う。裏返してフラッシュバックして美味しいものがあまりないんだよね。
同じく《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》もちょっと弱くなったかな。《オジュタイの命令/Ojutai’s Command(DTK)》を構えてるときに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を出されるとキレそうになるし。今回のプレインズウォーカーはどれも強いんだよね。それに触れないのがちょっと弱そう。
【BigMagic所属プロ、瀧村和幸】
・《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》
・《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
勿論使われ続けるとは思うけど、実は《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》はあまり強くないかもしれない。地上に止めたいクリーチャーがいないんだよね。空飛んでるか、エルドラージか、ってゲームになるから。赤単ぐらいしか生物を出して来ない。
《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》はダメだね。使いたくない。何も殺せない。
【シルバーレベルプロ、和田寛也】
・特になし
タルキールブロック、オリジンのカードはどれも強い。例えば《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》にしても、今までのようにアブザンが環境に溢れているという状況にはならないかもしれないけども、5色で使われるかもしれない。それは《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》にも言えること。
▼
興味深いのはやはり、「地上を止める意味があまりない」という見解が共通認識であることあろう。それは同時にスタンダード環境において《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》がいかに支配的な存在かを教えてくれている。
そしてジェスカイの強みだった部分にも言及した行弘。《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》自体が強いカードだということもまた、誰もが口にしていた。だが「ジェスカイが強い」と誰も言っていなかったのもまた事実。
これほどまでにトーナメントを荒らし続けた《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》、《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》が弱くなるかもしれないなど、誰が考えたであろうか?
第一線で活躍し続けていたカードたちが突然その機会を失うのもまた、ローテーションの面白さだ。